2,000首の短歌の評を書いた人の末路
1.はじめに
2022年1月に塔に入会し、2022年4月号から、塔に掲載されている歌の中から、気になった歌の1首評をnoteに書いています。
この度、2024年4月号の評で、通算2,000首になりました。
拍手!
(パチパチパチパチ!)
まだまだ評と呼ぶにはつたないものですが、皆さんが暖かく見守っていただいたおかげで続けることができました。
いつもお読みいただいている皆さんに深く感謝を申し上げます。
2.評のルーティーン
①通勤電車で気になった歌にボールペンで印をつけていく。
②10首~20首くらい印をつけたら、出勤前や休日の家事の合間にパソコンに打ち込む。
③1時間くらい時間が取れるときに、喫茶店など一人になれる場所で10首単位で評を書く(家で入浴しながら書くのもおススメ)。
④翌日、noteの下書き画面で転記ミスがないか、評の誤字脱字や失礼な内容がないか確認して、アップ。
⑤引用ミスや誤字が発覚した場合、速やかに謝罪するとともに、修正する。
3.評を書くときに気にしていること
・歌に使われている言葉を丁寧に読み解いて、歌意をひもとく・推測する。
・字足らず・字余り、句切れ・句またがりなど短歌技法の効果を考える。
・韻や調べなど韻律のよさの有無とその理由を分析する。
・社会詠は、背景となっている社会問題の一般的な理解を調べて、作者のねらいを想像する。
・動物が出てくる歌は、徹底的に愛でる。
・食べものが出てくる歌は、味わってから評を書く。
4.評を書いてよかったこと
①自分の歌に対する目線がシビアになる
まず気になった歌を選ぶ過程で、自分がいい歌だと思う基準がなんとなくわかってきます。
それによって、自分が作る際にも、好きな歌を選抜する目線がシビアになった感じがします。
また、評を書くときに、その歌のいいところを分析していくため、自作の歌の推敲も様々な角度から行うことができるようになった気がします。
②評を書く練習になる
短歌は相互評が盛んな文学のため、歌を詠むことと読むことが両方求められる機会が多いです。
コンスタントに評を書く訓練をしていると、いざ評を書く・伝えるときの基礎体力が上がってきたような気がします。
③仲間ができる
私は、評をnoteに公表して、SNSで告知しています。
SNSで相互フォロー関係になっていたり、別の方を介しておススメに表示されたりすると、作者の方から、いいねをいただいたり、コメントをいただいたりすることも多く、とてもありがたいです。
仕事や家庭の関係で、なかなか歌会や結社運営に参加できない身なのですが、数少ないそういった場面で、評を通じてつながっていた方と交流をさせていただけることがとても励みになっています。
5.評を書いて悪かったこと
漢字が読めなくてへこむ。
6.短歌を愛して集ったあなたへ
あなたは今、喜びのある人生を送っていますか?
忙しく悩み多き日々に忙殺され、そんなことを考える余裕もない。
よくわかります。
しかし、あなたがほんの少しの勇気をもって文章を書くだけで、あなたは喜びのある人生を送ることができます。
変化を怖れないでください。
歌人は、みな平等に喜びを手に入れる権利があります。
さあ、一杯の酒ではなく、一片の評を。
評はあなたを喜びを与え、あなたは評に喜びを与えます。
あなたが評を書いたとき、主はあなたに喜びの韻律を与えます。
歌うたのしさ、読むよろこび。
あなたに評の御加護があらんことを。
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