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asamicro「想像のできる町in松崎町」(MAWまとめ)

おはよう。こんにちは。こんばんは。ダンサー、振付家のasamicro(アサミクロ)と申します。

突然ですが、私は朝に自宅を出て、最寄りの駅に向かうという状況の中で
“わたしのうち”   ”自分のとこ”  
となると、自宅の玄関の前へ行き、扉を開けて、一歩み足を踏み入れた、そこ(場所)である。

マイクロアートワーケーションin松崎町 滞在終了いたしました。
まず、企画を実行させて頂けると環境を作ってくださった、アーツカウンシルしずおか、ホストを務めてくださった松崎町観光局、松崎町役場、そして出会ってくださった方々に本当に感謝いたします。多くのコミュニケーションを取らせていただきました。ですが、自身の体調管理と写真撮影時のみのマスク取り外しや、できる事を意識しながら大切な時間を過ごさせていただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。
その上で、最後にまとめを書きたいと思います。

お花の会の皆さんと

では、冒頭に戻ります。
私は松崎町に滞在中はゲストハウスイトカワ様でずっと過ごさせていただきました。移動はほとんど自転車でした。最終日の前日も結構な距離を走っていました。信号待ちの時にふと自分の頭の中で考えていることに驚いた。

「ああ〜あそこのお花達、お花の会で植えたやつだよな〜そういえば○○さん生け方のセンスやっぱすごかったよな〜」
「ああ〜あの道は○○さんが管理しているとこだよな〜綺麗にしてるな〜雑草生えてきたら結構大変だよな〜広いよな〜」
「ああ〜あそこのカカシは○○さんが作ったエリアだよな〜来年度のネタとかいつくらいから考えるんだろう」
「ああ〜この売ってる果物は○○さんのだ〜今日も朝早かったかな〜」

名物、田んぼをつかった花畑のカカシさんたち

とこんな感じです。
町を見ると顔が浮かぶんです。そして、「具体的な誰か」の関わりが見えてくる。道が、景色が友達のように自宅のお隣さんという関係性で歩くことができる。
これって良し悪し関係なく、わたしは一人暮らしを始めてから全く感じなかった感覚だ。自宅から最寄り駅までの道や花壇は道であり花でしかない。でも本当は誰かが触れているからそこに置いてある。そんな当たり前のことが、やっぱり分からないのだ。

最初に一緒にご飯を食べたのは観光局の清水さん。始まりから終わりまでずっと一緒でしたね。とても素晴らしい人間力を持ったちょっぴり漫画みたいな可愛げのある素敵な清水さん
撮影時のみマスク外しています。よろしくね会
お手伝いの休憩に差し入れくださったリンゴのケーキ
松崎町のもぐもぐタイム。すっごく普通に馴染めた。
いなかず先生はとっても踊りが素敵です。
松崎町にきて三番叟を教えてもらったことが本当に幸せでした。
ユーモアを持ちながら熱い祭り男です。
これはいなかずさんポーズ


近所のアイドル猫さま。通りがかりにお話し。
桜葉の小泉さんと画家の小池さんと。本当に桜葉工場見学楽しすぎました。
観光局の森さんに町のことをたくさん教えてもらった
さつまあげのはやまさんと松崎町のガールズリーダー岩谷さん
朝から彫刻家の堀さんも含めて牛原山で朝ごはんの日

さて、お気付きですか?
わたし、全く観光地の松崎町の素敵写真、景色をアップしていません。
わたしはこのマイクロアートワーケーションに応募した際に、第一希望が松崎町でした。後にとても応募の多い場所だったと聞いてさらに喜びと感謝だった。ですが、応募していて絶対行けると思っていた。なんとなく。

応募する際にわたしは「町を置いていかないアーティストでありたい」とずっと思っていた。にぎやかしになりたくなかった。
地域住民の方々とアートという企画はとても多いが、アーティストの役割ってなんだろう。というよりわたし自身は何ができるのだろうと思うと「わたしの持っていること見せますよ〜〜〜!」となりますが、本当は

「わたし心のパイプになりますよ〜」
なのかもしれないと思った。どういうことかと言うと、、
松崎町にはすでに美術家も踊り手も園芸家も衣装さんもいた。暮らしの中で普通にそれらをこなしている。

