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アート系Webメディアを運営する現役高校生の情報発信と未来図ーmicsインターン・一ノ瀬 龍星にインタビュー

近年はSNSが普及し、情報発信も身近なものとなりました。

今回インタビューするのは、現役高校生でアート系Webメディアを運営する一ノ瀬 龍星さん。高校生として学業に励むかたわら、Webメディアにおける取材や記事の執筆、micsでのライターインターンなど、精力的に活動しています。

一ノ瀬さんがライターインターンに参加したきっかけや、運営するメディアや情報発信に込める思いをお聞きしました。

micsライターインターンで学んだこと

七海:よろしくお願いします。今回、micsインターンに参加したきっかけはなんでしたか?

一ノ瀬:名古屋スタートアップ株式会社が企画するNSEU20というインターンに参加したときに、micsインターンを知りました。

2018年12月に「at家」というアート系Webメディアを立ち上げたのですが、ライティング経験がなかったので、インターンで学びたいと思い参加しました。

七海:インターンで身についたことを教えてください。

一ノ瀬:実際にインタビューするときに写真撮影も必要ですが、ライターのインターンでは、画像の大きさや明るさの編集を教えてもらえました。

また、文章の構成を学べたのも大きかったです。以前はアウトラインやペルソナのことは知っていましたが、構成に落とし込めていませんでした。アウトラインを作って記事を書くと、文章にまとまりが出て、伝えたいことを明確にできます。

ほかにも、文章の繋ぎ方や句読点の使い方など、読者に伝わりやすい記事の作り方を学びました。読者が気持ちよくスクロールするための配慮や、リンク先に飛びやすくするなど、細かい技術も身につきました。

七海:たしかに、文章を書く技術だけでなく、読者を意識して書くことが大切というのはインターンを通じて学びましたよね。

情報発信をしていくうえで、ライティング以外に身につけたいことはありますか?

一ノ瀬:SEOをより意識し、多くの人の目に触れるWebメディアにしたいです。ペルソナも意識し、読者に深く刺さる記事を書きたいです。

なぜアート系Webメディアをやるのか

七海:ライティング経験がないとお聞きしましたが、なぜ自分でアート系Webメディアを立ち上げようと思いましたか?

一ノ瀬:名古屋ではアートの展覧会情報を発信している人が少ないんです。それがもったいないと感じていて、自分で発信しようと思いました。

七海:自分でWebメディアを立ち上げてしまうなんて、すごい行動力ですね。いまアート系のメディアを立ち上げて約3ヶ月ということですが、Webメディアを運営する上での目標を教えてください。

一ノ瀬:名古屋のアートを学んでいる人やアートの関係者だけでなく、今までアートに関心がなかった一般の人にも、アートを知ってほしいです。私のWebメディアが、展覧会や美術館へ足を運ぶきっかけになればと思います。

七海:展覧会を見にくる人と作家さんを繋ぎたいという気持ちはありますか?

一ノ瀬:はい。ファンと作家さんが繋がることで、ファンに「もっと仲良くなって話したい」という気持ちが湧いたり、作家さんの刺激になったりして、アートの世界が活性化してほしいです。

七海:取材はもともと知っているギャラリーへ行くのではなく、ご自身でアポを取って行くのでしょうか?

一ノ瀬:知り合いでギャラリーを運営している人はいません。ギャラリーのHPなどを見て、メールを送るところから自分でやります。

七海:取材をする上で、課題はありましたか?

一ノ瀬:メディアとしての信用度がまだ低いので、取材を断られることもあります。また、聞きたいことを思ったように聞き出せないことにも課題を感じます。インタビューのスキルを上げるためにもインターンに参加しました。

七海:お話を伺っていて、作家さんにインタビューするときには、美術の知識がある程度必要なのかなと感じました。もともと美術に対する知識があったのでしょうか?

一ノ瀬:特にないです。しかし、知識がないからこそ、一般の人から見た疑問も浮かびやすいのではないかと思っています。深く学んだことではなくても、率直な意見を書いた方が一般の人には伝わりやすいのではないかと考えています。

情報発信は表現の一つの方法

七海:今後、情報発信を続けていく中でどうなりたいですか?

一ノ瀬:私がやっているような発信を、いろいろな人にやってもらえたらと思います。こういう活動を積極的に行う人が増えたら、必然的にもっと広がっていきますよね。

七海:何か始めたいと思っている同世代の中高生に向けて、情報発信することの楽しさについてメッセージをお願いします。

一ノ瀬:私にとって、情報発信は歌などと同様に表現の一つの方法です。作品を見たときの感動を読者と共有したいという思いが、記事を書くモチベーションに繋がっています。

私が情報発信を始めたきっかけは、名古屋のアート情報を広めたいという思いからでしたが、情報発信を通じて作品を見たときの感動を表現することも楽しいです。その楽しさをほかの方にも知ってほしいと思います。

七海:ありがとうございます。人に役立つ情報を届けながら、自分の感動した思いを表現して共有できるのはモチベーションに繋がりますね。

インタビューを終えて
今後、自身が運営するWebメディアを通じて、名古屋のアートシーンを盛り上げたいと話してくれた一ノ瀬さん。ライターインターンでの学びを生かしたさらなる飛躍が期待できそうです。

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