落ち込むという事はどういう事か。
落ち込みのさなかに居る方には読んで頂きたくないような、
それでも読んで頂きたいような記事です。
苦しみの中、悲しみの中、痛みの中にいる方には、
「ここを抜けてから読もう」と思っていただけたら良いな、とも思うし、
ずっと昔、【どん底に居た私】にはスパルタに【読め!】と言いたいし、
それにきっと過去の私ならば読む選択をすると思い、
「一部の私の様なタイプの方」に向けて、やはり書こうと思います。
(今自分への優しさが必要で、厳しさに耐えられないという方は、もし「今なら…」と思えるときが来たら、その時に読んでみようと思っていただけたら嬉しいです。いまはそっと、このnoteを離れて下さい😊
もし、自分にはちょっと厳しさも必要だ、と思う方がいらしたら、どうぞ読んで下さい😊)
では、まず一言で言いきります。
落ち込むという事は、【人間としてポンコツになる】と言う事です。
勿論、人間だから落ち込みます。人間としてポンコツじゃないから、落ち込みます。感情があり、痛みが分かるという事です。
でも敢えて、私は「ポンコツ」と言う言葉を使います。
それは、他人への批判ではなく、自分自身への「愛の教え」なのです。
まず落ち込むと、人は被害者意識になります。
勿論、私を含め「私が悪い」と自責の念で落ち込む人もいますが、
結局その自責のもとをたどると必ず他責に行きつきます。
これは「向き合い」が無いと気付けない事かもしれません。
若い頃、最愛の祖母を亡くしました。
母に疎まれ、父に殴られ、地獄の様だった私の世界に一人残った、
「愛してくれる肉親」が亡くなりました。
日がな一日泣いて暮らし、酒に強い体質を恨みながらストローで日本酒を一気飲みし、ようやく酔いが回っても4時間の睡眠の後には醒めてまた辛くなりました。
二十歳で結婚した私には既に夫が居ましたが、
廃人になった私の代わりに皿を洗い、掃除をし、コンビニ弁当を食べている姿を見ると、申し訳なさ過ぎて自分を責め、
そのうちに「お願い!辛い!掃除しないで!皿洗わないで!責められている感じがして辛い!」と訴えるようになりました。
頭では、夫が私を責めていない事はわかっているのですが、
どうしても夫の姿を見ると自分で自分を責めてしまい、それが辛すぎて夫に泣いて懇願してしまうのです。「お願いだから責めないで」と。
夫が「ごめん、責めてない、そう思わせてごめん」と謝るから、余計に私は自分がひどい奴に思えて「私が悪い、私が悪い」と泣きわめきました。
夫もそんな私を見るのが辛いのか、「大丈夫、お前は悪くない」と寄り添ってくれようとするのですが、それがまたとても辛いのです。
夫を振り払いたくて、「私はあなたじゃダメなんだ!あなたが居てくれても私はダメなの!あなたじゃないの!」と、心にもないことを言ってしまった事が、今でも私の最大の後悔の中の一つです。
この件について、夫に直接謝ったことはありません。
だって、「謝る」って何でしょう?
謝って楽になるのは謝った方だけです。
世の中には、自分が楽になるために謝る人が居る。
謝られた方は、「許さなくては」という想いが少しだって出てしまう。
相手を愛しているなら尚更です。
傷付けておいて「許せ」と言う。そんな追い打ちをするような者に、私はなりたくなかったので、今でも謝りたいけど、謝りません。
その罪を深く自覚し、許されないことをしたのを分かった上で、
【二度とそんな鬼にはならない!!】という覚悟を毎日し続けるだけです。
私は数か月後、なんとか立ち上がりました。
この数か月を、私は今でも「よく立ち上がれた」と思うほどの地獄だったと思って居ます。【統合失調症】になり、幻覚、幻聴に悩まされ、それが治ったのだから。
私が立ち上がるのを待っていたのか、夫がその後、すぐに鬱病になりました。私はどこかで、「仕返しされた」と言う想いと恨みを隠し持って居ました。夫は働けなくなり、家計の全てが私の肩にかかり、私はがむしゃらに働き始めました。子供の頃の貧乏生活の傷が私の「金の恐怖」をどこまでも増大させ、私はその強迫観念に追い立てられて睡眠も削って働きました。
辛くて辛くて、夫のプロポーズの言葉を思い出しては「嘘つき!」と泣きました。
「お前に降りかかる火の粉は俺が全部払ってやる。お前は家に居ればいい。全部俺に任せればいい」
騙されたと思いました。泣きながら働き続けたら、医者にもさじを投げられるような病気になりました。仕事が出来なくなると思うと、病気の苦しみと金の恐怖が同時に襲って来て、「また私の頭がおかしくなる」と言うもっと大きな恐怖も膨らみました。
そうして思いました。「私は殺されるんだ」と。
そもそも何故私はこんなにストレスに弱いのか。
そうだ、幼いころから虐待されて、脳が壊れているからだ。
