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【イベントレポート】はだののミライラボ(前編)~秦野市社会実験の背景と3つの取り組み~

0.秦野駅北口まちづくり検討の始動

こんにちは。micro development inc. インターンの嶋津です!

この度、秦野市さんとURリンケージさんからお声かけを頂き「秦野市のまちづくり社会実験」のお手伝いをさせていただきました!

レポート前編である今回は、対象地域である秦野市のまちの特徴から、なぜ今回の社会実験が行われたのか、そして当日の様子やお手伝いさせて頂いた内容についてもお伝えできればと思います。

秦野市の皆さんやまちづくりに関する社会実験に関心のある方、学生の方にもぜひ読んでいただけたら嬉しいです!



1.秦野市ってどんなまち?

秦野市は神奈川県の中西部に位置しており、県内で5番目に広く、人口は16万人ほどの都市になっています。市街地は山々に囲まれており、県内唯一の盆地帯であるのが特徴です。

秦野駅周辺では「水無川」(みずなしがわ)と呼ばれる、時期によってはほとんど水の流れない川が真っ直ぐのびていることや、昔ながらの雰囲気の店舗が並ぶ商店街の通りもあり、秦野市にしかない空気が流れているように感じられます!

今回は、秦野駅の北口側から徒歩5分ほどの空き地を対象に社会実験が行われました


2.今回の社会実験の背景は?

今回の社会実験の概要について、秦野市の担当者・旗川さんにインタビューさせて頂きました。

「秦野駅北口周辺では高齢化が進んでおり、子育て世代や人口が減少しているという問題があります。郊外はお店などが並び賑わいがある中で、秦野駅周辺の環境はドーナツ化してしまい、空っぽ状態になってしまっているのが現状です・・・」

駅前の空き地を利用し歩いて回れる距離に公共利用できる装置があることで、外の地域から訪れる人も含め、子育て世代や高齢者、学生などのさまざまな人が交流できることを目指します。その交流からまた新しい発見や学びにつながり、各々の『きっかけ』となるような経験ができる場所にしていきたいと思います」

これらが社会実験の背景としてあるそうです。


3.室内でのイベント内容

室内でのイベントは、秦野駅北口側の秦野市農業協同組合本町支所にて行われました。

ヨガストレッチ講座や腹話術、脳トレなどのイベントが行われ、親子で楽しめる内容だと思いました。また、参加者がそれぞれのイベントを超えて、普段は関わらない人達同士で交流できるきっかけにも繋がっていると感じました!


4.屋外でのイベント内容

屋外でのイベントは、秦野市農業協同組合本町支所の向かい側にある空き地に芝生を敷き、椅子やベンチを置くことで、ちょっとした休憩スペースを作る取り組みが行われました。

秦野駅北口周辺は公園が少なく、休憩できる場所や溜まり場が必要とのことです。また高齢者などが買い物の途中で少し一息つけるところを作る目的もあり、上の写真のようなスペースが作られ、休憩できることや溜まり場になるような場所利用を目指していました。休憩スペースとして日常的に使われる想定ですが、時にはイベントスペースとして活用することも考えているそうです。

私たちも15日には「まちに置きたい椅子作りのワークショップ」を行い、スツールにマスキングテープを使って、カラフルで個性溢れる世界で1つだけの椅子を楽しみながら作る企画も屋外空間を使って実施してみました!(こちらについては近日公開予定の後編の記事をご覧ください!)


5.私たちがお手伝いさせて頂いたこと

今回の秦野市のまちづくり社会実験では、①イベントフライヤーのデザイン、②椅子作りワークショップの企画と実施、③コミュニケーションツールの作成の3つをメインにお手伝いさせて頂きました!


①イベントフライヤー

先行して進んでいたURリンケージさんのビジョンを踏襲しながら、黄色を基調としたかわいらしくシンプルなデザインで作成しました!手書きイラストを用いてワクワク感を演出することができたことや楽しく参加しやすいような雰囲気で仕上げることができました。


②椅子作りワークショップ

マスキングテープを用いてデザインした椅子をまちなかに置く企画を通じて、ひとりのアクションがまちにつながっていく取り組みになったと思います。自分の好みで色や長さを自由に調整でき、簡単で参加しやすい雰囲気で開催できたことで、様々な世代のたくさんの方が笑顔で楽しく取り組んでいる様子を感じることができました!


③コミュニケーションツールの作成

秦野で活動する人を「ラボメンバー」と名付け、プロフィールの作成を行いました!
プロフィール写真はチェキで撮影し、その場ですぐに作成することができるように取り組みました。また、プロフィールには各々が最近取り組んでいることを記入して頂き、参加者の皆さんがどんなことに興味を感じ、アクションを起こしているのかを知るきっかけにもなりました!


6.最後に

秦野市社会実験の背景と3つの取り組みはいかがだったでしょうか?

秦野市の特徴を捉えながら、まちにおける問題点に着目しそれらを改善するためのアクションの第一歩となる社会実験に携わることができたのは貴重な経験になったと感じています。

また、私たちがデザインしたイベントフライヤーを通して、社会実験が行われていることを知って頂く機会に繋がったことや、コミュニケーションツールの作成ができたことで、みなさんと一緒に秦野市を盛り上げていくためのベース作りができたのではないかと感じています!

今回の結果を活かし、ブラッシュアップして次回開催に向けて準備していけたらと考えていますし、今後の社会実験のテーマとマッチしそうな方がいましたら、ぜひご参加お待ちしております!


後編は近日公開!
椅子作りワークショップについての記事になります!
ぜひご覧ください!