今日は涙が止まらない

あの日から10年。もう10年、まだ10年。
変わったことも多く色んな事が起きたけど、あの日の記憶は曖昧だけど残っている。
10年前の3月11日以降、働いていたお店があるショッピングモールが暫く休業になり休みだったとき。
自分も何か支援ができないかと考え、お金もなく沢山の寄付ができるわけでも、ボランティアに参加できるわけでもない無力な自分にも出来そうだと思って献血に行った。
そしてはじめての献血、想像よりも人がいて15分くらい待たされて採血されて体重とか聞かれて、、当時痩せ気味だった私は献血できる基準に達していないようだったけど、看護師さんに「普段だったら貰えないんだけど、せっかく来てくれたから」と、中に通してくれて献血をしてくれた。
でも結局思うように血がとれなくて数量なのに時間がかかってしまったのを覚えている。
そして忙しい看護師さんに迷惑をかけてしまったという負い目から、帰り際にもらえるお菓子も貰えず「水分はしっかりとって。」と強制的に渡された水分補給ドリンクだけもらって帰ってきた、、、

一応付け足しておくと、その時の私は普段からダイエットをしてたわけでもなくご飯は良く食べ、お菓子ではなく米を良く食べる生活をしていたのに当時の私は全く太らなかった。
でも献血出来ない=不健康、そして人の役に立ちたいのに何も役に立てない自分が悔しいし虚しかった。

あれから10年、今はもう何の問題もなく献血ができる体になった。
血の出が悪いこともなく、基準に達していないと渋られることもなく普通に献血が出来るようになった。

10年も経ってるのに、それくらいしか役に立てるようになってないのか、と思われてしまえばそれまでだけど、10年前の私よ。
少しずつだけど、誰かの役に立てるよう私は進化しているよ。
そしてこれからも、地震の日のことも、献血のあの日の気持ちも忘れないで私は進化していくよ。

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