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熱海市(2021)

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【ホスト】一般社団法人ミーツ・バイ・アーツ  【旅人】Ash、青木拓磨、タカハシ 'タカカーン' セイジ、本間純
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#MAW本間純

本間純 エピローグ「ここにある風景について」 熱海

海は波たち、山からは湯煙が上がっている。空には丸い月が浮かんでいる。 墨の細い筆致で描か…

本間純「ある彫刻家との再会」 熱海(7日目)

久しぶりに再会した彫刻家の三澤憲司さんは、相変わらず、いや前にも増してエネルギーの塊みた…

本間純「アースワークの寺」 熱海(6日目)

視界は360度山々に囲まれている。 丹那盆地は繰り返されてきた丹那断層の活動によって作られた…

本間純「たどり着けない神社」 熱海(5日目)

登っても、登っても、なかなか辿り着けない。 伊豆山神社の本宮社である結明神本社まで行って…

本間純「もつべきものは、熊鈴」 熱海(4日目)

石には「是ヨリにし有馬玄羽玄蕃石場 慶長十六年七月廿一日」と刻まれている。 慶長十六年と…

本間純「見えない石」 熱海(3日目)

熱海の中張窪石丁場から切り出された石は、江戸城を築城するためにこの海岸から船で運ばれた。…

本間純「場所の収集」 熱海(2日目)

見えない風景 かつて大湯と呼ばれた間欠泉の源泉は、ある時ピタリと出なくなってしまった。 1950年の大火で熱海の市街地1/4が焼失してしまった。 今回の滞在先ナギサウラ・戸井田さんの説明が淀みない。 朝から熱海の街を案内してもらう。 目の前にある風景は目に見える部分と見えない部分で構成されている。 例えばかつてあった風景、生活し関わった人々、流れてきた時間などである。 熱海の街にかつてはあって、今は見えないもの。 それは間歇泉と、70年前の街並。

本間純「プロローグ」 熱海(1日目)

高台にある図書館の窓から海が見える。 うっすらと消え入りそうな灰色の海だ。 今日から熱海に…