非芸術大学に進学して芸術をやることについて



やあ!自称ボカロPだよ!

ついでに自称絵師未満だよ!

絵の道は諦めたよ

音楽は大学生になってからちゃんと(=趣味で)始めたからそもそも音楽の道も考えてなかったよ

大学は

ただのいわゆる文学部みたいなとこです
本は読むの苦手です
歴史は小学生から拒絶反応でした

じゃあ何しに来たんだよ

心理学です
なお、心理学の必修は落としました
センターの数Ⅱは30/100だった気がするのでだめ

4年間過ごしてみて既にもう心理学に嫌気さしてきとるけどな!!

けど専攻する学問よりも他の所(主にボカロP活動しかない)で得るものが多かったのが自分の大学生活でした

なんで音楽始めた

音楽を始める、と言うとなんか凄い大層な気がしますが、小学生からのボカロ好きの延長で、ボカロPっていう活動に憧れがありましてね……

中学校は吹奏楽部でトランペットしてましたが、1人で単音しか出せないのがだんだん嫌になってきました

自分は楽譜通りに演奏すること、さらに感情込めて表現力が求められる、みたいな音楽が多分向いてないなと思って、演奏はあまり好きじゃなかったです

それよりも吹奏楽部の活動の一部で、既存曲のトランペットアレンジをするために耳コピで楽譜書き起こす機会があったり、休憩中にマリンバでボカロ曲弾いてる時の方が楽しかった

個人練は嫌いだけど合奏で音が合わさって
わ〜〜〜!!和音だ〜〜〜!(?)って感じる瞬間もまあ、好きではあった

既存曲の譜面書き起こし+アレンジが出来たからある程度耳コピは出来るのでは、と気付きました

作曲の知識について

音楽理論など、ちゃんと本買って勉強して、って感じでは全くないし、完全に手癖という表現が近いのですが、

・好きな曲を耳コピでピアノで弾く(ルート音やコードの動きが掴める)
・好き過ぎて細部まで聴き逃したくなくて耳コピして打ち込む(大合奏バンドブラザーズPという3DSのソフトで)

くらいで、既存曲の耳コピがオリジナル曲作りにほぼ100%役立ったと言っても過言ではないかもしれん
耳コピによって各楽器の役割が分かったりするので…

あと
「このベースこう動かした方がよさげなのにな〜」
「あ〜〜ここ4拍目で半音下げたい」
とか、勝手なアレンジを加えたくなってきたので、作曲できるのでは!?と3DSのそのソフトで作ったらなんとか作れた、という流れでした。

音楽理論等は後付けでちょいっと齧ったぐらいです

ただの文学部で芸術をやってよかったこと

タイトル回収まで前置きが長くてすみません!!!!

大学生になるまでパソコンは持たせてもらえませんでした。勉強の邪魔になると
スマホもAndroidなので、ガレバンみたいな扱いやすい作曲アプリもなく、大合奏バンドブラザーズPでしか打ち込みができる環境がなかったため、
大学生になってパソコン手にしたら絶対初音ミク入れてやる!!!!
の一心で、大学推奨ノーパソに初音ミクぶち込みました。公私混同

一般市民の感覚のままでいられる

田舎大学なので良くも悪くも、周りに音楽系の創作する人は見かけなかったんですね
軽音や合唱サークルも見に行ったが、見た感じコピバンしかなさそうだったのと、仮にオリジナル曲やれたとしてもシンプルに人と関わりたくなかった(高校で軽音部のメンバーが飛ぶなど)のもあり、やっぱここは土俵が違うなと、4年間何のサークルにも属さずボカロPをやってきたわけですが
(DTMサークルがあったら所属だけはしてそう)

そりゃあもう、首都圏とか大都会に出れば、学外にも関わりは持ちやすいだろうしえげつない才能の人は大量にいると思いますが、
恐らく自分はそういう人がいたら感化されるとは思うけど、ハードルが高すぎて途中で挫折してたような気がします。

大学に芸術系の学部もないし、DTMしてる人を自分以外で聞いたことがない環境だったので、周りからなんか珍しいことしとる人やな、と思われたのはちょっと嬉しかったです

良く言えばオリジナルを貫けた環境

悪く言えば井の中の蛙

絵(音楽)の道に行かなくて良かった

アーティストや作家として活動するなら別ですが、例えば大学卒業後に就職するとして、創作(というより芸術?)に関する仕事も調べていて、
BGM制作やポスター制作、動画編集等があったので、インターンにも参加してみました

結論から言うと、向いてなさすぎてそういうクリエイティブ系の業界は一切やめました

これはボカロPの知人と話して腑に落ちたんですが、芸術系大学や企業って、
「正解の創作」が求められるからキツい

確かに、ポスターのようなきちんとデザイン学んだ人の作品は整ってて見やすいですが、
自分はこうした方が綺麗だと思うのに、が通らない(それはそう)のが、思考全否定されてるようで、なんかいろいろダメになりました

自分の頭の中にあるイメージを、自分の中から湧いてきたアイデアを、放出して形にして他人に見てもらう(※ただし採点はします!)
という芸術独特のジャッジにずっとモヤモヤしていて、

暗記で点が取れる勉強とは違って、自分のオリジナルな思考ごと全て、自分の性格や考え方や認知や容姿や過去など含めて全部、丸ごとごと採点されてるんじゃないかと怯えていて、
これが芸術系大学に進まなくて本当に救われた、と思った理由の一つです

趣味に留めておいて良かった

課題がクリエイティブな上に、授業を踏まえて正解を盛り込まないといけない
あと作品について説明できる自信もない
自分という人間の説明もまともにできんのに、自分から生み出された作品なんて自覚できん深層心理が含まれてるのはもちろん、それを自覚するのも怖い
最も怖いのはそれを他の学生や教授に公開する必要があること



今は趣味で絵も描いてますが、これも正解があるとやんわり知った瞬間に絵の道は諦めました

中学校の美術の授業で、色紙の下描き案を提出したら「あ、これは一番ダメ、やっちゃいけんやつ」って言われてからじわじわと絵描くことへの恐怖と、やんわりと提示された正解を模索する必要性と、創作は自由ではないことの絶望を知った

その後修学旅行の表紙絵(課題で全員描くやつ)で最終候補くらいまで残ったらしいが、
人物が他の人より多少描けるから選んだだけやろ、デザインセンスなんか無ぇんやからもう信じられません、晒し者にしやがって
とかひねくれとったん思い出してこれ黒歴史やな!?

今なら言えるが、「絵が描けるから」という理由で間違って絵の道に行ってなくてよかったよ

そして、この「正解がある」感は音楽でも同じだと思っているので、大学で学んでなくて良かったな、と思いました。

今活躍してるアーティストが必ずしも芸術系の学校に通ってたか?と言うとそうじゃないし、そう考えると大学や専門学校で芸術学ぶのって何なんだ……やはりある程度の正解を学びたいからか……?と思うほどには捻くれとる気がします
ある程度型に嵌った、大衆に受け入れられる芸術のスキルを身に付けるのが、そういう学校かなと、個人的には思いました

自分の個性が大層なもんだとは思ってませんが、縛られず自由に創作ができて助かりました。
そうじゃなかったら唯一の逃げ道である創作が嫌いになってたと思うので……


4年弱ボカロPの活動してきて、ありがたいことにYouTube等で収益が頂ける規模になってきましたが、恐らく今後も趣味のままで続けると思います。

来年度から、芸術系とは全く関係なしの交通系の会社に就職します!


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