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奥野晃士「小学校訪問(佐野小学校1〜2年生)からのジンタの音」(3日目)

今日も朝から小学校を訪問する。

9時半に教育委員会をお訪ねすると

渡辺さんがお忙しいとのことで
代理に高島さんという方がアテンドしてくださり
佐野小学校へ出張。

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高島さんももともと先生だったそうだ。
現場を恋しがる渡辺先生のことを伝えると
「我々は子供たちと接したいから小学校の先生になったので当然ながらそうなります」
と言いつつも
「現場にいては出会えないような人と出会えるのが今は貴重な機会」
だとポジティブに解釈されておられた。

子供達に対する愛情

このマイクロアートワーケーションという企画の根底にも人間愛が不可欠の要素であるが、

これがないと芸術は途端に面白さを失うので

昨日の渡辺さんもやや自虐的に「自分の子供をほったらかして他人の子供の面倒を見る事」への何やら奥様への申し訳ない気持ちを口にしておられたが、それこそプロフェッショナルの姿だと思った。


一旦裾野市を横切るようにして車を走らせる事30分、佐野小学校に到着。

出迎えてくれたのはウエルカムボードがあって嬉しい気遣いだと思った。

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8年前くらいにリーディング・カフェであった齊藤さんは
しばらく会わないうちにいつの間にか
佐野小学校の教頭先生になっておられた。

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校長室では校長先生が待っていてくださった。
なかなかない機会だからと、授業を設定してくださった。

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他の学校でもそうだが、子供達に「プロとの交流の時間を提供してあげたい」とか
「本物を見せたい」と言うのが希望だとおっしゃってくれた。

学校外での齊藤先生の活動の充実ぶりに

校長先生も驚いておられた様子。
異業種との人脈が本業に良い影響をもたらすことは疑いようもないことだが、
SPAC女優で社交家としても知られるたきいさんとも朗読会を通じて交流していて
それ以外にも共通の友人が多いところなどからして、
齊藤先生はそう言う意味では異業種交流の達人の域かもしれない。


1、2年生が対象で22人と17人と言っただろうか。
数日前に電話で伝えられたので、あまり深く考えなかったが
よくよく考えたら40人の一年二年児童対象で少し嫌な予感がした。


テレビ静岡の報道の方も取材に来てくださる。


最初般若の面を被り、ヌンチャクパフォーマンスを見せると
なかなかの反応、つかみはOKだと思いきや、
小学生たちのテンションが上がりすぎて、
多動性を発揮する児童もちらほら
それを先生方がしらみ潰しに抑えてくださる。

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最初、グータッチのアイスブレイクから開放訓練へ。
これはことのほか盛り上がり、ミラーも順調、
しかしゲームになるとかなり挙動が激しくなり、


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手に余るようになるところを、担任の先生方が援護射撃で
なんとか持ち堪える感じになる。

との時咄嗟に出た言葉

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「全集中でお願いします」


これが功を奏した。

多分学級崩壊から三歩くらい遠のいた感じだった。


全集中とは菅前首相もコロナ対応の記者会見で引用していた『鬼滅の刃』の決まり台詞。
渡辺さんも生徒に鬼滅を勧められてテレビも漫画も全話コンプリートしたそうだが、

教育的な意味でもあのアニメは賞賛に値する。

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エアハンカチ落としや名前鬼ごっこ、

体で文字作りまで

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結局10:35〜12:00まで行った。

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遊びに演劇の要素を加え 舞台俳優が小学校でワークショップ 静岡・三島市(テレビ静岡NEWS) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/372b564ae773d59cc7b00e47be75e019985231c7



小学校は3校目であるが、やはり小学校の先生は
コミュニケーションスキルが高い人が多い印象。


午後は書類の整理をして

17:00から沼津経済新聞の取材。

同じく関根愛さんとご挨拶。

インタビューは予定時間を超えて盛り上がる。

関根さんの食を通じて訴えたい事

文化としての食習慣を記録する試みは

人が1人で食事をしている姿の撮影をしておられ

それをパフォーマンスに使われるようだ。

うーん、独創的。


https://izu.keizai.biz/headline/1358/


沼津経済新聞掲載=Yahoo!ニュース掲載です!

結局予定時間を過ぎたので食事抜き

18:30からは

みしまプラザホテルでリーディング・カフェ、

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小出正吾の『ジンタの音』を読む。

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ギャラリーのロビーではなく
ホテルのチャペルを使わせていただくことになる。

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10人ちょいの参加者で

明治40年の三島を舞台にした童話を
音読したのだが、

約二年ぶりのリーカフェであったので

お馴染みの方々に加えて初めて参加される方も2〜3人。

朝散歩を主催してる國原さんも参加してくださった。

物語を読みながら、

当時の三島の様子に想いを馳せつつ

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ここみしまプラザホテルの前身は

菱屋旅館といって

明治時代に

アメリカ人のシスターが宿泊されていたこともあり

クリスチャンだった小出正吾は少年時代に

このホテルを訪れていたそうだ。

読みながら

主人公の正助はおそらく子供時代の小出正吾さんがモデルだろう。

移動動物園が沼津に来るという『美しき天然』のメロディを奏でる

ジンタの音に誘われるように

デマ情報を信じた小学生13人が

学校をサボって沼津まで動物園を見に行ってしまうが、

その結果、彼らは週明けなまず先生の取り調べを受け

校長の裁断を仰ぐ事になる。

何やら『スタンドバイミー』のような

冒険によって少年の心の成長を描く物語は

じんわり感動に包まれる名作。

明治時代を舞台にして映画にしても良さそうだ。


広小路の鐘つき堂はどこなのかとか、
当時の尋常小学校は今で言うとどこになるのかとか
三島育ちの方に分析していただくのもなかなか楽しい。
小学校は今の市役所のあたりにあったそうだが。

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