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ラベルを自分につけることは何者かになるための一歩。

最近、ようやく自分にラベル=肩書をつけることがができた。

”ホテリスト(hotelist)”

HOTEL × LIST の造語。Twitterにホテルの紹介することが多く、ツイートをリストと定義したのと、 ‐ist には ”~している人” という意味もあるので、そちらも少し拝借したつもり。

なんて、なんとなくTwitterのアカウント名にしてみたが、実際のところ、私自身はホテルマンでも、宿泊業界でも旅行業界でもない。ただのホテル宿泊が好きな生活者。

何者でもない私だけど「このホテルいいよ~」と発信をすると、大なり小なり程度の差はありますが、自分が思っているよりも多くの人に見てもらえることが、2019年の夏から増えてきました。

自分のアイコンを目にすると、まだ馴染んでいないせいか「ホテリストなんて、随分たいそうな名前をつけてしまったなあ」と思ったりもします。


SNSの発信する人たちの多くは、大元になる原液=圧倒的な経験があり、その原液を希釈して、小さく形にして情報届けています。だから一生活者である私がホテリストと名乗るなんて、おこがましいかなと萎縮してしまう自分もいます。

でも、ここがSNSの面白いところで、SNSにはSNSの文脈があるんですよね。この文脈を汲み取れれば、消費者サイドでもボトムアップでTwitterやnoteという無形の情報をインターネットという海に放り投げることで、見知らぬ誰かに商品の良さを伝えることができてしまう。

たとえ、私のTwitterがフォロワー700だとしても、貢献できるんです。(それを書いてのはこちらです。「3.3万リツイート、8.7万いいねのバズの中身」)

だから、私みたいな「好きの気持ち」だけの人もこんな感じで存在しているんじゃないかなって。

・・・

少し脱線するんですが、ふとこんなことを思い出しました。

「キャッチコピーを作るときは、本質を掴むためにラベルをはがすことを考える」という話。

例えば、コーヒーのキャッチコピーを書くときは、コーヒーという単語を使わずにコーヒーを説明するのです。コーヒーから名前のラベルを剥がすとどうなるのか。

このコツは、自分は宇宙人で、地球に初めて降りてきてコーヒーを見たとします。道路で作業をしているらしき人が〈例のあれ〉を飲んでいた。そこで宇宙人の私はこう思うのです。「なるほど、〈例のあれ〉は、道で作業をしている人が、時々飲むものなのか…!

となって生まれたのが、ジョージアコーヒーのこれ。

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なんじゃないかって話なんです。(宇宙人繋がりで、ややこしくて申し訳ないのですが、宇宙人ジョーンズはBOSS(サントリー)の『このろくでもない、素晴らしき世界』です)

コーヒーというラベルをとると、「かっこよく仕事をする人たちが飲むもの」と定義するとコピーが生まれるんだそう。

・・・

なぜこの話をしたのかというと、私が自分にラベルをつけることは、自分のコピー、つまり自分の生き方を導きだすためのファーストステップなのかもしれないなって。

まず名前がなければ、あえて言い直すならば、何者でもない状態では自分がどう生きたいのか=コピーをつけることができない。んじゃないかって、そんな気がしてきたり。

名前をつけて定義するって、なんだか恥ずかしいし、背伸びしているようでこそばゆいけれど、実はまだ自分がどうなっていくかの第一歩だから、私たちはもっと自由に名前をつけてしまっていいのかもしれない。


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