#118 50代の遊園地

ゲイ友と共通の女友だちの3人で久しぶりに会うことになった。女友だちには9歳の娘がいて、父親がゴルフで不在だからと子ども連れとなり、僕はパートナーを連れて行った。僕と女友だち、その娘とは時々会っているが、ゲイ友と女友だちは2〜3年ぶりでその娘とは赤ちゃんのとき以来。そして、ゲイ友と僕のパートナーは初対面だった。

子どもがいるのでランチで集まることになり、浅草のサルバトーレを予約していた。カジュアルイタリアンだから気にすることもないが、集合するなりキャッキャと騒ぎはじめ、パスタの麺が伸びるくらい話に夢中になった。90分制のビュッフェだったが、おそらく2時間近く席にいた気がする。

食後の予定は決まっていなかったが、17時から女友だちと娘が木馬館の大衆演劇を予約していたので、それまでお茶でもすると思っていた。店を出て、ブラブラしていると、娘が花やしきへ行きたいと言い出した。猛暑の中で、少しでも室内にいたいのに遊園地だなんて!と少し渋い顔をしてみたが、ゲイ友もパートナーも行きたそうな顔をしており、しぶしぶ賛成した。娘はフリーパス、大人たちは10枚綴りの乗り物チケットを購入し、ジェットコースターだけ一緒に乗って、あとは涼しいカフェスペースでおしゃべりをして過ごした。ここのジェットコースターは子ども向けだから怖くないと言われて乗ったものの、予想以上に怖かった。そして余った乗り物チケットでお化け屋敷に入ったが、これは逆に全く怖くなく拍子抜けだった。

花やしきは下町の小さな遊園地で昭和感万歳の子ども向け施設だが、外国人や大人グループもちらほら見かけた。エモいデートには結構いいのかも知れない。とは言え、普段は行こうとも思わない遊園地。しかも猛暑の中、子ども連れで遊ぶことになり、ものすごく体力消耗したが、結果的には思い出に残る楽しい一日になった。このメンバー、しかも女友だちの女と遊園地で遊ぶ日なんてこの先あるかどうかわからない。いつか、この日を思い出す日がくるだろう。

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