第13回リモートポケモン学会で発表しました
「でっかいポケモンと歩きたい!」というタイトルで、発表しました。今回で3回目となりましがたが、今までとはかなり趣の異なる内容でしたので、その経緯などを記録しておきます。
参加の経緯⇒発表後の感想
好きなことを話しているだけで発表になる
一番最初のモチベーションは、リモポケ学会の参加ハードルを下げる発表がしたい!というものでした。
毎回、主催のたわしさんの冒頭あいさつで、「プレゼン内容はポケモンに関係していればなんでもOK 様々な切り口での『ポケモン』の楽しみ方を各々が発表していきます」と仰っています。
新規性も、奇抜さもいらない。好きなことについて話しているだけで発表になる!そんな発表を「自分も」やりたい、というのがスタートでした。
最初の案は、チヲハウハネで25分話すか、雨水・タローマンリスペクト(私の記事「如何にしてオーカルチャーの沼に沈んだか」参照)でオーカルチャーで25分話すか、でした。後者はC103の新刊でやったので、初期案は「チヲハウハネ観察レポート」でした。
本当は第12回に参加しようと思っていましたが、C104との併行作業は無理!と諦めて、第13回を待つことにしました。その間に、もうひとつの野望が生まれました。
ポケモンGOで発表がしたい
できるだけオブラートに包みますが、かねてから「ポケモンファン」たちによるポケモンGOの扱いについて、色々と思うところがありました(自戒も含んでます)。そして第13回までの待ち時間は、その葛藤と闘うことの多い期間でした。しかし、私のような弱小存在が何かを言ったとしても、拡散力の大きいアカウントの声が大衆の声となるのがSNSです。
対戦、収集、撮影、考察などなど本編にも多彩な遊び方があるように、ポケモンGOにもいろんな楽しみ方があります。じゃあ、それを発信しよう。自分なりの「切り口」でポケモンGOの良さを伝えよう。そして、それは伝わらなくてもいい。私の「楽しみ方」だから。そうして決まった軸が「でっかい」でした。
連れ歩きの話をしよう
でっかいポケモンに沼っていく様子の一端は、以前記事に書きました。
これをベースに、ポケモンGOの楽しみ方、そこにチヲハウハネをねじ込む()には…。思案した結果、行き着いたのが連れ歩き&ポケモンライドでした。
質疑応答でも少し触れましたが、直近の私のポケモン体験のピークはレジェンズアルセウスのアヤシシライドにあります。初代から脈々と受け継がれてきた秘伝技の到達点にして原点。(MCのファイヤーさんの言及で秘伝技との関係に気づきました)これこそが、私がポケモンに求めている、求めていく体験だと思いました。
ポケモンの力を借りるシステムは、ポケモンと一緒に旅をするシナリオにおいてとても大切な要素だと思います。そして、その存在の原点こそが手持ちポケモン。SVではその役割をコライドン・ミライドンが一手に引き受けましたが、やっぱり、オープンワールドでケンタロスに乗ったりラプラスに乗ったりしたかった!
「でっかい」+「連れ歩き」⇒「でっかいポケモンと歩きたい!」
この、自分のポケモンの楽しみ方をひとつの形に昇華できたので、発表してよかったなぁと思いました。そして、当日のMCがファイヤーさんで本当によかったです。質疑楽しかったなぁ…。発表後の休憩時間でも裏で延長戦をしてました。ありがとうございました。
布さんがツイッターでつぶやいてくださった感想が結構刺さりまして…。というのも、自分ではあんまり実感がなくて…。
でも「でっかい」の軸がぶれないように!ってのは貫きました。でっかいに関するものは全部入れる!でっかいじゃないものは入れない!(ぬしポケモン、ダイマックス)とか。これは本当に個体のでかさの話なのか、それとも種のでかさの話なのか、とか。
あと、章立ては工夫しました。時系列で淡々と紹介するよりは、要素で分けたほうがすっきりする気がしたので。まぁ3章はチヲハウハネありきだったんですが…。
スライドの裏話
今回は特にゲームのスクショを頑張ったので、それについて少し触れます。今回は主観と体験を大事にしたかったので、それを視聴者に共有するためには「画」を貼るしかない!という感じでした。
使用したスクショの半数以上が、発表までの準備期間で新たに撮影したものでした。ヌシのスライドのような初見の感動を切り取ったものは割と奇跡で、大半は脳内にしか残っていなかったので、浮かんだイメージを現地に探しに行く必要がありました。(準備期間中に読んでいた「エ夜」の影響を少しだけ受けています。)
中でもレジェアルのスクショはかなり気に入っていて、没にしたけど採用したかったものも結構ありました。
キャタピーの登場回数
