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「防災」と「色」

こんばんは。「片耳のオルゴールアレンジャー」のゴリィです。ついに名乗りからいろんなものが吹っ飛んでしまいましたが防災士後藤であることに変わりはありません。いつものように僕が何者かはこちらで。

今回は、カラーセラピーもかじっている僕の視点から「防災」と「色」の関係をお話ししたいと思います。


防災は「緑」のイメージ

日本防災士会のサイト、各防災関連のサイトの多くで使われているのが「緑色」です。かくいう僕のサイトも例外ではありません。では、なぜなのでしょうか?

「緑」や「茶色」はいわゆる「アースカラー」という自然に多い色で、「安心感」や「安全」のイメージを持たせる色です。例えば、「青信号」(青といっても実際は緑)は「進んでも安全」ですよね。

「茶色」を使用しないのは、おそらく「土砂災害」を想起させる色だからだと思います。なので、個人的には「段ボールベッド」は「茶色じゃない色」にしたらいいな、と思っています。「落ち着き」を考えたら「青」ですね。「やさしさ」ならピンクですがベッドがピンクだとなんか違う方に行っちゃいますね(笑)。


「警戒色」が「赤」の理由

「注意」情報を出すときには「黄色」が使われることが多いですね。信号機もそう。白以外でもっとも明るいのが「黄色」なので、「目を引きやすい」というのがあります。注意報も「黄色」表記ですね。

「警戒色」は「赤」が一般的に用いられます。赤は「血」の色を思い出させるように、生命に関するもの(=防災上は「生命の危機」)を想起させるとともに、「行動力」や「決断力」を後押ししてくれる色でもあります。

よって、「警報」が「赤色」なのは、「危険だから逃げる決断をして逃げろ」ということを示唆しているともいえます。大雨警戒レベルだと「レベル3(=時間のかかる人は避難)」で使われていますが、「避難に時間がかかる人に該当するか」という判断はしないといけないので、他人事ではないのです。

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「警戒レベル4」が「紫色」・・・。これはちょっと説明しづらいのですが、「行動・決断」の「赤」と「冷静・知性」の「青」の中間です。「レベル4」は「危ない場所にいれば逃げるラストチャンス」の段階なので、「冷静に自分が逃げるべきかきちんと判断し、必要なら決断して行動せよ」という意味に捉えることもできます。

・・・黄色から赤方向に色をたどると、赤の次が紫だという単純な理由にも思いますが、一応上のような意味付けはできます。


防災に「オレンジ」は欠かせない

実は、防災関係の服装は、緑系の色に「オレンジ」を組み合わせていることが多いようです。「緑」の反対色は「赤」です(クリスマスカラー)。ちなみに「黄」の反対色は「青」(日本だとベガルタ仙台とか、他海外のサッカーチームのユニフォームとかに多い配色)。

緑は色として幅広いですがあまり明るい色ではありません。赤も明るい色ではない。なので、緑地に赤文字は正直目立ちません。なので、赤に明るい黄色を混ぜた「オレンジ」を採用していると思われます。

ここからは完全に僕の持論ですが、「オレンジ」には「勇気をもって一歩踏み出す」という心理効果があります。なので、「防災」と考えたときに、「安全・安心」(緑)を得たいのなら「自ら行動せよ」(オレンジ)という2色で緑とオレンジを使用しているんだろう、と考えています。

色は「意識的」ではなく「無意識に」選ぶことのほうが圧倒的に多く、「緑」と「オレンジ」の組み合わせも必然的にそのようになったのではないかと思われます。


コロナ禍の「緊急事態宣言」に適切な色は?

さて、ここまで説明したように「防災」でも「色」の効果はさまざまな場面で使われています。

ここでギモン。

「コロナの緊急事態宣言」は「赤」でいいの?という話。

「危機感」を伝えるのには確かに赤なんですね。実際、東京都庁やレインボーブリッジや通天閣なんかも真っ赤に染まりましたね。

ただ、この記事を書いている今はまさにそんな危機的状況ですが、「危機」を「赤」で表現したメッセージって矛盾していますよね?

オリンピックが終わり、テレビはコロナ一色になりつつあります。それだけ危機的な状況であるのは確かです。皆さん不安な毎日を過ごしているだけでなく、1年以上にわたる自粛生活に疲れている状況。

そこでの「赤」の効果は、きっと「行動力」に現れてしまうんだと思います。今必要としているらしい「人流の抑制」とは矛盾したメッセージになります。


ゴリィチョイスの色は「青」

今週から、「今週の防災色」というツイートをはじめました。そこで僕は、今週は「青」としました。

「こんなときだから、まずは落ち着きましょう」というメッセージです。

今週はお盆休みで、いつもなら帰省や旅行で日本人の大移動(?)がある時期ですが、落ち着いて「どうしたらいいのか」考えてみましょう。「ステイホーム」するのか「お出かけ」するのか、それは個々の事情もあるのでどちらが正しいとは言えませんが、それもいま一度落ち着いて考えてもらえたら、と思います。


まとめ

僕もまだまだ勉強途中ですが、色にはメッセージ性がありそれは防災に対しても有効、というかむしろ積極的に使われている分野なのではないかと思います。だいぶ「規格化」も進んでいますしね。

それでも、「個別の事象」について伝えたいメッセージとして使う「色」はそこにこだわる必要も必ずしもないように思います。

Twitterにはなりますが、毎週月曜日に「今週の防災カラー」をツイートしてみたいと思います。防災に絞ってやっている人はあまりいないと思いますので。

宜しければ、是非フォローしてください。

今回も最後までご覧くださりありがとうございました。

尚、オルゴールアレンジャーとしては自曲の配信リリース、他のアーティストさんの楽曲もアーティストさんからCD発売されましたので、宜しければそちらもお願いいたします。

轟RADIO「トドろき防災」

https://gory.jp/todobou


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