私は幼いころに、すでに「生きづらい、生きるために適さない脳」にされていたんだ。
殴られるたび、首を絞められるたび、「殺される!」と本気で思って居た子供時代の感情が蘇って息も絶え絶えになりました。
せっかく生き延びて幸せになろうとしたら、今度は夫に殺されるんだと本気で思いました。
私はストレスに弱い。私の脳は壊れている。そんな私にストレスを掛ける夫は私が死んでも構わないと思って居るに違いないと思いました。
日々辛くて、日々怖くて、私は今日にでもストレスで「心臓発作か、脳卒中で死ぬ!」と本気で信じていました。もしかしたら「もう頭が狂っているのか?」と自分を疑いました。
当時私は、占い師でした。
病気をおして仕事をするたび、自分がますます鬼になる様で怖かったのを憶えています。何しろ、全ての人間が憎いんですから。
「夫の稼ぎじゃ贅沢出来なくて不満なんですけどどうしたらいいですか?」
と、私に相談するんです。
いや、もちろん客は私の夫が働けない事は知りませんから悪気なんて無いのは分かっています。
「借金があって、親に頼んでも出してくれなくて。どうしたら親がお金出してくれますか?」と、私に相談するんです。
いや、もちろん客は私の親が一文無しであることは知りませんから悪気なんて無いのは分かっています。
「将来が不安なんです。貯金がなくて・・・」と、私に相談するんです。
聞けば親に建ててもらった家と土地と、親に買って貰った車があって、
「貯金はなくとも家と土地がある」と言うことなんか言われたって気付こうともしていません。
いや、悪気なんてないのは分かっています。
みんなそれぞれ、辛いんです。
金魚を亡くして泣いている人に、「私は祖母を亡くしたのよ!」なんて言えません。金魚を亡くしてどん底を味わう人も居るんです。
頭でわかっていることに、心が追いつかない事が情けなくて、
私は更に自分を責めました。自分を責め続け、それが辛すぎるので仕事に逃げて、客に怒りを持ち、またそんな自分を責めて、の繰り返しだった日々。
「優しくなりたい」と何度も想いました。
だって、辛い人に少しでも楽な気持ちになって頂きたくて占い師になったのだから。優しくなりたくて、何度も何度も「優しくなるんだ!」と決めました。
なのに、言うんです、客の多くが。
「先生はいいですよね。自分の力を活かせる仕事があって」
「先生はすごい人だから簡単に言いますけど!私は弱いんです!」
「先生みたいに強かったらよかった。私はダメな人だから・・・」
仕事を終えたあと、いつも思いました。
「私の方が羨ましい!あんたたちが羨ましい!
そうやって「弱い人」で居て、それで生きていられるあんたたちが羨ましい!占いをする金だって旦那に貰って、親に貰って、それで自分は弱いって!!一番の強者だ!弱いままで居られる人が一番強い!!弱いのはこっちだ!!」
そうして、どんどんますます人間嫌いが進み、気付けば、
たった一人「この人だけは恋じゃなくても愛じゃなくても友情じゃなくても付き合い続ける!」と決めていた男性の連絡も無視するようになっていました。(今ではこの男性がうちの顧問です💕)
その人からの電話が鳴るたび、「ごめん、今いっぱいいっぱいなんだよ・・・」と、無視する度に、罪悪感が募って行きました。
そして、「なんで出ないのに掛けてくるの・・。出ない事で察してくれたらいいじゃないの。私は今辛いのよ。辛いのよ!!」と、
電話が鳴るたびに彼を責めて、そんな自分を責めました。
罪悪感に耐えかねて、ある日電話を取りました。
「もしもし・・・・」
「ミドルさん!!よかった!!よかった!!生きてるんですね!!」
「生きてるよ・・・、用事、、、何、、?」
「そんなの、いいんです。もういいんです。あなたが生きてるならいいんです」
「そうはいっても。あなたって何かないと電話なんてしてこない人なの知ってるから。何か用事があったんでしょ、最初は」
「いいんです、そんなのもう、いいんです」
私は意固地になって問い詰めて、結局何があったのかを聞き出しました。
最初に電話をくれたころ、彼はある件で窮地に立たされていて、
私の声を聞きたかったというんです。
私は泣き叫びました。
「電話を取っていたら助けられたのに!!!!!!!!!!!」
「いいんです、もういいんです。あなたが生きているから」
「よくない!よくない!私は鬼だ!私は鬼だーーーーー!!!!」
「違います。ミドルさんは鬼じゃない。だってこうやって泣いてくれるじゃないですか・・・・・」
違うの、鬼なの。鬱で辛いのは夫なのに、私は「仕返しされている」と思って居るの。私がダメな嫁だったから、夫が私を苦しめていると、どうしても思ってしまうし、苦しんでいる客に優しく出来ないの。それで自分だけが不幸なつもりになって、大切なあなたの窮地に役に立てなかった!!!!
