真有。

言葉が好き。

真有。

言葉が好き。

最近の記事

なにもなくて

ダメになるのかな… そんな言葉が心に浮かんで 打ち消した あなたとわたしは、 何にもなかったのに 何にもないのに

    • 欲張り

      要求は二文字から始まって 文字数が無限に増えたら 黙るしかなくなった 欲張りな、わたし。

      • だとしても

        会うことが許されているのだとして あなたが手を広げてくれているのだとして 言葉という明確に残る傷を残したとして 臆病なわたしたちは 隔てられた別々のホームから空を見てた

        • 微熱

          ひとしきりの 微熱が去って 熱に浮かされきる前の 経過点に立った時 こぼれる涙に我にかえる 引き戻せない言葉を 言っただろうか、 聞いただろうか それとも、奪われてしまったのか

          回る

          今、この瞬間のための 決意だった この日の為の距離だった 内緒で秘密の悲しみは 体の中を回り続けて 誰のことも傷つけない もしかしたら、の奇跡を待つことができない 達観も あと少しで 体を回る

          皮膚から

          想いが  心が 皮膚からしか伝わらないなら 手を伸ばすしか道はないのに

          皮膚から

          言えない

          私は今日 君に救われたんだよ この先、どれほどの時間 どれほどの瞬間が来ても きっと、君にはそれを言わない どれほどの目が眩む景色が広がるとしても 君には言わない 君にだけは、言えない

          言えない

          心の音

          願わくば あなたに わたしの この心が震えた 今、この音を聞かせたい

          守られるひと。

          控えめに触れた いくつかの場所にだけ あの日が生きる 誰にも言わないのは 誰とも分かち合いたくない 一人だけの永遠があるからだ 神様に守られるあなたとだけ 交わせる約束のために

          守られるひと。

          酸素

          君のそばで吸う酸素が 身体を回る わたしが私を生きるその瞬間の連続が 少しずつ私を狂わせる

          あなたに会いに行く その日 新月の明かりのない空 あなたと別れる日に 細い三日月 肩に軽く触れて 月の位置を教えてくれた 私を置き去りにする あなたしか見れなかった 時の流れを

          水草

          あなたの心に、 水底に蔓延る水草のように 揺られながら生きていたい 沈黙の時間はあなたを想う まとわりついた私の気配に あなたが少しだけ身を捩る

          吐息

          二人しか見なかった一瞬を 二人しか知らないあの海を 一緒に息が漏れた時の風を どこにも記さず あなたにも言わず 今、私の心にだけ刻むから

          どうせ泣くのなら あなたの前で泣きたかった 泣き顔見せて涙を見せて 心の震えも感じさせてみたかった こんなふうに、時の向こう側で 慰めたり黙ったりしないで あなたの前で泣きたかった

          まだ知らない

          ただ 手の届く距離にいるだけで 君のことをわかった気にならないように ただ、 心のうちをみた気がしても 君と分かり合えた気になどならないように

          まだ知らない

          ドア

          約束を交わさなくても 明日が続くのなら そのドアをとっくに開けてた