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宮悠介「如何にして芸術は人を集められるか(5日目)」



8:30 清水駅東口ロータリー

朝9時前から清水駅東口に人だかり。何故なら今日は〈清水マグロ博2023〉であり、〈マグロの燻製作りワークショップ〉と〈-60℃冷蔵庫体験〉の整理券を勝ち取るためなのです。今日はマグロにまつわるイベントが目白押し。上記2つは定員があるため朝9時から整理券配布が行われます。昨夜から最も効率良い順路を計算し早起きをしてここまで来たのです。整理券争いはどうしたってチームプレイ。手分けして並び手堅く整理券を手に入れるグループは強い。しかし絶対に両整理券を手に入れる覚悟のもと配布開始の30分前から並びました。

GEEEEEEEEEEEET!!!!!!!!!!!

9:30 マクドナルド清水店

そこから〈マグロの燻製作りワークショップ〉までは一仕事。自身のHP構築に勤しんでいました。僕は殆ど何もしてないのですが、お世話になっている方に更にお世話になり、その方がハイパー優秀&お優しすぎて、これまでに類の見ない超機能的HPが完成しそうなのです。完成したらお知らせします。是非楽しみにお待ちください!これは余談ですが、清水駅近で朝からWiFi&電源使用可能なカフェはマックのみです。結構探したんですが僕のリサーチ能力ではマクドしか見当たりませんでした。清水マグロ博の整理券を勝ち取ったものの、JR清水駅近郊でノマドワーク難民になってしまう方は後をたたないと思われますのでご注意ください。(もしくはおすすめのノマドカフェ教えてください情報求ム!)

12:00 マグロの燻製作りワークショップ

そうこうするうちに時間になり急いで移動。会場となるオアシス広場に向かいました。<燻製BAR SMOKE HEAD>さんのブース横に、机が並べられ各テーブル小型の段ボールの箱が並べられていました。既に熟成したマグロを目の前の段ボールの中で燻していくとのこと。燻製用チップを着火後段ボールの中でマグロを燻すこと30分。結構煙出る。服も燻されるとのことで少し離れて松。待ち時間がたのしい。待った分だけ燻製マグロ美味でしたー!

チップ着火ッ!
正直言うとこの燻製キッドが一番欲しい

13:00 マグロふるまい

燻製マグロを美味しく食べてる間にみるみるできていく人の群れを発見。何か分からないけど並んでみる。お祭りの日はとりあえず行列に並んでみる。あやかってみる。そんなもんで良い。前の人に聞くとなんと無料の〈マグロふるまい〉の列とのこと。当たりです。新鮮なマグロご馳走さまでした。

UMEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!

13:30 なみさんとの再会

なみさんは、先日兵庫県豊岡市神鍋高原にて9/14-15に行われた豊岡演劇祭フリンジセレクションYUKIO SUZUKI projects「堆積 -Accumulations-」で出会った素敵な方なのです。YUKIO SUZUKI projectsは鈴木ユキオさんが主催するダンスカンパニーで、僕は昔から大変お世話になっております。なみさんは、鈴木ユキオさんの別企画、月1度行われる身体ワークショップ〈わかち座(長野)〉〈BBGセッション〉の参加者としてユキオさんに出会いました。(なみさんはわかち座メンバー。)その時も遠路はるばる兵庫県豊岡市のさらにディープな神鍋高原まで作品を見に来てくださり、僕も初めましてでしたが沢山お話したのでした。なみさんは普段は静岡にお住まいで、僕の活動の様子をみて急遽DMくださったのでした。そして貴重なお仕事のお休みを使い清水まで会いに来てくれました。ほんっとーーーーーに嬉しかったーー。二人でマグロ博のスタンプラリーを回りながら他愛もないお話を沢山しました。普段はなかなか清水駅には来ないそうで、僕が清水について付け焼刃&受け売りの知識をお伝えしっちゃたり、、、。ほんとに時間があっという間に過ぎ、最後はドタバタのお別れになってしまいましたが、ちびまる子ちゃんの下で一緒に写真を撮りました。こうして都内ではなく地方でめぐり合わせた人と再会できることは本当に嬉しいです。ご縁を大切にしたい。鈴木ユキオさん、MAW、豊岡演劇祭、そして何よりなみさんに感謝です。またすぐお会いしましょーーー!
余談ですが鈴木ユキオさんもMAW旅人として藤枝市に滞在されていました。noteにユキオの記事もnoteにまとまっていますので是非ご覧ください!!
(僕のおすすめはソロキャンプの記事です。)

