消費者の道徳性についてちょっとだけ


最近、テレビでニュースを見た。
衝撃的な見出し「コンビニ店員、客を殴り暴行」

これを見たとき、
コンビニ店員どうした?!
お客に恨みでもあったんか?!!
みたいなのが私の感想だった。どちらかというと、一般的なのではないだろうか。

ただ、なんとなく。なんとなーく、ドライブ中にそのニュースが頭の脳裏をよぎり、考えた。

「お客様は神様」

という言葉。

需要と供給で成り立つ、サービスを提供する人とそのサービスをお金で消費する人。

これはイコール関係で結ばれているようで、結ばれていない。
なぜそう思うかって、自分が生きている限り、お金を1円足りとも使わないで生活するなんて、不可能に近いと思っているからだ。

その生きるためのお金をサービスを提供する人はサービスを提供することで稼いでいる。稼ぐためには、お金を消費してもらうためには、人が欲しているものを提供しなくてはいけない。そして、提供してほしいという申し出により、お金が発生し、やっとこさ、生きるためのお金をいただける。

だから、
「お客様は神様」
という言葉が生まれたのだと思う。


…非常に納得した。納得はしたのだ。

だけども、1つ思うことはある。
サービスを提供する者とサービスを享受する者は、やっぱりイコール関係ではないのだろうか。

なぜかというとどちらも、債務者であり、債権者であるからだ。

サービス提供者は、
サービスを提供する以上、サービスに対価をもらう必要がある。

サービス享受者は、
サービスを受け取る以上、サービスに対価を支払う必要がある。

だからこそ、サービス享受者はサービス提供者に向かってそのサービス以外のことを強く求めたり叱責するのは間違いだと思うし、その逆も言えるだろう。

これに関しては、それ以上でもそれ以下でもないのだが、それでも、やっぱりお金を引き出すためのサービスという式が成り立つ。

こういう所からお金というのは、生きている以上持っていれば持っているほど、巨大な魔力のような機能を果たしていることがわかる。

ぞくっとする。

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