ベリー・メリー・クリスマージャン！ の解説
ベリー・メリー・クリスマージャン！ ― 超絶脱衣麻雀 ウルトラ外伝 ―
短編小説 全1話構成 文字数 5874
完結したので、牌譜や設定について語ります。
※ネタバレを含みます。
舞台はクリスマス。
特に記載はありませんが、おそらく雀栄町です。
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「メリー・クリスマス！」
サンタ姿の女性が、声を上げる。名札には『イヴ』と記載されていた。
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イヴは本名ではない設定です。本名は不明。
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「うー、さっむ……！ 気合いのミニスカサンタも、毎年つらいのよ……」
風が強まる。
「きっつ……あー、彼氏ほしぃー……」
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なんとなくギャルっぽい感じにしてみました。特に意味はありませんw
そして早々と雀奇団が登場します。今回はクリスマスに出掛けていた、親子に因縁をつける。過去一で雑な理由。
テンプレが続き、親子にピンチが訪れる。
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「待ちなさい、悪党どもぉ！」
「なにやつぅー！」
雀奇団の前に立ちはだかる。
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イヴが勇敢な性格に見えますが、実は雇い主によるパフォーマンスだと思っています。雀奇団の偽者を倒す、小芝居を始める。
勘違いしたまま、対局へ。
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東一局
親は団員A。一打目を放つ。
打、2p。
「ポン！」
団員Bのツモ。
打、5p。
「ポン！」
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2p、5pと連続ポン。
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イヴ 手牌
[35677m 1348p 358s 白][ツモ牌 7s]
打、白。
「ロン！」
メリ男、倒牌。
[111222m 白][←222p][555→p][ロン牌 白]
「ホワイトクリスマスはダブル役満！ 12月25日のクリスマス和了でトリプル役満96000点！」
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なんと一打目に『白』を打っただけで、96000もの失点となる。この時点で麻雀では負け確の大差です。
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ちなみにメリ男の配牌は
[111222m 2255p 白發中]
ということになる。
うーん、この好配牌……
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まだ演出だと思っているイヴは、暢気に打ち続けます。次局さらに放銃し、214000点差となった。
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東二局 一本場 ドラ5s
北家 団員A 25000
東家 メリ男 131000
南家 団員B 25000
西家 イヴ -83000
メリ男 手牌
[56m 44678p 555s][3↑33p]
4-7m待ち聴牌。
親満12000点。
「リーチ！」
イヴからの先制リーチ。
メリ男、ツモ。
打、2s。
ノータイム。当然の王様ゼンツ。
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この点差なので、放銃しても構わないという考え。
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「ツモ！」
イブ、倒牌。
[1122m 2255p 177s 白白][ツモ牌 1s]
「ふふんっ、どう？ 12月25日に白、七索と一索まで揃えた最強クリスマスよ！」
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後の7sを雀頭した、純正クリスマスへの布石です。
ローカルとはいえ七対子クリスマスは存在しないため、通常役となりました。
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東三局 ドラ中
西家 団員A 22900
北家 メリ男 126900
東家 団員B 22900
南家 イヴ -74700
メリ男 手牌
[2345m 2345p 567s 北北]
イヴ 手牌
[手牌 7枚][←白白白][發↑發發]
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ここでメリ男が引いてきたのは、ドラ中。
大三元や小三元、ドラ2を警戒し受けに回る。
しかし、
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イヴのツモ。
ツモ切り、中。
……なん、だと……？
中はノータイム。一瞬の迷いもなく、ツモ切った 。
一体どんな手が入っているのか。
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高打点の可能性を捨ててまで、突っ張ったイヴの本手は、
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「ツモ！」
イヴ、倒牌。
[46p 44567s][←白白白][發↑發發][ツモ牌 5p]
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2連続切った中を4sと替えていれば、高打点だったとメリ男は打牌批判する。牌効率云々よりも、点差がありすぎるから大きくいくべきだと主張しています。
ただ当のイヴは、未だに知らん顔を通す。
対局はオーラスへ。
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東四局 ドラ白
南家 団員A 21600
西家 メリ男 125600
北家 団員B 20300
東家 イヴ -69500
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メリ男とイヴの点差は、195100。
親のイヴの不聴流局か、他の誰かがアガれば勝ち。
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「リーチ！」
イヴからの先制リーチ。
打、1p。
メリ男 手牌
[34m 678p 44456s][白↑白白][ツモ牌 5p]
打、8p。
2-5m待ち。
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5678pのスライドで、ドラではない8pを打ち聴牌を維持する。
58p自体が無筋と強気な打牌ですが、持ち点が大差がゆえの押し。
強気だったのですが、この5p引きでメリ男特有の予感が過ります。
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……ない！ ないっ！ ない、ないっ……！？
12m、25p、7sの5種全部が生牌ションパイになっていた。唯一手元に5pがあるだけ。
……こ、こいつまさか……！
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イヴの狙いは、クリスマス役満。
しかも面前で。最大で5種20枚しかない牌の、ほとんどを自力で引く神業です。
メリ男は役満を警戒します。
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ツモ。
[34m 567p 44456s][白↑白白][ツモ牌 7s]
打、4s。
[34m 567p 44567s][白↑白白][ツモ牌 7s]
打、4s。
[34m 567p 45677s][白↑白白][ツモ牌 1m]
……ぐううっ、なんだとぉおおお……！
1mはクリスマス役満への、超絶危険牌。打つわけにはいかない。
メリ男の選択。
打、4m。
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ついに捕まり、2-5mの聴牌を崩します。もう後の展開が想像できたかと思いますw
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イヴのツモ。
打、5m。
メリ男、ツモ。
[13m 567p 45677s][白↑白白][ツモ牌 5m]
打、5m。
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恒例のアガリ逃し。
ただ結論をいうと1mで放銃すれば、トリプル役満への振り込みなので、1mは打てないでしょう。
そして気楽なイヴのターンへ。
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イヴ 手牌
[11222m 222555p 77s]
「メリィイイイーッ！ クリスマァアアアースッ！！」
―― 自摸 ――
超倒牌！
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無理やりクリスマスと絡めにきた。
作風としてはお祭り対局なので、勢いで乗り切れたことにしますw
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[11222m 222555p 77s][ツモ牌 1m]
四暗刻、純正クリスマス、クリスマス和了。
親の四倍役満は64000オールである。
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終局でイヴの持ち点が、122500点となります。
12.25.00
12月25日に因んだ点数でフィニッシュ。
そして最後にイヴが、雀奇団が本物だったと知りエンディングです。
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投稿した当日に思いついてから4時間で書いた作品なので、お祭り感はありますが思ったよりも形になって良かったです。
製作中に一番苦労したのは『イヴ』と『イブ』の誤表記でしたw
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以上で
【ベリー・メリー・クリスマージャン！ ― 超絶脱衣麻雀 ウルトラ外伝 ―】
の解説は終わります。
機会がありましたら、他作品についてもその内に触れていこうと考えています。
それでは良いお年を
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