おちゃまる子の下で📸またすぐ

14:00 潜入!-60℃冷蔵庫体験

続いて整理券を使いバスで向かったのは飛鳥冷蔵庫団地〈-60℃冷蔵庫体験〉。想像がつかない温度。どきどき。

お邪魔したのは東洋冷蔵庫株式会社さん
うひょー

倉庫内に入ると銀色の大きな扉とオレンジの防寒服を着た方々が待ち受けていました。

「今目の前にある1枚目の扉の中が-20°℃。さらに扉があってその先は-60°℃の世界です。今の温度がだいたい22℃、つまり温度差80℃ほどあります。くれぐれも体調が悪くなった際は無理せず言ってください。そしてあらゆるものに触れてはいけません。凍結し最悪皮膚がはげます。どうかお子さんから目を離さないように。」

うひょーーーー。
1人1枚タオルを渡されいざ出陣。はじめの扉が開きます。
「こちらが-20°℃の部屋です。」
え。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
普通に無理だ。。。耳がとれる。
「それでは2枚目開きます。ここから60°℃です。」
皮膚の感覚が一瞬で鈍くなりました。気管支が狭くなり咳き込みます。
肺の内側が凍る感じ。
たのしーーーーーーーーー!!!!!!!
タオルぶんぶん。すぐ固まりました。
ただそんな永くいられない。1分もしないうちに部屋を出ました。

この奥にさらに扉が。。。
イル―ジョン

部屋から戻ると質問コーナー。本マグロは一本130〜220kg。かちんこちん 釣ったら内臓類を取りだし、神経締め、尻尾を切って吊るすことで血抜き、船の上で処理し-60℃冷凍し運ぶ。-60℃ならほぼ劣化なしで5年程保存可能。従業員さんの作業時間は長くて2時間くらい。!?!?!?!?!?!?。倉庫内の移動&マグロの運搬を行う乗り物に乗り、中は空調機能がありためある程度暖かい。生身で過ごすことはほぼない。ワクワク時間切れで工場を後にしました。

★如何にして芸術は人を集められるか

子供たち大喜びでした。親御さんも笑顔。非日常的な体験。舞台芸術と近しい体験でした。たくさんの人で賑わって大盛り上がり。楽しかった半面、自分たちのフィールドと比較してしまいました。地域産業が協力し合い運営・出店・協賛・スポンサードしていました。教育的な活動にもなっていました。地域の歴史を紹介する場にもなっていました。地元の人が集まり祭事的な時間を作っていました。では、アートは如何にして地域住民の方を巻き込み・協働し持続可能な仕組みを築けるでしょうか。アートとは関わる企業や予算、来る人の規模が全然違うように感じます。目的がそもそも違うので別に悲観することではありませんが、人があつまり何かを催す場への思考を促されました。自分のフィールドから出ることで自己を顧みることができることがあります。アートだけ考えてても出てこないヒント。純粋に街のイベントを楽しむことが、自身の現在地点を反射し映し出すきっかけになるような感覚になりました。浅い思考でなんにもなってないですが、いつか今日できた点の経験が線として繋がることを願います。

15:15 無料水上バス乗車で三保半島へ

なんとこれも無料。街あげすぎじゃない!?なんちゅう協力の渦。ありがたく無料で清水江尻港から三保塚間港へ。なんだかんだ朝からアクティブで疲れてて乗り込んだ水上バス。はじめは揺れに酔いそうでした。でも動き出すと風が気持ちよくて気分が晴れました。富士山。近づく松原と遠のく港。はしゃぐ子供たち。

無料・ビバマグロ博
海上
ポニョのそうすけ君!?みたいな男の子いた

16:15 三保海岸

三保半島に尽き電動自転車でホストOtonoさんが運営する〈コラボレーションスペースOtonoma〉へ。せっせと今日のブログを書き、今日あったことを青木さんと増田さんに聞いてもらおうと思ったわけです。しかしあいてない。そうか普通に休日だもんね。帰るかと想いつつ波の音が聞こえて、今日も三保の海岸へ。どうせ家でチルするなら、この素晴らしいロケーションでチルしようと波の前に座りました。正解でした。本当に癒される。是非音を聞いてください。静かに赤焼けていく水平線を眺めながら深呼吸しました。1時間くらいいました。人も居なくなっていました。また明日も来ると思います。

気持ちい
今日もありがとうございました


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