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韓成南「朝に蜘蛛を殺してはいけない。(7日目)」

今、韓国でこの日記を書いている。11月3日(金)から始まるアートフェアに参加するために、釜山からバスで約1時間、韓国で2番目に大きな島である巨済島に来ている。大きすぎて島感はないのだが。……MAW南伊豆町の最後の日から1週間も経ってしまった。

8月にソウルで参加したALEAというオーディオ・ヴィジュアル・イベントについて、私が書いた記事を載せたウェブマガジンがやっと公開されたので、そのお知らせをすることから1日が始まった。

Turbulences Vidéo #121
Alea, par Sung Nam Han P.32 - P.39
フランス・クレルモン=フェランで開催している映像×ハイブリットアートの祭典「VIDEOFORMES」が、四半期に発行しているウェブマガジン「Turbulences Vidéo #121 」に記事を執筆しました。よろしければご覧ください。

午前中にある意見交換会の後にすぐ帰る予定だったが、南伊豆町立図書館へ立ち寄ったら、夕方まで過ごしてしまった。この部分については、滞在まとめで記載することにする。

朝もギリギリまで露天風呂に入っていた。(写真は前夜のもの)
だからなのか、出発前に自転車の鍵を探していたら、意見交換会に遅刻してしまった。

塩泉

意見交換会では、生まれが中木の町役場の方が1名、移住歴10年前後の方が2名、旅人3名、ホストの方2名とアーツカウンシル静岡の方が1名参加され、南伊豆に関していろんな話や質問であっという間の時間だった。

ポートフォリオをお見せした時、私が2022年に演出したダンス公演『退行と進化』の写真でピンと来られたのか、居住している集落のお祭りの話をぽろっとしてくれた。そこからだった。私が本当に欲しかった情報と各集落を訪ねた私の印象が論理的に、また、密接に結びつき始めた。その後、図書館でより強い裏づけとなる本にいくつか出合うこととなる……。最後の日の間際、旅のクライマックスが突然降って来て、諸々が合致したのだった。

ベトナム料理屋でランチをする。旅人のお二人は、まだ日が残っている。お二人の予定などを聞いたりする。

私も生春巻き、食べたかった。

図書館で数時間過ごしたら、道の駅が終了時間間近となり、急いでお土産を買う。らいずやに戻り、食べなければ心残りになりそうと思っていた酒屋さんの塩アイスを食べながら、下田行きのバスを待っていた。

芋類が豊富
期間限定の栗アイスと塩アイスのダブル

河津桜咲く時、夏が始まる頃、また来ます、南伊豆町。

2023年10月27日(南伊豆町7日目)
© 2023 Sung Nam HAN

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