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2月7日(火)-11(土)マルシェ参加交渉 / 報告会第2弾&乱入蛸ダンス / 蛸みこし調整 / 三島ツアー

2月7日(火) 吉原まるごとマルシェ参加交渉


昼頃にタコセンに向かうと、歩いて数十秒のところにある富士市民活動センター コミュニティf(コミュエフ)で富士山の写真展を開いている男性と、地域のNPO活動をしている女性が、白くて頭がもふもふした不思議なダルマを持って野口くんと話していた。先日の毘沙門天大祭 にちなんで開催されたダルマコンテストに入賞した作品を持って帰ってきたのだそう。地元で作られた紙を使って白菜をイメージし作ったらしい。

4人で話していると、野口くんが「今週末、商店街でやるマルシェで蛸みこしをやろうと思う」と言った。
(あ、そういえば確認しなきゃ。。。)「吉原まるごとマルシェ」は6月の吉原祇園祭に次いで商店街に大勢の人がやってくる一大イベントだという話を他で聞いていた。そして主催は商店街振興組合とイベントの実行委員会、後援に富士市や商工会議所の名前が並ぶ。まだこの時点で蛸みこしを街中で担ぐ話は野口くんとYCCC止まりとなっている。これは突撃スタイルでやるより、然るべきところに話を通したほうがよさそう。

というわけで、その話を聞いた足で瀧瀬が商店街振興組合の理事長を務める「内藤金物店」のお父さん(以下「内藤父」)のもとへ向かい説明と交渉を試みた。息子さんも接客の合間の忙しいなか一緒にお話を聞いてくださった。ちなみにこの数日前、息子さんは祇園太鼓の伝承の方法について野口さんから改めてインタビューを受けている。

この時、息子さんは蛸みこしがどんな姿をしているか画像などで把握していたと思うが、内藤父はちょっと間が悪かったのか、私がスマホで蛸みこしの動画を見せようとしてもそちらに視線が行っていないまま「なんかやるのね?蛸みこしっていうのは大きいの?」と言いながらも、「とりあえず前から吉原に来てるアーティストが何かおもしろいことをしようとしてる」ということだけはしっかり理解していると見受けた。

曰く、当日の露店の配置や歩行者天国の混雑っぷりを想定すると、タコセンの前で蛸みこしをやるのは難しいらしい。しかしちょっと離れたところにある脇道で「警察の白バイ記念撮影エリア」が警察の業務多忙により急遽中止になったので、そのエリアを使えるよう実行委員会に確認をとり翌日には折り返してもらうことになった。

内藤父は、話を次の展開へ繋げるテンポ感がとてもスピーディでサクサクっとしている印象だった。結局マルシェ当日まで実際の蛸みこしの姿をあまり知らなかったようなのだが(!)、それでも「おもしろい人の面白い活動は応援する、力になる」ということで、すぐに実行委員会へ話をつなげてくれた。「よくわからないもの」に対するまちの人たちの柔軟さ、行動力が可視化されることもアートプロジェクトの特徴かもしれない。

この日も夜にアーツカウンシルしずおか立石さんが来てくれました。お店の外で打ち合わせ中
吉原商店街の「トロニカ珈琲焙煎所」の店員さんはいつも会話したことにちなんだイラストや言葉を書いてくれる。かわいいたこちゃん
週末の蛸みこしツアー@三島に備えて「いもたこなんきん」試作第2弾。よりチャレンジングな(?!)コロッケの造形にもチャレンジ。

2月9日(木)報告会第2弾&乱入蛸ダンス

この日夕方に開催した報告会では、やはり以前からYCCCや野口くんの活動を気にかけてくれており、文化に関する施策も公約に掲げて市議会選に出馬予定の同年代の友人がやってきた。

以前の報告会の反省点を活かし、参加者が興味あるものを説明していくスタイルに変更。
最後に思考を時系列で紐解くライブドローイングが好評だった。

報告会への参加はなかったが、野口くん曰く、この日からタコセンには「吉原まるごとマルシェ」実行委員会や商工会議所の方たちがちらほら訪問してくれるようになったそうだ。地域の人の口コミから「蛸みこし研究センター」を訪れる人が増えたのも、この一件が顕著だったように思う。
ちょうど報告会が終わったタイミングで、吉原商店街を担当している商工会議所の方もタコセンを訪れた。お話ししていて、単純におもしろいものに興味を持って来てくれているのだと感じた。目も声もわくわくしている。

