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【イベントレポート】まちと企業で共創する幸せな未来のはじめかた

みなさんこんにちは。micro development inc.インターン生の鈴木寛大です!
今回は、8月28日(月)19時よりSHIBUYA QWS(@渋谷スクランブルスクエア)で開催されたイベントの様子をレポートしていきたいと思います!


今回のイベントは「ローカルでの事業立ち上げを伴走支援する、プロジェクトコーディネートカンパニー」株式会社micro developmentと「地域内外の事業連携支援を通した地域の活性化と社会課題の解決」を展開する株式会社IKETELの2社のタイアップによる企画により、トークに留まらず、実際に事業のマッチングにつながる機会を目指すイベントとして開催しました。

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0.はじめに(開催背景)

昨今、少子高齢化を中心とした社会構造の大きな変化が起きており、様々な地域課題が顕在化・複雑化し、自治体のみ、民間企業のみでの解決が難しくなっていく中で、官民連携による地域課題の解決や地域の活性化の事例も増えてきています。

今回のイベントでは、自治体と企業における理想のマッチング・連携についてクロストークを行い、双方の観点から最良な共創の形について考える機会を目指してみました。


1.登壇者ゲストプロフィール

登壇者ゲスト(自治体)

菅 政範(かん まさのり)氏/愛媛県庁

◎略歴
平成14年、愛媛県入庁。税務、土木、出納、環境、総務、自治大学校派遣、コロナ対策等に従事し、令和5年度からデジタルシフト推進課に赴任。マイナンバーカードの普及促進やデジタルマーケティングのほか、地域課題解決に向けた官民共創プラットフォーム「エールラボえひめ」の運営や、先進的なデジタル技術を活用した企業の実証実験誘致など、DX推進業務に従事。


根岸 亜美(ねぎし あみ)氏/ARUYO ODAWARA ブランドマネージャー・面白法人カヤック ちいき資本主義事業部プランナー

◎略歴
小田原市からの業務委託を受けた一般財団法人八三財団と協業し、2022年にコワーキングスペース「ARUYO ODAWARA」を立ち上げ。ブランディングやコミュニティ運営などを担当している。 また、2020年にUターンし、現在は面白法人カヤックのちいき資本主義事業部に所属。週4社員+ARUYO運営を含めた個人のコミュニケーションプランナーとして活動中。アドレスホッパー。


森田 七徳(もりた かずのり)氏/東伊豆町 企画調整課課長

◎略歴
1967年、東伊豆町生まれ。観光が主産業である東伊豆町は2007年から2017年にかけて観光客数が213万人から158万人に減少。さらに近年のコロナ禍で、町の経済情勢は厳しい状況に置かれている。地域力を高めるための観光資源発掘企画「細野高原秋のすすきイベント」の発案や風力発電の立ち上げ、住む人・働く人の幸福な未来創造に向けた、大学や企業との連携や「ワーケーション推進プロジェクト」などを牽引する、クリエイティブな行政マン。


登壇者ゲスト(企業)

佐藤 海(さとう かい)氏/株式会社Rebase 代表取締役CEO

◎略歴
法政大学キャリアデザイン学部に入学後、大学を休学しシリコンバレーへ渡米。
De Anza Collegeにてビジネスの勉強をする傍ら、様々なスタートアップにインターンとして参加し、約3年間の留学生活で経営や起業の知見を得る。
留学中に法政大学を卒業し、帰国後の2014年4月に株式会社Rebaseを設立。
2022年12月、東京証券取引所グロース市場に上場。


伯井 竜太(はくい りょうた)氏/R⁺ONE(アールプラスワン)代表・キリンジinc 事業プロデューサー・ジャパンチケット シニアアドバイザー・サプレ My Travel共創事業部事業部長

◎略歴
1991年大学卒業後旅行会社に就職。 自動車メーカーなど法人・団体旅行営業を経て、自治体担当部署異動。総務省、沖縄県、東京都、 大田区などで事業実施。2019年茨城県庁オリンピックパラリンピック課へ出向。2021年旅行会社希望退職し茨城県庁職員転職、 オリンピック関連事業を担当し、2022年よりフリーランスとして人生をリスタート。埼玉県庁事業に参加し、現在はメタバース仮想空間営業展開・ 食文化雑誌(RiCE)雑誌媒体営業、インバウンド事業展開・変わりネタなツアー造成。大分県中津市の地域活性化事業など参画中。


ファシリテーター

松本 栄祐(まつもと えいすけ)氏/株式会社IKETEL 代表取締役社長

◎略歴
「ガッツとテックで地域・社会のミライをつくる」をミッション&ビジョンに、地域の活性化と社会課題の解決に挑戦中。現在は「地域と外部人材を繋ぎ、事業連携を支援するオンラインプラットフォーム-ラクション-」を開発・運営し、地域を越えた連携事業の創出とその仕組み化に取り組む。
#世界で唯一「フグの毒を水で分解」した人
#前職はメーカーで設計・商品開発の仕事
#日本全国3周~/世界5大陸渡航
#もくもく会/地域のMeetupイベント等を主催
#富山県アンバサダー


