#116 40代からのゲイ友づくり

友だちはライフステージとともに変化する。学生時代からの友だちも、社会生活が長くなると疎遠になったり、子育て期に入るとパパママ友だちが増え、子育ても落ち着いた40代後半〜50代はそれまでの友だち関係が続いているか、減ってきてくるのではないだろうか。ノンケの友だち達を見ていると、そんか気がする。

ゲイの場合はどうだろう。

ゲイデビューのタイミングにもよるが、もし学生時代からコミュニティに顔を出し始めるとしたら、先述した恋愛の出会いの場と同じで、僕の若い頃はゲイバーやサークル、クラブなどでリアルに出会うことが主流だった。最初のゲイ友もゲイバーで知り合った。その友だちが友だちを僕に紹介し、その友だちの彼氏とも友だち(最も長い付き合い)になり、その友だちの何人かの友だちと友だちになっていった。その後、ノンケのようにライフステージの大きな変化はなかったが、趣味や遊び方が変化していき、それとともに友だちも変わってきた。例えば、海外旅行や山登りをきっかけに新しい友だちができた。これまでの友だちを振り返ると結構な人数になるが、疎遠になった人も多く、今では片手で足りるほどだ。友だち関係は結局何らかの利益が必要で、お互いおりゃべりが好きでストレス発散になるとか、共通の趣味を楽しむことができるとか、また会いたいと思うきっかけがないと続かないのだ。

40代から新しい友だちはできるのか?

何歳からでも友だちはできる。大事なのはお互いに必要な相手になること。そんな関係になれそうな人をゲイバーやサークルなどから探すのだ。ゲイアプリは色が入ってしまうし、InstagramなどのSNSだと声をかけるタイミングが難しい。やっぱりリアルだ。僕の経験だと、友だちが通うゲイバーに連れてってもらい、そこのマスターが主催する山登りに参加し、その中に気の合う友だちを見つけ、ゲイバーや山登り以外で(サウナ仲間)交流するようになった。しかし、それなりに時間がかかっている。距離感も人それぞれなので、その塩梅を心がければ、細く長い友だち関係を築くこともできるのではないだろうか。
ゲイバーに連れてってもらえる友だちもいない場合は、飛び込みでバーを開拓していくか、サークルに入会する方法もある。これも時間がかかるが、仕方ない。

ちなみに父親はノンケだが、70代くらいから毎朝ラジオ体操のコミュニティに参加するようになり、新しい友だちが増えている。

いつくになっても新しい友だちはできるのだ。

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