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緊急地震速報って視覚障害者には伝わる?

片耳の歌う防災士ゴリィこと後藤です。他にもメンタルヘルスやカラーセラピー、クイズサイト運営なんかもやっています。

「片耳の・・・」の通り名の通り僕は突発性難聴が原因で左耳が聴こえません。それもあってか、最近「手話」を勉強しようかな、と思っていますがメンタル不調の影響でなかなかです。

そんな中、疑問に思ったことを書きます。


聴覚障害者はどうやって緊急地震速報を知るのか?

ふと、こういう疑問が湧きました。色々ネットで調べてみると施設用には緊急地震速報の表示機があるようです。仙台市地下鉄には電車の時刻表示させる表示機に緊急地震速報を表示させる機能がついてます(公式サイトより)。

東京都のサイトを見ると、こう書いてあります。

「常に携帯電話を身に着けておきましょう」

つまり、「バイブレーション」で気付く、ということなのかな、と思って実験をしてみました。


試しに鳴らしてみました(笑)

実験も何も、動作確認の機能があるじゃないですか(笑)。それをやってみたまでです。思いっきり大音量で鳴ったのでビビりました(笑)。隣の部屋に聞こえてなきゃいいけど・・・。

で、「バイブレーション」がどんなふうに動作するのか、うるさい音の中手持ちで確認しました。

通常の電話の着信と同じような動作でした(NTTドコモのエリアメールの場合)。他のキャリアは分かりませんが、実際のところどうなんでしょうね。

電話の着信のバイブパターンは変えることができるのでそれをすれば違いが出るようにすることはできるのでしょうが、もっと小刻みにあの嫌な音のリズムに合わせるとか工夫はできるんじゃないかな、と思いました。


実は、他人事ではない。

5/1に宮城県沖で最大震度5強の地震がありました。僕がいた仙台市青葉区はその時震度5弱。当然、緊急地震速報が鳴るのですが、僕は気付かず「ガタガタガタガタ!」という小刻みな揺れで初めて気づきました

「何故、気付かなかったのでしょう?」今回はこれが問題です。

さぁ、みんなで考えよう!

答えは「居たのがパチンコ屋さん」だったから。ちなみに、小刻みな揺れで異変に気付きみなさんハンドルから手を放して様子を見てましたね。緊急地震速報を知らせる設備はその店にはなかったようです。

僕はポケットにスマホを入れていました。バイブが作動したのには気づきましたが、いろんな通知でバイブが作動するので、いちいち都度スマホは見ないです(長ければ電話だと思って見る)。このときも揺れ始めてからスマホを開き「あ、緊急地震速報が来てる」と気づいたわけです。

実は同じようなことはライブハウスとかカラオケ店とか「大きな音にさらされる場所」すべてに言えます。僕は最近は別な事情もありパチ台にスマホの画面を出した状態で遊んでいますし、カラオケの場合も画面は見える状態にはしています。ライブハウスはお店の人のオペレーションに関わりますね。


屋内(特に寝室)の対策は必須

話はだいぶ脱線してしまいましたが、緊急地震速報・エリアメール等に代表されるように、緊急情報を伝えるものの多くは「音」です。たまたまテレビを見ていれば「目」にも情報は入りますが。

家庭用の緊急地震速報受信機自体は1万もせずに売っていますが、「音」だけなんですよね。「光」を伴うものはなかなか見つかりません。

探した限りこれあたりですかね?懐中電灯の部分が緊急地震速報を検知すると発光するそうです。

寝室に回転灯を取り付けた、という例もあるようですが既製品にそのようなものはなく、何かの装置を改造したもののようです。

聴覚障害の方が街中で目にすることのできる「緊急地震速報」の情報として一番有力なのは、実は健常な皆さんの「とっさに取る行動」なのかもしれません。皆が身構えればわかりやすいのですが、戸惑う姿を見ても「なんだ?」ということにはなるのかもしれません。


まとめ

今回は「緊急を知らせる方法」が圧倒的に音が多い、という話でした。聴覚障害の方は目に入る情報と体感する情報が頼りになります。

例えばエリアメールの初期設定が黒背景とか、バイブのパターンが見分けがつかない、そんなところってすぐに変えられると思うので、変わったらもしかしたら聴覚障害者の皆さんの助けになるのかな、と思います。

そして、聴覚障害の方が外にいるときの情報源は私達緊急地震速報を音で聞ける人間が取る行動だ、というのはとっさの行動をとることが自分の命だけでなくもしかしたら近くにいるかもしれない聴覚障害者の命を救うことになるのかもしれません。

聴覚・視覚・触覚(体感)をバランスよく組み合わせた緊急情報の入手方法が充実するといいですね。

それでは、今回も最後までご覧くださりありがとうございました。

轟RADIO「トドろき防災」

https://gory.jp/todobou


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