COCOAの何が失敗だったのか、という話
色々な前置きを飛ばしますが、まず一億を超える人口の大半が使用する可能性があるWebシステムを一年やそこらで作れるはずがなくそもそも無理ゲーだったという話。
まともに作ったら要件定義(=どういうものを作ればいいかを決めること)だけで1年かそれ以上かけてもいいくらい、というのを発注側(COCOAの場合だと国)が理解していたのか?という話。
限られた期間の中だけどどうしてもやらなきゃいけないとなったら、最初の機能はミニマムにして段階的にできることを増やしていった方が良かったという話。
ただ、そういう拡張性を見越したシステムは高度な設計が必要なので短い時間やるのはやっぱり難しいという話。
そんなシステムは作る側もデスマを重ねるか、デスマを避けるには開発の手を抜かざるを得なかったと思うのでどっちにしても辛かっただろうなという話。
全数把握を辞めたのでCOCOAも終わりですというのはやっぱり付け焼き刃で作った感が拭えないという話。
ただ、失敗したシステムの中にも上手く動いてた部分やこの先も使える機能があるはずなのでそういうのは資産として残していった方がいいという話。
次また似て非なるシステムが求められる可能性があるので、その時はより多くの期間、予算、人員を使って、より良いシステムを作ろうと志高く思っていたベンダーやエンジニアさんに再発注してほしいな、という話。
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