彼は、うん、うん、と聞きながら、「役に立ってますよ」と言ってくれました。
「前に言ったの覚えてますか?貴女が死んだら殺す!って。僕より先に死ぬことは許しません。貴女が生きているなら、それで役に立って居るんです」
私は自分をポンコツだ、と知りました。
自分の痛みにだけ敏感で、他人の痛みを感じられない欠陥人間。
この世には、この彼の様に優しい優しい人間が居るというのに。
私に出来る事はただ一つ!!!!!!
「この素晴らしい男が私の世界にいるという奇跡に報いること!!
この彼と言う天使の献身を無駄にしないこと!!!」
覚悟したら、さらに自分がどれほどの鬼だったのかが理解出来て、
逃げられない避けられない苦しみに数時間悶えました。
私が鬼の形相で働き続ける姿を見せつけられる夫は、
どれほどに苦しかったのだろう。
どれほど自分を無能な奴だと責めたのだろう。
どれほど死にたくなっただろう。
なのに!なのに!生きていてくれた!!!
面と向かっては言ったことがない。
でも、これを読むと思うから書いておく。
分かってるよ。「自死」を選ばなかったことが、
どれほど楽じゃない選択だったか。
その理由が、「私を一人にしない」と言う愛、そのたった一つだったっていう事も。
私があなたを恨んでいる間、あなたはそれを、「うつ状態」の脳で受け止め続けた。その脳の状態で私に恨まれていることを察知する事が、どれほど、どれほど、どれほど・・・・!!!
私は数か月もそれに気づかず、気づいて自分を成長させようとするプロセスの中でも、度々ミスもおかしてしまいました。
私がミスをおかさないようになるには、そこから1年は要したと思います。
なんとなく過ごした1年ではないんですよ。
毎日毎日、「ポンコツになるな!鬼になるな!人の愛を知れ!人の苦しみを知れ!」と、自分を教育した1年だったんです。
その日々は・・・私の宝物です。
地獄のような・・・宝物なんです。
ポンコツをやめたら、当然ながら、あらゆる能力が目覚ましく向上しました。
サイキック能力、ヒーリング能力はもちろんのこと、
夫や大切な人を大切にする時間を持ちながら働くバランス力、
それでも充分に稼ぐ稼ぎ力・・・
なんて、言葉にしたらいろんな言葉になるけれど、
その本質は一つ、「愛」です。
私の「愛」の力が向上しました。
私は二度と、ポンコツになりません。そう誓っているんです。
どんな事が起きようと、人の愛、人の苦しみ、そしてその苦しみから、
その人が「何を学び、何を得られるか」を見抜ける人で在ると決めています。
苦しみがあるのは仕方ない。人生だから。
今もあるし、これからもあるでしょう。
でも、苦しみを味わう事と、
苦しみを言い訳に鬼になるのは違います。
ポンコツになるのは違います。
ごめんなさいの代わりに、夫に、顧問の彼に、恨んでしまった両親に、憎んでしまった過去の客たちに、、、
「ありがとう!!あなたたちの献身を無駄にはしません!!!
私はあなたたちに育てられ、これからも育てられる存在です!
私は、あなた方の作品です!けれどまだ未完!!死ぬ直前まで成長し続け、あの世であなた方に胸を張って頂きます!!!!!!」
と、いつも胸のうちで思って居る事を宣言します。
この世の全てを愛しています。
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