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ラーメン屋と地下アイドル【麺匠八雲訪問実食レポあり】

麺匠八雲の店主である梅澤愛優香(まゆか)さんの主張について、全面的に賛同するとともに、ラーメン好きの端くれとして、該当の記事を読んでいたにも関わらず、「ふーん、そんな人もいるんだ。でも、ヤれる女子大RANKINGとか書いてた週刊SPA!様の記事だから、どうせエピソードは妄想系かな」くらいしか思うことができなかった自分の想像力の乏しさを反省しています。

いくら媒体がアレであれ、その記事に共感する人がいて、苦しみや悲しみを感じ、頑張っている人が辛い思いをしているならば、そこに思いを馳せるべきだったと、普段おじさんとしてひとまとめにされる生きづらさを文章として書いている自分こそ、何の影響力はなくとも、きちんとアンテナにひっかかるような人間になりたいと強く思い、今後は気を付けてまいりたいと思います。

ラーメン好きの端くれとして、食べておいしかったラーメンをTwitterにアップする毎日を送っているのですが、実質フォロワー数人の私がなんでそんなことをしているのかといえば、そのお店に興味がある方が検索したときに役に立ったら嬉しいなという気持ちと、人見知りのため、その場で伝えられなかった「おいしかったです、ごちそうさまでした!」という気持ちを、もしかしたらエゴサして見てくれるかもしれないお店の方に伝えたいという理由です。

なので、おいしくなかったラーメンとか店員の態度が悪くて気分が悪くなったラーメン屋については、載せないと決めています。

ただ、そういったラーメン屋さんで感じたネガティブ感情をそのままため込むと、江戸の仇を長崎で討つがごとく、あらぬところで無関係の方にご迷惑をおかけしてしまうかもしれないので、スマホのメモ帳に悪口ばっかり書く専用のページを作って、「上品じゃなくてただ薄いだけのスープ」「低温調理とは名ばかりの雑に調理されたチャーシュー」「俺達には高圧的なのに地元の先輩と思しき人が来たら急に低姿勢というマイルドヤンキー的世界観がクソ」「店長の若い嫁はどうせバイトの大学生に食われてる」など、あることないこと書き連ね、そのまま闇に葬ります。

なるべく人に優しくありたいと思っているし、ラーメンの味なんて単に人それぞれの好みですから、苦言をネット上で書いたり、ましてや直接言ってマウントを取るとか、正直考えられないです。

あと、個人的な範囲での話で言えば、上記の記事にいるようなお客さんに遭遇したことはありません。

よく行くラーメン屋さんでも、常連のお客さんがお菓子とか果物とか差し入れたり、自分みたいな陰キャおひとりオジサンに対してはこちらから何か言うでもなく「この味玉われちゃって商品にならないから」とキレイな味玉を載せてくれて「え、いいんですか、ありがとうございます」と会話するような、わりと人間関係の情緒を感じられるような風景しか遭遇しないところです。

ただ、梅澤さんの投稿を見ると、闇はちょっと我々みたいなモブラーメン好き界隈というよりは、そこに隣接する、セミプロ界隈・評論家界隈の話のようだということもわかります。

なんか地下アイドル業界でまことしやかにささやかれる、このイベント出たかったら、プロデューサーと寝ないとね、みたいな世界がラーメン界であるようなら、闇が深いなあと思っていたところ、同じような比喩が記事になってて、ああ、そういうことなのね、となりました。

確かに地下アイドル界隈だと、特典会で高校生くらいのアイドルに覆いかぶさるように近づいて、説教しているファンの方に遭遇したりすることもあり、後ろに並んでいるときは、運営の方に目配せして注意をしてもらおうとすると、「その人太オタだから、変なことすんなよ」という圧を逆に受けて、私の特典会の時間のほとんどは、小さくなって距離を取って「今日もすごくよかったよ!このままで大丈夫だからね!いつもありがとう!また来るからね!」と多少なりともメンタルを持ち直していただきたいと祈るような気持ちで接して終了いたします。

ラーメン店主は、オタクにとって、会えるアイドルのようなものです。その相手に講釈を垂れるのは気持ちよいものがあるでしょう。
それで、軌道にのりだすと、今度はアドバイスを聞かなくなったなど反発を始めます。
さらに、女性には特に『言いやすい』のかもしれません。

福島のラーメン店で中傷と闘っている田中さんの言葉は、実体験に基づくもので、身につまされます。

熱心なファンほど熱心なアンチになる、という普遍的な真理が、地下アイドル業界だけでなく、ラーメン界でもあることに心が痛くなる次第です。

でも、そんな自分だって、いつ中傷する側になってしまうかわからない、特に数年前に熱心に応援していたアイドルが諸事情により引退することになったとき、我を失い、気が付くと「諸事情」について拾い集めた1次ソースのスクショとともに揶揄するツイートとかブログをガンガンあげて、地下アイドルまとめサイトの記事の縦線になったりしたこともある前科持ちの自分としては、今の自分は違うなんてことは思わず、ラーメン業界や地下アイドル業界で働く大好きで大切なラーメン屋さんやアイドルさんが気持ちよく活動できるよう、常に謙虚な気持ちでいないといけないと改めて思いました。

ということで、早速麺匠八雲さんのラーメンを食べてきました!

麺匠八雲本店(京成堀切菖蒲園駅より徒歩2分)

2021年9月25日(土)訪問。

歩いて2分くらいのコインパーキングに車を停めました。

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18:15着。めちゃくちゃわかりやすい外観。

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満席のため外で並びました。この時点では、並んでいるのは私だけでしたが、このあと3人ほど後ろに並び、同じタイミングで入店しました。あと、食べている途中には、並びなしでお客さんが入店していました。

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15分ほど並んで店内へ。
席にメニューが置いてあり、決まったらボタンを押して口頭で注文するスタイルなので、ゆっくり決められます。
落ち着いた音楽の流れる店内。

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5分ほどで着丼。

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八雲特製ラーメン醤油にしました!
チャーシュー、海老ワンタン、味付き煮卵、めんま、海苔がトッピングされた贅沢な一杯。

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甘みの奥に塩味を感じる醤油スープに、ほどよい弾力のある中太角ストレート麺。
柔らかくて、肉の旨味をしっかり感じられるチャーシュー。
そして、ワンタンはぷりっぷりの海老とテュルテュルの皮が絶品。

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ごちそうさまでした!

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麺やスープ、個々のトッピングにそれぞれこだわりが感じられつつ、全体的にまとまりがあるバランスのいい一杯で、美味しかったです!
そして、待ちが外なので、中で食べているときに行列のプレッシャーを受けないというのは、個人的にすごくポイントが高かったです。

ラーメン屋さんとラーメン好きがみんな笑顔で過ごせるような優しい世界であってほしいと改めて思った次第です。

あと、地下アイドル業界の厄介オタクの話はまた今度。


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