10月の散文:だいたい今期アニメの話

オススメがあれば言ってくれ。

今期アニメの話

・アンデッドアンラック

3話まで見た。シャフト〜〜〜ってなる演出だったけれど、別にシャフト制作ではない。ジョジョのアニメ作ってるところだった。

引きの画の使い方が上手いと助かる命がある。

アニメ化において一番大事なのは原作愛とかではなく、予算と時間なんだろうなーとか思う昨今、それはそれとしてアンデッドアンラックをアニメに落とし込もうとしているのを随所に感じられて今のところ不満がない。まぁ、かけた金やかけた時間だって愛の形の一つだしな。愛はスライムのように不定形なのだろう。ぽよよん。

アンデラ、原作の方は常に出力100%みたいな作風なのだけれど、最近は120%とかいうイカれた出力をしている。瞬間最大風速を更新し続けるバケモノ。

出雲風子をどう見るかで変わる作品でもあると思う。彼女を苦手に思ったり、嫌いになったりするのであれば、その部分を整理しながら見続けるのがいいかもしれない。不運をばら撒くことしか出来なかった少女が追い詰められて、一度は自殺を考えて、自分の不運では死なない男に出会って、死ねない男に出会って、必要とされて、それに応えようとして、その流れでたくさんの人に出会って、変わっていくお話。

アニメは1話冒頭の演出で「?」となるかもしれないけれど、そこは黙って見続けてくれとしか言えない。

神はクソ。

OP曲が最高。

アニメ見て少しでもいいと思ったら原作買おうぜ!

・呪術廻戦


宿儺の領域展開後が楽しみ~~~~~~~~~~!
(『ナナミン♡』『託して♡』のうちわを振り回しながら)

ブチ切れナナミンでかなり満足している。
津田健次郎さんの演技力、最高よなぁ!!!!

クソどうでもいいけれどキス待ち東堂(巻頭カラー部分のアレ)ってアニメで使うんかな……。アレ、よく見ると伝説の樹の下でドタマ撃ち抜かれていて死ぬほど笑った記憶しか残っていない。見てぇな……。エンドカード的なアレで公共の電波に乗せてくんねぇかな。

あとは「俺はお兄ちゃんだぞ」が楽しみで楽しみで……。

最近の集英社、アニメに金をブチ込むことを覚えたので偉いぞ。
封神演義はどうしてああなった?


・葬送のフリーレン

ヒンメルに狂え。


・薬屋のひとりごと


うーん、クオリティ高いっすね。
背景美術に気合いが入っているのって良いですよね。
背景の解像度が高いと、作品への引き込まれ方が違う。

猫猫可愛い~。やっぱ悠木碧さんはいいなぁ。

あと、壬氏がきしょいので非常に良い。
御門の「私がこうすることで喜ばぬ女はいなかった」の感覚で猫猫の髪触って労うしよぉ。それで嫌がられるの込みで楽しんでいるので、尚更タチが悪い。

薬草の群生ポイントが光っているの、ゲームっぽくて笑った。

あと、使用されている文字が日本語で「わかりやすーい」と思った。
まぁ、中国ベースではあるけれど中国のお話ではないし、じゃあ謎言語にして横にわざわざテロップを出すのかといえば、そこまでせんでもええやろとは思うので、いいんじゃないかなーと。

気分は乙女ゲー(乙女ゲーの解像度が低い人間の発言)

高順って癒しキャラですよね?


・陰の実力者になりたくて!(2期)

1期からの継続視聴。1期を楽しめたならそのまま楽しめる。はず。

シリアスの土台に一滴のギャグを投入したらある種の不条理ギャグ世界になったお話です。

※この一滴は虹の実の一滴に相当します。


・最果てのパラディン 鉄錆の山の王

こちらも1期からの継続視聴。
こってりしたハイファンタジーを楽しみたい人は、1期からどうぞ。

いわゆる転生系で、いっぱい頑張って強くなったよ系なのだけれど、本筋としては「より善く生きることへの願い」なので、そういう生き方をしようと頑張る主人公や人々の営みを楽しむモノ。

手放しで勧めるモノではないけれど、合う人にはとことん合うので、一度見てみるのはアリですよ。

どーもー! 善行でぇす!


・ティアムーン帝国物語

この姫も国も、別に滅んでよくない……?

事前知識ありのやり直し系だけれど、主人公が異世界転生ではなくタイムリープ者というお話です。

強くてコンティニュー!(頭はあんまりつよくない)
多分、ニコニコのコメントありで見ると楽しさ倍増するタイプの作品。

保身のための善行は悪いことじゃないので、そこは全然いいと思う。
……でもやっぱカスだよこの王女。そんな王女様には最後まで小物カスであって欲しい私がいる。


・シャングリラ・フロンティア

原作読んできた。
面白かったよ。PvPっていいよね(?)