守屋 真一(もりや しんいち)/micro development inc. CEO・プロジェクトコーディネーター

◎略歴
1990年神奈川県秦野市出身。組織設計事務所、建築テック系スタートアップ、デザインファームを経て起業。大学院時代に東伊豆で空き家改修をしたことをきっかけに改修した物件を運営するNPOを設立。社会人になると同時にパラレルキャリアを開始し、東伊豆との二拠点生活も実践するなど、自ら新しい働き方・暮らし方を実証実験する。現在は東京にベースを据えつつ、複数組織を横断しつつ、全国の建築・まちづくりに関する企画に関わるプロジェクトコーディネーターとして活動。ADDReC株式会社、公共R不動産、一般社団法人超帰省協会、NPO法人ローカルデザインネットワーク兼務。



2.各自治体の取り組みと課題について

イベントの前半では各自治体の取り組みと課題についてお話しいただきました。

エールラボえひめ/愛媛県 菅さん

県内の市町や事業者、教育・研究機関など産学官から幅広い参画を得て、様々な地域課題を共有し、県外の先進的な技術やノウハウ等の活用も図りながら、課題解決や新たなサービス等の創出を目指す。


ARUYO ODAWARA/小田原市 根岸さん

2022年度より、小田原市ではコミュニティ創出&ビジネス創出支援を掲げた事業がスタートしました。多様な働き方に応えながら、都心からの良好なアクセスや豊かな地域資源という強みを活かした形で新しいコミュニティ&ビジネスの生まれる地域を目指します。この事業の推進拠点が「ARUYO ODAWARA」です。

小田原市では移住者、リファラル移住者が増加しており、リモートワーカー、フリーランスなどの新しい働き方をされる方が急増している背景があり、ARUYO ODAWARAでは小田原を舞台に楽しんで働き、チャレンジする人を増やす&繋げる場としての役割を担っています。


東伊豆町 森田さん

地方の小規模自治体の課題は急激な人口減少と空き家問題。

東伊豆町の人口・税収・入湯客数の推移

2020年の東伊豆町の人口は11,487人が2040年には6,288人になると予想され、それに比例し空き家も増えていくと言われている。


Q.これからの小規模自治体経営に大事な事

森田さんは、これからの小規模自治体経営は「合縁奇縁(あいえんきえん※参照)」経営であると話されていました。

※合縁=気の合う縁、奇縁=思いもよらない不思議な縁


Q.「合縁奇縁」経営を選ばれた理由

12年前に守屋さんの東伊豆での空き家改修活動を受け入れた縁→学生団体の受け入れ→地域おこし協力隊→…

〇合同会社so-an:シティプロモーション
〇株式会社micro development:伊豆稲取駅活性化事業、空き家物件調査発掘事業
〇NPO法人ローカルデザインネットワーク:ワーケーション推進事業

▲守屋らが学生時代に始めた東伊豆での空き家改修プロジェクト。学生団体として現在までに東伊豆で10年近く活動を継続している。

このように縁が縁を結び、事業が広がっていき、東伊豆町に愛着を持ち、行政とチームになって取り組んでくれる企業・個人との付き合いを大事にしていると森田さんは話されていました。



3.企業の取り組み

イベントの後半では各企業の取り組みと課題についてお話しいただきました。

株式会社Rebase佐藤さん

事業概要
instabaseとは日本最大級のレンタルスペースの予約マッチングプラットフォームです。時間単位から1日単位まで、全国にあるレンタルスペースを検索して、好きな時に好きな分だけ予約して使えるのが魅力のサービスです。

自治体と企業におけるマッチング・連携について、instabaseは地方自治体の空き家問題解決の可能性の一つになると思いました。


キリンジinc/伯井さん

事業概要
ユニーク・スタイリッシュ・高品質をモットーに体験を通じて世の中をちょっと楽しくする企画プロダクション

様々な課題の解決から、0→1の事業まで企画し、制作・運用・プロモーションまでを一貫して行います。



4.おわりに

自治体、企業の双方の取り組みと組み合わせによる可能性をクロストーク形式でディスカッションしました。最後に今回登壇してくださったゲストの方々に「幸せな未来の始め方」についてお聞きしました。

「会話」や「目線」など、言葉は違えど皆さんのニュアンスは似ており、これらは「人と人との縁を大事にすること」により双方の観点から最良な共創の形に繋がっていくのだと感じました。

今回のテーマである「まちと企業で共創する幸せな未来のはじめかた」についてゲストの方々と様々な意見交換を行い、双方の観点から最良な共創の形について考える有意義なイベントとなりました!



P.S.

トークイベント終了後は登壇者と参加者の交流会が行われました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。




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