ポケモン剣盾「わざ」アンチの話

今回は敢えてポケモン剣盾の「わざ」に絞って話したいと思います。

ポケモンのわざについて

「10万ボルト」… 特/電/90/100/15/単/×/ 1割「麻痺」
「技名」…   分類/タイプ/威力/命中/PP/範囲/接触/追加効果

・自分の「攻撃」と相手の「防御」のステータスを参照する「物理技」、自分の「特攻」と相手の「特防」を参照する「特殊技」、その他「変化技」の3つに大きく分類される。
・強力な技はPP(技を使える回数)が少ない。
・威力が高い技はその分デメリットや条件を持つ。
・命中率が100以上ないと技を相手に回避されることがある。
・一部の技には追加効果が存在する。
・一部のポケモンしか覚えられない技は性能が高い

あと単体全体技に接触非接触に特殊計算技等色々ありますが関係ないので今回は説明しません。

でんきタイプの技の例

「ほっぺすりすり」… 物/電/20/100/20/単/○/ 10割「麻痺」追加効果メインの技
「かみなり」… 特/電/110/70/10/単/×/ 3割「麻痺」※1
10万ボルトと比べて威力が高いが命中が70と不安なのであまり使われない
「らいげき」… 物/電/130/85/5/単/○/ 2割「麻痺」
伝説のポケモンゼクロムの専用技

ここで紹介しているのはでんきタイプの技なので相手を「麻痺」させる追加効果が多いですが、ほのおタイプだと「火傷」※2という風にポケモンの技はタイプごとにそれぞれ特色を持ちます。

ダイマックスわざ

今作では新要素として1バトル中に一回ダイマックスすることが出来ます。

・ダイマックス時に持っていたHPが2倍※3になる
・「こだわり」と名の付く持ち物の効果が無効化される
・攻撃技(物理技・特殊技)がダイ○○という技になる。そのタイプと威力は元々の技に依存する。
・変化技がすべてダイウォールになる。

あと怯みが効かないとかもありますが説明を省きます。

ダイアース じめん 味方全体のとくぼうが1段階上がる
ダイアーク あく 相手全体のとくぼうを1段階下げる
ダイアシッド どく 味方全体のとくこうが1段階上がる 
ダイホロウ ゴースト 相手全体のぼうぎょを1段階下げる

この四つの技の追加効果は意味不明です。

技の追加効果というのはあくまでその技に準じたものなのに、これらの追加効果や技はそのタイプとまったく関連付けることが出来ません。

「アシッドボム」… 特/毒/40/100/20/単/×/ 相手の「特防」をがくっと(2段階)下げる

同じアシッドという名前持つ毒技が相手の能力を下げ、他の毒技が相手を「毒」状態にするという追加効果を多く持つ中、何故かダイアシッドを使うことで特攻が上昇します。

エラがみとでんげきくちばし

「エラがみ」… 物/水/85/85/5/単/○/相手より先に攻撃すると威力が2倍になる。
「でんげきくちばし」… 物/電/85/100/10/単/○/相手より先に攻撃すると威力が2倍になる。

この2つの技は若干壊れてます。

・それなりのデメリットや条件付きで威力が高くなる技の例

「はかいこうせん」… 特/ノ/150/90/5/単/×/ 使ったポケモンは次のターン、反動で動けない。
「てっていこうせん」… 特/鋼/140/95/5/単/×/反動として自分の最大HPの1/2を削る。
「かたきうち」… 物/ノ/70/100/5/単/○/ 味方がひんしになった次のターンに使うと、威力が2倍になる。

これらの技と比べると容易に威力170の技を連発出来ます。相手より先手を取るという条件もこの技を覚えるパッチラゴンとウオノラゴンの素早さ種族値は75なので、そこそこ早いです。これら技は強さ云々より自分より遅いポケモンに対して強いという点が好ましくないです。

…………これらの技の本当の問題点はその強さではなく、先手を取ったら威力が2倍になるのかが意味不明な点にあります。

他の威力が2倍になるポケモンの技の条件の例

相手が「毒/猛毒」状態「ベノムトラップ」
相手が「眠り」状態「めざましビンタ」
相手からダメージを受ける「リベンジ」
相手が既にそのターンダメージを受けている「ダメおし」
自身の前のターン技が失敗/回避されている「じだんだ」

一体どうやって”相手より先に攻撃すると威力が2倍になる”なんてテキストを「エラがみ」や「でんげきくちばし」から読み取ればいいんだ?

努力してみました。

まず「エラがみ」ですが、これは「かみつき」系の技に分類されています。その中の「かみつく」「ほのおのキバ」「かみなりのキバ」「こおりのキバ」は追加効果に低確率で「怯み」状態を与えるを持ちます。

「怯み」とは相手より先に行動した時、相手をそのターンの間行動不能にする「状態変化」になります。即ち、「かみつき」系の技は相手より先に行動することを想定している技とも考えられます。「エラがみ」に「怯み」の追加効果はありませんが、威力2倍はこの再現である。

また、「でんげきくちばし」ですがこの技名は「でんきショック」「でんげきは」といった電気タイプの技や「ドリルくちばし」「くちばしキャノン」といった飛行タイプの技を連想させます。電気タイプの技には相手の素早さを半減させる「麻痺」の状態異常を引き起こすものに加え、相手より素早さが高いほど威力が大きくなる「エレキボール」があります。

飛行タイプは自身の素早さを1段階上げる「ダイジェット」、「自分の場の素早さを2倍にする「おいかぜ」に「エアスラッシュ」等の「かみつき」技と同じく「怯み」を引き起こす技が揃っています。

この2つの要素に加え、電撃戦をイメージさせる「でんげきくちばし」が相手より先に行動すると威力が2倍になるというのは何ら不自然ではない、かもしれません。

本当にそう思ってたらこの記事書いてないですけどね。

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