アニメに対する感想は今のところ特筆すべきものはない。
動いて喋っているだけ。

高速戦闘の描写に対してどの作品にも言えることだけれど、動きに対して思考や言葉の情報量を上手く省略しないと、もっさり感が死ぬほど出る。(呪術の蝗GUY vs 虎杖がそうだったしね。1枚絵の部分を無理にアニメにすると、どうしても無理が出る。逆に、脹相戦は原作部分を伸ばすのではなく付け足したので、アクションシーンとしてかなりスリムだった。良かったよね)

便秘の作画とかもっさりだったしね。
いや、便秘の作画に力を入れられても困るけれども。

リュカオーン戦も、もっと動きと疾走感が欲しかった。そっちに関しては本番じゃないからいいか……。というのもある。

ウェザエモン戦をどれだけ上手く演出できるかで評価が決まりそう。アニメでもっさりをやられると興醒めするので、そこ次第だと思う。

アニメの戦闘、マジで落とし込みが大事。思考の読み上げや発言によって描写や演出をする以上、その分の時間がどうしても必要になるんですよね。そうなると、早い動きをしてるはずなのに、一瞬の描写のはずなのに、やたらと冗長に感じられてしまう。特に長いセリフは顕著だ。内心の言葉であれば、その最中は周囲(時の流れ)を遅くすればまだいい。けれど、長々と喋らせるのはマジで困る。時の流れを遅くすることもできないので、かなり変なのだ。(鬼滅のアニメとかでも、一瞬の隙が致命的なはずの戦闘中にめちゃくちゃ長い台詞を喋られて、余裕あんなぁ! と思わず叫んでしまった。漫画ならあんまり気にならんのにね)。落下中にべらべらと喋るせいで、どんだけ高いところから落ちてるの? ってなるアレだよアレ。落下時間が長すぎて狂った距離になるやつ。要は未来少年コナン。空想科学読本面白かったよね。

話逸れたな。

あとまぁ原作の話になるのだけれど、「VRMMOをプレイする」という作品形態なのに、主人公だけオフゲーをやっている感が強い。これは作中でも突っ込まれており、自嘲気味にも感じられるし、弁明のようにも受け止められるが、そこがどうしても引っ掛かる人は引っ掛かると思う。MMO特有のプレイヤーそれぞれにストーリーが存在するという要素が主人公にユニークシナリオが集中することによって色褪せてしまう。MMOはプレイヤー全員が主人公という綺麗ごとめいた理屈が通じなくなるので、その辺に違和感を覚えてしまう人がいても仕方がない。それに関してはシャングリラ・フロンティア(ゲーム)の仕様上の問題でもある。ゲーム全体の進行度を示すワールドストーリーが個々人の行動によって変遷するので、置いてきぼりをされる他プレイヤーが発生し、まるでモブのような印象を受けてしまうからだ。オルケストラ戦など、オフゲー化の最たるモノだった。

オルケストラ戦自体はとても好きな話でしたけれどね。サイナちゃん可愛い。いやさね、オルケストラ戦はマジで良かったんだよ。めちゃくちゃ好きだよ。でも、アレを初見で挑める人間が限りなく少なくなった、というのはやっぱりモヤる。情報化社会の功罪やね(?)

ジークヴルム戦は、これぞMMOって感じだったよな? と訊かれると、うーん、ジークヴルム戦はねぇ……、となる。主役はアキツアカネ及びノワルリンドだったけれど、主人公の活躍が尋常ではなかったので、その感覚が薄い。

でもやっぱり、多くのプレイヤーが参戦する大規模レイドっていいよなー。私はリネージュの四竜を思い出したよ。レイドボスに対して人はサクッと死ぬべきだと思う。

まー、主人公が主人公し過ぎているので、主人公にさえ集中できれば特に問題はなさそう。

主人公だけ強過ぎない? みたいな部分に関しては、才能と装備とスキルと運の問題だと思うのでそんなに引っ掛かりはない。RTAのスーパープレイみたいなもんだよ(サンラクは初見でそれをやるけれど)

サンラク(主人公)はゲームに愛されたクソゲーの寵児なだけであり、才能の差はどこにでも発生するので、まぁそんなもん。

プレイヤー自身が肉体をリアルタイムでマニュアル操作する都合もあって、リアリティを追求した結果として見た目上のターン制を完全に失ったゲームであるVRMMO(RTSやMOBAの発展形とも言えるVRMMO全般)では才能(という言葉に内包される処理能力や反応速度)の差が如実に出るでしょう。それこそ、現実における肉体性能の差が、脳の処理能力の差に置き換わっただけとも言える。

長々とアニメ自体とは関係ない話をしたな……。

まー、アレだ。ウェザエモン戦が良かったらたぶんTwitter(現X)とかで叫んでいると思うので、そうだったら見てください。

わりと本筋から逸れるけれど、VRMMOがシャンフロレベルで普及したら肉体ってほとんど必要なくなるよなぁと思う。コントローラーを握ってゲームがしたいのであれば、それすらVR空間上ですればいいのだから。身体障碍とかがあっても関係ないわけだし。バリアフリーという概念そのものが消える。ただまぁ、脳だけはどうしても必要な関係上、脳損傷による脳機能の障碍とかだと難しいのか。

そのうち魂そのものをデバイスに接続させる作品とか出てきたりしてなー。そうしたら、人間は肉体という枷から脱却できるわけだし。いやでも、それで接続に不具合とか出たり、差が出たりしたら「魂が劣っている」とかの侮蔑的な言葉がポピュラーな悪口になったりしそうだな。これだから人間ってやつはよぉ……他者比較に腐心するゴミがよぉ……。

せめてシャンフロの話をしろ。

主人公が暴れ続けるのは全然いいのだけれど、他にもプレイヤーがいるという描写をされると、そっちに頑張ってほしくなったりならなかったり。

ガル之瀬がんばえ~。



以上。なんか忘れていたらまた後で追記するかもしれないね。


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