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「無音」
ここ数日ずっと、「無音」が怖かった。
YouTubeで過去に見たことのあるゲーム実況のアーカイブ動画(1本3時間くらい)をエンドレスに垂れ流して、ただ画面に視点をおいているだけの時間を過ごした。
見ているわけでもなく、見ていないわけでもない。聞いているわけでもなく、聞いていないわけでもない、という状態。
ここ数日ずっと、何かを考えるのが怖かった。「無音」のなかで現実を聴くのが怖かった。
でも、今日になって、ゲーム実況の動画すらも現実と同じ次元に重なってきて、何かを考える余裕を与えてきた。だからフィクション映画をたくさん観た。
そしたら今度は、現実がフィクション映画たちの次元に重なってきて、あたかも自分が誰かを演じているような気分になった。
「無音」が怖くなくなった。ひとまずよかった!
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