町にアーティストが入るということは暮らしている方々のハートの奥のもう一つのハートの青い炎を気付かせることなのではと思った。

松崎町の人々は暮らしの中で当たり前のように制作を実行しているクリエーターたちがうようよいた。そしてその人たちでこの町は作られているということが本当にダイレクトに伝わってきた。

ポンカン農家の土屋人さん
みんなで早朝に朝ごはんをした
彫刻家の堀さん到着歓迎会
小池さんが撮ってくれた。猫もいっぱいなつっこいぜ。

はい。
もうこれは松崎町の写真か全くわかりませんね。
松崎町は静岡でとても小さな町です。ですが海、川、山と揃い、とても魅力的な観光エリアがたくさんあり、温泉も完璧です。
これらはネットで調べればたくさん出てきます。そして綺麗なものは綺麗です。

わたしがこのマイクロアートワーケーションで伝えたかったことは「顔」です。そこに住むとどうしたって滲み出てしまう何かがこの町を作っています。
松崎町の朝はとても早いです。わたしも滞在中毎日早起きでした。
そしたら夜は早いのかって?

いやいや、夜も長いんです。皆さん(いまは自粛などもありますが)夜は飲みます。ご飯します。

だけど、次の日また「おはよう」と仕事してるんです。

私も幼少期は漁業町で漁師の孫として育ちました。祖父母は3時に起きて仕事にくこともあったりとても働き者でした。そしてお客さんへのご飯や、夜もそこそこと遅かったりと、ずっと動いていました。
わたしの町にもお祭りがありました。伝統の踊りもありました。けれど今はもうなくなってしまいました。そして、わたしはずっと自分の地元が嫌いでした。でも今、こういう記事を書いているんです。

応募した時も「漁師町には独特の言葉ではできない癖があります。きっと松崎町にもあるその癖を体感したい」と述べた。なぜ嫌いだった地元と似たような場所を選び、比較したかったのか。そして、こんなにも松崎町が魅力的に感じているのか。

アーティストにはそれぞれ色々なストーリーや、やらざる終えない使命感のようなものがあったりなかったりで制作をしている人も多いです。わたしはそうです。そして自身と社会との繋がりに問いを持ちながらこの世界に作品を生んで行きます。必死に。そして愛おしく。

わたしは松崎町でまた、その軸となる部分を見つけた気がします。
本当はどこだってよかったのかもしれませんが、そうではないんです。

松崎町には言葉にならないなんかよくわからないけど、
「うん、そうだよね」
がある。これって生きていく上で一番信用のできるテキトーな気がします。

全てが良いわけじゃない
「まだ悪魔に会ってないんだよ」と笑いながら話してくれた方がいた。
「悪魔って。。。笑」笑った。
小さな、小さな町です。いろんな事もあるんだと思います。

だけど今日もきっと疲れて一杯して、けれど明日の朝の空は広いしお花は綺麗で海は水面がキラキラしているし吹き抜ける風の下に川があって横を見ると足湯もできて、そしたら誰かが

「おはよう」

って声をかける。会って、別れて午後にもう一度会っちゃう。

そんな日々が繰り返される中で、美し景色と美味しい食べ物を筆頭に観光として打ち出している。

観光のその背景にある美しいものにわたしはたくさん触れた。

終日ずっとアテンドしてくれた、清水さんときみたん。二人が担当で本当によかった。
最高の日々になりました。ありがとう。

最後に。
滞在最終日にパフォーマンスをしました。自身の朝ごはんダンスの作品と最後は大好きなアーティスト寺尾紗穂さんの楽曲で皆さんにありがとう踊りをしました。最後の曲だけフル映像アップしたのでよかったら是非みてください。

、、はい、とはいえ沢山観光もしましたよ!場所や食べ物もいっぱいアップしました。
その様子は是非滞在初日からの投稿を読んでくれたら嬉しいです。

滞在初日
滞在二日目
滞在三日目
滞在四日目
滞在五日目
滞在六日目
滞在最終日

後ろにいるのはとても穏やかな謙虚な面白い町長
良いですね〜バラバラ笑

またきっときます。
これが始まりです。場所と人とそして何か形を作るというのは

なんかよくわからないけど良い

こうならないと発展しない。
このテキトーな根拠のない言葉にどれだけの日々と暮らしが詰まっているのだろうか。私たちは焦ってはならない。でも、見逃してもならない。
明日の朝を。

asamicro









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