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【DJミキサー】「トリム」の使い方を3ステップで解説

トリム(TRIM)は、曲によってバラバラな音量を正しい位置にそろえ、DJプレイ全体を聴きやすくする、いわば環境を整える役割のツマミです。

私はDJを初めたころ、トリムの意味を知らなかったため、使っていませんでした。ところがとあるナイトクラブでのDJの際、主催者から「音量が指定したレベルから下がらないように注意しながらやれ」と言われました。
音量なんて気にせずDJをやってきた私はパニックになり、結果、DJプレイの内容もさんざんで、お客さんは誰も踊ってくれませんでした。

DJが出す音量が少ない場合、ナイトクラブ特有の「ズンズン」といった低音に迫力がうまれず、お客さんが物足りなく感じる原因になります。また、音量が出すぎると今度は音が割れて聴きづらくなります。
コンサートではエンジニアが音量を調整しますが、ナイトクラブはPAがいないため、DJがフロアの出音を調整する必要があります。

それでは、今回はトリムの正しい使い方をPioneer DJM800で解説したいと思います。

1. EQを12時の方向にセットする

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今回は2chを使います。まず、DJミキサーのすべてのEQを12時の方向にセットし音源を再生します。ちなみに縦フェーダーの位置はどこにあっても関係ありません。

2. インジケーターのレベルを確かめる

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次に、曲を再生しインジケーターの最大レベルをチェックします。この音源は最大で-1のようです。

3. トリムで音量をOVERまで回す

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最後にトリムを使います。インジケーターの最大レベルがOVERにタッチするかしないかくらいがよいでしょう。これでミックスのの準備が整いました。

今回はDJミキサーのトリム調整方法をPioneer DJM800を使ってご紹介いたしました。DJミキサーはPioneer のDJMシリーズなら、ほとんどのクラブが取り入れているので、DJミキサーの購入を検討されている初心者の方にはおすすめです。

ご紹介した例はあくまでPioneer DJM800での設定例です。ミキサーによって適切な音量やトリムの調整方法は違う場合がありますので、必ず取り扱い説明書やマニュアルをチェックし、調整作業を行ってください。

暗いDJブースでの作業に慣れない方は、ツマミを交換するのもおすすめです。


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