YCCCの活動の話になるが、これまで活動する上で商店街振興組合、商工会議所といった地域・行政関連団体と一切関係してこなかった。「まずは友人らの協力も時に仰ぎつつも、そういった方々と繋がるのはだいぶ先になるのだろう」程度に考えていたのだが、マルシェ参加を機に「吉原中央カルチャーセンター」の名前や活動も、少しばかり知っていただくことができてよかったと思う。

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夜は吉原祇園太鼓セッションズの練習見学2回目。蛸みこしツアーの運搬を手伝ってくれた木村さんもいる(祇園太鼓を叩く姿を見たのは初めてで、めちゃくちゃかっこよかった)。
1曲終えてから、野口くんが「蛸って8本足それぞれに知性があるので、それをヒントに今、蛸ダンスの練習をしてるんです。踊っていいですか?」と言って、ものすごい光景を繰り広げてくれた。

セッションズのメンバーは、ダンスと共演したのは初めてだった。ベースと笛を担当していた内藤さんが「ダンスが指揮してくれるような感覚で演奏できて新鮮だった」と言っていた。瀧瀬も途中から乱入して手足だけ独立して動いちゃうとしたら、なんてイメージしながらふにゃふにゃした床中心のダンスをやってみたのだが、かなり難しかった。でも人生経験としてとてもよかった。多分「おもしろい人に会いたい!!」当日上映されるドキュメンタリーに入ってるかもしれないし入ってないかもしれない。です。。

(YCCC 瀧瀬記)

2月10日(金)蛸みこし調整


現在の蛸センは、田村の店から商店街(道路)を挟んだ真向かいに位置している。蛸センのシャッターが開く音がすると「お、今日も作業開始かな?」とか、話している声や笑い声が聞こえると「誰か見に来てるのかな?」とすぐ気づく。音が何もない時でも窓からすぐ様子を見ることができるので時々チェックしてみたりする。

この日は1日静かだったが、夕方になると蛸センで翌日の蛸みこしツアー@三島に向けて最終調整をしている姿を発見。蛸センには電気が通っていないため室内が暗くなってしまう夕方は、商店街に少しはみ出すような形で作業をしている。

もしかしたら通行人の邪魔になっているかも?とも思ったが、通る人たちとも野口くんはいつも通り遭遇を楽しんでるし、結果的にジワジワと「なんかやってるやつがいる。どうやらタコつくってるらしいぞ」みたいな噂が商店街に広がっているのを感じていたので特に何も言わずにいた。全くこの一件を知らない友人から僕のところに「いっぺーちゃんとこの店の前、なんかつくってる?」といった電話もかかってきたりして、改めて『蛸みこし』の存在感を想っていた。おもしろいのは「なにかわからないけれど、なんとなくおもしろそうだ」と受け取っている人がほとんどだったことだ。そういう存在が商店街にある(いる)ことってそれだけで良いなーなどと考えたりした。

翌日の蛸みこしツアー@三島に向けて最終調整をしていた。森町での蛸みこしを経て、さらに色々と試行錯誤があったようで、特に竹の繋ぎ目部分を中心に再調整しているとのことだった。

関東に寒波がきていて富士市もかなり寒い日だったので、なんとなくレモネードを差し入れる。ガムテープが欲しいと言われたがちょうど持っていなかった。ビニルテープがあったのでこれはどうかと聞くと、むしろ伸びて良いかもしれないですねということでテープと鋏を渡す。作業を眺めながら明日の三島は早朝撮影なので、積み込みの時間などをどうするか確認。

三島では、事前のZOOM MTGで突然決まった「いもたこなんきんコロッケ」を作ることになっていたが、ここに関しては料理長野口から「イッペイさんにおまかせします」と言ってもらっていた。2回の試食をしてコロッケ自体のレシピは決まっていたので、仕込みはこっちでやっておくよということで翌日に備えて早めに解散となった。

(YCCC 田村記)

2月11日(土)蛸みこしツアー@三島

番外編:いもたこなんきん作り feat 三島の皆さん

蛸みこしの担ぎ手の皆さんと楽しくワイワイ作りました。