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高嶋敏展 焼津は案外近かった (1日目)

出雲空港から55分。FDAで静岡は案外と近かった。コロナで一度は延期になったワーケーションを僕がどれだけ心配していたことか!ギリギリまで来られるかわからなかったので飛行機に乗れただけで達成感がある。
さてさて、どんな旅になるのやら。


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はじめてのFDAの空旅に妙に浮かれてしまう。黄色い機体に乗ってるけど紙コップは青。これも全色あるんだろうか。CAさんに聞こうとしたら雲に入って揺れ出して聞きそびれてしまった。

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あの雪山はなんという山だろう。
北海道の命名者 松浦武史郎の描いた地図がこんな感じで刷毛で毛羽立てて立体感を出してたよなとふと思い出す。

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ホストのトリナスへのお土産を何にしようかと思っていたんだけれど、いつもだったら軽くて良いので煎茶にしている。カゴに入れてレジに着くまでの数歩で思いとどまってよかった。静岡県へのお土産にお茶はないだろう。そして、空から見ても茶畑だらけ。なるほど。こういうことか。

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静岡富士山空港についた!しかしバスの待ち時間が40分。バスで藤枝駅まで40分。やれやれ。空港の中をぶらぶらしたら松江城の写真があった。よーく考えてみたら静岡のコロナの状況ばかりを調べていて静岡のことを少しも調べていないことに気がついた。
大学生の頃は駅のプラットホームで右か左か気分で決めて、それから7つ目の駅で降りてどこかへ行こう。そんな遊びをやった。
この旅は何も決めないと決めることにする。
空港からJRを乗り継いでみんなの図書館さんかくにたどり着く。館長の土肥さんと合流するのかと思ったら、いきなりさんかくの利用者の方と話し込む。
ちょうど昨日、出雲行きの航空券を取ったのだとか、どこがオススメ、どこがいい?という会話がはじまり中々上に靴をぬげない。三瓶山の埋没林に行きたいという極めてセンスが良い方だった。あまり注目されていなけど実は凄く良い。出雲じゃなく場所的には石見だけどぜひぜひ、訪れて頂きたい。
今回のワーケーションのテーマは地元の方との交流だから着いて3秒でクリアしたことになる。これで後はお気楽極楽に遊んで暮らしても文句は言われないだろう。
さて、一緒にワーケーションを行う佐藤さんはすでに到着。長野から4時間かけて来たという。長野も未知の土地。いつか行ってみたいな。
松江城は長野県の松本藩から国替えで来た家康の孫の松平直政が城主となって過ごした城。古事記にも出雲と長野のつながりをしめす神話(国譲り神話)がある。
諏訪神社のご祭神が出雲大社のご祭神のオオクニヌシノカミの息子のタケミナカタなのね。
それはさておき、打ち合わせと称して話す話しは脱線し続けまるで進まない。
気をつかってさんかくの大家さんが煎茶を差し入れてくれる。
すげー、うまい。
普通にこれを飲んでいるのか。恐るべし焼津。いきなり洗礼を受けてしまった。

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そして未知との遭遇。焼津はナルトの生産量日本一なんだとか。全国シェア70%。そう僕がラーメンで食べていたあのナルトはきっと焼津産。
「ナルト」を愛してやまないホストのトリナス名誉副館長の鈴木さんにナルトのアヒージョなるものを教えてもらう。この数十年ナルトというものを意識して食べたことはなかったけれどフフフですな。ただのカマボコではない。厚切りのナルトなるものは立派な食材だ。文化となり得る。素晴らしいぜ、焼津。

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しかし、現実は厳しい。自分の写真集の最終校正をホテルでやりながらこのNOTEを書いています。本当は小泉八雲ゆかりの焼津の写真をこの本に掲載するという目的での滞在だったんだけれど、コロナでのびのびになってしまい、間に合わなくなった。いや〜残念だな。また来なくっちゃ。
さあ、明日からが楽しみだ。

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