深川未貴「いつくしみあれこれ(4日目)」
朝、納豆ご飯と味噌汁を食べた。
食べてる途中に、またも「ぬまづの宝100選」を思い出す。
ゴミの分別収集が、宝の100選に入っているのだ。
宝なんだ!?それってかなり厳しいってこと…?
納豆ご飯の入れ物とフィルム、醤油、味噌汁の具と味噌が入ってた袋、全部プラで捨てるべき?じゃあこれは全部洗ったほうがいいのか?
いざとなれば、祖母が野焼きで何でもかんでも燃やしてくれる環境で育ったので、ゴミの分別に自信がない。
初めて納豆のフィルムまで洗った。
朝ご飯を食べるだけで、ゴミがいっぱい出る。
京都にある、嵐山のモンキーパークでバイトをしていた後輩が、「猿に餌をやって、猿が出したうんこを掃除することの繰り返しなのがバカらしくて、辞めた」と言っていたのを思い出した。
後から佐々木さんに聞くと、さすがにそこまでしなくてもいいらしい。
よかった、魁!!沼津方式といった感じか。
・・・
今日は何も決まっていないので、地図を見ないで、とにかくブラブラ歩く。
一つ、気になっていた「団子重」と書かれた、赤い看板の店が何なのかだけ突き止めようと決めた。
団子が重いって何だろう?と思っていたが、近くで見たら「田子重」だった。
さっそくスーパーだったと突き止めたので、沼津港と深海水族館に行くことに。
・・・
川沿いを歩いていると、おじいさんが川を覗いている。反対側の人も餌っぽいものを投げている。
何だ何だと私も覗くと、黒い塊が。
何ですかこれ!とおじいさんに聞くと、
すごいでしょ、と色々教えてくれた。
黒いのは小魚(名前忘れた)が群れていて、産卵の季節になるとカワセミとか、いろんな鳥が魚を食べにここに来るらしい。
水草が茂っているところには、モズクガニもいた。
魚もカニも、食べるとわりと美味しいらしいが、昔はこの川に、日本で3本の指に入るくらい危険な何かがいて、食べないほうがよかったけど、今は多分大丈夫とのこと。
この川は、地図だと観音川と書かれているらしいけど、地元の人は子持川と呼んでいるそうだ。たしかにあの量は子持ちって感じ。
沼津のおすすめスポットを教えてくれたが、自分は案内のプロじゃないから、駅の1階に観光案内のボランティアさんがいるから、とりあえずそこに行けとのこと。(2階にも新しい観光案内所があるけど、知っている人がいないからよく知らんとのこと)
そして、ここから蛇松緑道を辿っていけば、滞在先に帰れると教えてくれた。
人にたくさん教えてもらうと、相槌がへーとかほーとか、すごいですね、えー行ってみます〜ばっかりになる。自分も言ってて嫌にならない相槌を募集したい。
蛇松緑道を歩いて帰っていると、前を歩いていた小学生の女の子が私に気づき、ダッシュで走って行った。怪しい者要素が自分にあったことにショックを受けていると、蛇松緑道は途中信号を挟むので、そこで追いついてしまった。
まだついてくるのかって顔だったので、私だって逃げきれよと思っているよ、となったけど、常に人に警戒心を持てるのは良い心がけだと感心。
後日、入サ岩﨑商店の近くに「子持川」の表記を見つけ、この下にも川が通っていると気づいた。
というか、今この写真を見返したら、後ろの喫茶店のマスターっぽい人も、何撮ってんだって顔なのかな。
そんなことはどうでもいいけどよく歩いたっ(それもどうでもいい)