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本日熱海に到着しました、旅人のAshです。

普段は神奈川県川崎市で演劇・演奏活動をしていますが、今年は静岡県舞台芸術センター(SPAC)でも演劇アカデミーの講師をする機会をいただき、1年間、高校生たちと一緒に取り組んできました。

本日は1年間の成果発表と修了式が、日本平にある舞台芸術公園で行われました。

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(新幹線では三島駅を出てすぐに「右手をご覧ください」と車内アナウンスがかかるほどに美しい姿を見せた、本日の富士山。静岡県舞台芸術公園より)

その後、演出の師匠である宮城聰さんの新作「ギルガメッシュ叙事詩」の稽古を勉強させていただてからの熱海入りとなり、到着は20時頃でした。

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(商店はあらかたしまっていた)

なので、本格的な始動は明日から、と思っていますが、簡単に挨拶をさせていただきました。この記録をどのように使うと面白いだろう、と考えながらキーボードを叩いています。

あまりにキラキラした高校生たちのパフォーマンスを見たばかりだからかもしれないけれど、表現したいという人間の根源的欲求について静岡から熱海に移動する間ずっと考えていました。

あれは、竜だ。

高校生ぐらいの年代は、その荒ぶる竜がむくむくと動き出す頃なのだろう。

それを御し得るための、あるいは解き放つための自分だけの手綱、あるいは走路を探す時なのだろう。

私があの頃確かに手に入れたそれは、私の今の人生の礎になっている。

それは放っておくと錆びてしまうもので、日々の手入れがかかせない。いくら手入れをしていても、経年劣化をする。

あの子たちをみていて、手入れがルーティン化してしまっている自分のそれに気づかされる。竜もおそらく、胡座をかいているか、眠っている。

再び瞠目させるには、飛び立たせるには。湯煙にまかれながらぼーっと考えてみたい。

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