見出し画像

「自殺」と「防災」(突き放し効果)

こんにちは。片耳の防災士のゴリィこと後藤です。他にオルゴールアーティストなんかもやっています。活動ブランド「轟RADIO」のサイトです。

さて、今回はYouTubeで動画公開し、ツイキャスで動画を配信している「トドろきっ!防災LIVE」のある回の話です。

「トドろきっ!防災LIVE」その問題の回がこちら。

サムネの通り、「自殺を考えているあなた」「防災に興味のないあなた」に対し、「本当に命を落としたいですか」という内容です。

本編の動画を先にご覧いただけたら嬉しいですが、結論から言うと、「別に死にたいなら、好きにしてください」という終わり方をしています。他の誰でもない自分の命。

自殺者のほとんどは「本当は生きたかった」

実は私は自殺未遂経験者です。その私自身の経験やさまざまなニュースやサイト情報をよむと、ひとつ自殺(未遂含む)をする人には次のようなことがいえます。

相談していない・気持ちを打ち明けていない

相談相手を間違えているとか言うのは「相談した」には含みません。信頼できるはずの人に相談できないまま、どこに、誰に相談していいのかわからないまま「死ぬしかない」と思ってしまう。こういうケースが大半だと思います。

気持ちを打ち明けると好転する

私は「躁うつ病」持ち(しかも重度)なので一定の範囲内で「死にたい」と思うのはしょっちゅうです。先日、「いつものラインを越えた」と感じたので「いのちの電話のチャット版」に胸の内を打ち明けました。

もちろん、パートナーにも打ち明けてはいますが「あなたが死んだら、後追いするから」という感じ(それも自分を必要とする人がいる、という確認にはなります)。そしてそのときはパートナーは夜勤中で相談できず、そういった形をとりました。

丁寧に話を聞いてくださり、「ゴリィさんのこころの問題の解決には『心理療法』が必要だと思うので、一度主治医の先生に相談してみてくださいね」とアドバイスをもらいました。

2014年に仕事ができなくなるほどうつ状態が悪化し、自殺未遂をしたときは、翌日先輩にそのことを打ち明け、その日のうちに1年休職が決まりました(正社員としての復職は叶いませんでしたが)。

なぜ死にたいのか、本当はどうしたいのか?

自殺を考える方の事情はさまざまなので、(動画内ではここまで触れていませんが)これは早いうちに自分に問いかけてみてください。

①自分は「本当に」死にたいのか?
②自分が今「死にたい」と思う理由は何か?

まず、①からいくと99.99999%の人は「NO」と思うはずです。あとは、誰かに相談するときに話をしやすくするために①をやってみてください。あとは、誰でもいいです。身近にいる誰かに相談してみてください。

相談者がいない場合、なんか気持ちが楽になるような支援をもらえなかった場合は、このサイトから相談してみてください(下のリンクは先日チャットで話したところ、そこから紹介されたのが上のサイトです)。

こういった専門窓口でなくても「誰か」に相談することで、自分に合った相談窓口を見つけることができ、「生きよう」と思いなおせるきっかけが作ることができます。

ただ、本心で「死にたい」と思う人、自分で「本当は生きたい」という心の声に気付けない人には、いくらこんな話をしても届かないのです、

だから、「別に死にたいのなら、好きにしてください」と突き放すしかないのです。「突き放す」というのももう一度自らに問う「ラストチャンス」になり得ますがね。

なぜ防災に関心がないのか、本当は生きたいのか?

さて、やっと防災の話です。実は、構造はたいへん似ています。

①あなたは、本当に災害で命を落としたいのか?
②なぜ、あなたは防災に関心が持てないのか?

これに関しても、①については90%くらいの人は「NO」でしょう(今回の話題ではここの数字は重要じゃないのでテキトーに言ってます)。あれ?あと9.9999%は?と疑問に思う方もいるでしょう。

「私には関係ない」がその正体です。これが①で出てきてしまったらアウトです。色々な人が色々な啓発をしてこの数を減らす努力はしています。ただ、その結果「私には関係ない」を覆せない限りどんだけ防災に役立つ情報を伝えようとしても届かないのです。

なので、やっぱり「じゃ、あとは好きにしてください」という「突き放し」をするしかないのです(「突き放し効果」は前述と一緒)。

①で「死にたくない」で、②で「私に関係あると思えない」だと「関係ある資料」を見せればいいわけですし、私たちにはさまざまな方法で「死にたくないあなたに防災を届ける」ことができます。

丁寧にやれば、個々の関心度に合わせた「カスタマイズ」もやれちゃうわけです。

まとめ:届く人を増やすことをしたい

今回、「防災に興味が持てないなら、それでいいです。あなたの命は自分で決めることです」という「突き放し」を動画でやりました。これも、防災に関心を持ってもらうひとつの方法です。

「命」を考える意味で「自殺」の話題とセットにしました(ホンネはこっちのほうを大事にしたい)。

「トドろきっ!防災LIVE」のその前の回で「街かどクイズ・ウキウキストリート~未来へ繋ぐ。3.11~」というクイズ企画を紹介しました。

実際、「轟RADIO」のサイトは月間100人(延べではなく純粋な人数)程度の閲覧なのですが、この企画は113人の方にご覧いただきました。

もし、興味をもって上のリンクを覗いてくれたあなたに感謝いたします。

これも「クイズバラエティー」という「防災」とは異質のもので敢えて取り上げることで、「防災が私ごとでない」人を減らす活動の一環です。

なお、定期的にやっている「街かどクイズ・ウキウキストリート」の通常回にも数問防災のクイズが入っています。

これからも、さまざまなツールや手法で「もっと遠くに防災を届ける」活動をしていきます。

今回も最後までご覧くださりありがとうございました。

お疲れだと思いますので、癒しのオルゴールを1曲。
「瓦礫に花を咲かせましょう」岩船ひろき
(さいたま浦和出身在住シンガーソングライター)

※インディーズアーティストの曲のオルゴールアレンジって滅多に載ってませんよ(本人自作を除き)

※「トドろき防災」では、防災に役立つ知識の紹介や防災解説動画、防災クイズの紹介などを掲載しています。是非覗いてみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?