航空券とクレジットカード

「あなたのクレジットカード、不正利用されている可能性があります」

カード会社から、ゲームサイトでの購入履歴が何十件もあると連絡を受け、驚いた。普段、全くゲームをしない私には、身に覚えのないことだった。

普段からクレジットカードをよく使っているため、何にいくら払ったのか、詳しくは覚えていなかった。

「このサイトにこの金額支払いましたか?」

と言われても、支払った商品しか見ていないと、すぐにピンとこない。

それにしても、驚いたのは、サイトの閲覧だけでも、カード会社に指摘されたこと。

「このサイトを閲覧、もしくはカードを登録しましたか?」

ということは、どこのサイトにアクセスしているのかを、カード会社は把握している……? 見ようと思えば全部見れるってこと……? 
そういえば携帯会社も全部調べられるんだっけか。
もしそうなら、個人情報もあったもんじゃないな。恐ろしい。


話は変わって。10月に飛行機に乗るため、事前に予約をとり、カードで支払う予定にしていたのだけれど、

「予約している航空券が(カード再発行すると)カード番号が変わってしまうと不都合がないか確認して欲しいんです」

予約は完了して、支払い手続きも終わっているのに、その後カード番号が変わることに問題があるかもしれないと言われて、違和感があった。どうして普通の買い物をする時は何も言われないのに、航空券だけそんなことを言われるんだろう? と。

とりあえず、JALに電話をかけてみる。
……しばらくお待ちください。
20秒ごとに課金されていくシステムが、焦りを生み、イライラして待ちきれなくて、切ってしまった。

……どうしよ、切っちゃった。
ネットに載ってないかな……。

ググったけれど近いものは見つからない。

仕方ない。もう一度掛け直すか。
……しばらくお待ちください。しばらくお待ち下さい……。



何度目かのしばらくお待ち下さいの後、対応してくださった方がいい方で、

「予約が完了しておりますし、JAL MILEAGE BANKカード(マイルを貯めるカード)を持っていれば、そのまま搭乗していただけます」

と案内してくれた。
問題なく、クレジットカードを更新できることになった。

勉強のために、もう少し聞けばよかったなぁと思いながらも、ホッとしていた。


「利用した覚えのない、不正利用の分は支払いしなくてもいい」と言ってくれたから。


一体いくらになったのか、恐ろしくて聞かなかったけれど、よかったぁ。

飛行機に乗るのに、タッチアンドゴー機能のカードを作っておいてよかった。そして、カード会社の人が気付いてくれてよかった。

ありがたいなぁ。


普段クレジットカードを何も考えずに使っていたけれど、借金でもあるんだって気付かせてくれる出来事だった。

現金のシンプルな構造が少し懐かしく、潔く、清々しく思えた。

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