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金暎淑キムヨンスク「三島でアップデートする(5日目)」

三島滞在5日目です。

今日は三島市を中心に、地域で活躍するアーティストの支援やアートと地域をつなぐ活動をされている団体アルテ・プラーサがアートコンシェルジュというよろず相談所をされていると聞き、会長の坂田芳乃さんに、インタビューを兼ねて相談に行ってみることにしました。

まずは坂田さんに、こちらで実際に受ける相談内容を伺ってみました。その内容は幅広く、企業や地域の団体とアーティストを繋いだり、発表の場を探すアーティストのお手伝い、アート活動の為の補助金の申請をしたいが、やり方が分からない方への支援、などなど。。。

私も早速悩み相談をしましたが、悩みが多すぎて話があっちに行ったり、こっちに行ったり・・・それでも、坂田さんがとりとめもない話を整理し、理解して、言葉にして返してくれました。そんな風に、的確に言語化して頂く過程で、ふと何か見えたような気がしました。あとで振り返ると、最近の自分の活動が物を作ることから離れている事に迷いがあったのですが、坂田さんとのお話の中で、物を作る事にこだわらなくても良いのかも、と思えた事で、新しい景色が見えたのかもしれません。

アートの相談窓口、もっと日本各所にあると嬉しいなと思いました。

午後からは、三島の朝さんぽを企画されている國原優子さんの案内で、柿田川の湧水を見に行くことに。

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ふつふつと、大地の奥から砂を舞い上げて湧き上がる川の生まれる場所を眺めてから、次のビュースポットへ。

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いくつかの川の絶景ポイントを案内して頂くと、もう沼津の港です。港の海鮮屋さんが立ち並ぶ一角で、美味しい海鮮をいただき、最後に柿田川が海と合流するところを見届けて、三島に戻りました。

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思えば、今日は、川のはじまりから海へ行く、川の一生を辿る旅でした。そしてその水の姿に、重なる思いがありました。それはまた改めて整理したいと思います。

この日、同じ三島地区の旅人である美術家の坂井存さん、田主丸藝術研究所所長の中村香織さんは滞在最終日。滞在中、それぞれの活動の中で時間を共有し、中々伺うことのできない貴重なお話を聞かせていただきました。坂井さんがパフォーマンスを初めた年齢が今の私の年齢だったという事実だけでも、私には確かな示唆です。

さようなら。

またお会いしましょう!

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欲しかった坂井存さんの作品集を購入。本の上にあるのは最終日に存さんに頂いた作品のミニチュア。