ええ、そうです。作業効率です。だって既に個体や資料が手元に揃っていたから…。
でっかいポケモンだけがすべてじゃないよ、というのを示す役割もありましたね。
フィギュアの写真
章タイトルのフィギュアの写真は、ギリギリでねじ込みました。
発表中にちらっと宣伝しましたが、今年からいろんな場所にチヲハウハネのフィギュアを設置して撮影をする活動をやっています。ダイナミックドキュメンタリー「おさんぽレジスチル」の影響を受けて始めたので屋外の撮影が多いのですが、何事も続けてみるとできることが増えていくものですね。準備期間ギリギリですが、かなり納得のいく写真が撮れたので採用することにしました。
水も滴るお姉さん
テーブルシティのお姉さんのスクショの話です。ちょっっっとだけ迷ったんですけど、採用しちゃいました。
あのお姉さんは背が高いので、基本的に見下ろされるスクショになるのですが、スクショでは真横を向いて笑顔を見せてくれています。この真相は、主人公が花壇に乗っていたからです。
そんなこんなで、トリックアートみたいなスクショが撮れました。晴れのタイミングで撮り直すべきか迷いましたが、もう撮れないような気がしたのでそのまま提出しました。
ポケモンGOの相棒のスクショ
こだわりつつもこだわり切れなかったので、やや心残りがあります。ポケモンGOの連れ歩きを納得いくように撮るにはやっぱり外を歩かないといけないので、これについてはもっと早くから準備しておけばよかったと反省しています。
ただ、そのおかげ(?)で、夜のハロウィンフィールドを練り歩くゲンシグラードンという今しか撮れない絵が撮れたので、これもタイミングと巡り合わせだなぁと思うようにしました。
横幅がデカくてかっこいい
これは早い段階で絶対に入れようと思っていたパートでした。一応、あやめどりさんの鳥ポケモンのプレゼンのリスペクト要素でもありました。
「#横幅がデカくてかっこいい」は私がツイッターで一人で盛り上がっているタグで、初期のタグ無しの時期を含めると2022年12月のメガラグラージまで遡ります。ポケモンGOのでっかいにハマる原点なので、プレゼンに入れないわけにはいかない要素でした。
(以前、ピジョンボーンさんがYDKと略していて衝撃(笑撃)を受けました。使わせていただくかちょっと迷いましたが、「やればできる子」などと被っているので、スライド内では使いませんでした。)
チヲハウハネのパート
シンクロマシン部分も含めて、それはもうたくさん撮りました。
実は発表内容の分量調整で苦しんでいて、このパートで何について話すかは、正直練り切れませんでした。その代わりスクショで魅せよう!ということで、納得がいくまで撮り直しました。
〆のスライド
お気づきと思いますが、プレゼンで語り切れなかったでっかい存在達の一部です。切り口を工夫すれば、彼らについて語ることもできたと思います。でも、そうすると多分自分のプレゼンじゃなくなると思ったので、軸を貫いた結果です。次回に期待、あるいは、新たな挑戦者に期待、の一枚でした。
左下はぬしなどを考えてましたが、発表前に大きな衝撃があったので差し換えました(詳しくは余談に)。
いただいたコメントなどへの感想
質問については全て回答できていたようなので、コメント欄を見た感想を書いておきます。(すべての質問に対して意図をくみ取った回答ができていたかは微妙ですが、ライブ感があったということで…)
最初のグラフは絶対出そうと思っていたものでした。思惑通りにコメント欄を困惑させられたのでよかったです。
右下のスライドマスターのイメージはまさにトトロでした!
XXLの読み方、実は私もずっと「エックスエックスエル」って読んでたんですが、ちょっと検索してみたらなんか、見当たらなかったので…
BIG!で再び沸き立つコメント欄アツかった
でっかいポケモンが肩に乗せられないの一緒に悲しんでくれてありがとう
ピカブイの話、スライドに入れといてよかった
「自分がでかくなる!」目から鱗でめちゃくちゃ笑いました
ハネ登場に「待ってました」、ありがとうございます
質問たくさんありがとうございました!
質疑中も皆さんそれぞれのでっかい願望が見られて大変よかったです
余談:キョダイマックス
良くも悪くもGOのダイマックス・キョダイマックスの実装時期がプレゼン準備と被ったので、これが人生だなぁと思っていました。ただ、私の中でダイマックス・キョダイマックスは戦闘時だけ見られる変身(芋長の芋ようかん)という認識だったので、発表からは外しました。じゃあメガシンカは?と言われそうですが、今となってはGOで連れ歩いた時間の方が長くなってしまったので…。ZAが楽しみですね。
キョダイマックスのPV、本当に良かったなぁ…。質問が全くなかったら、あの動画の話をするつもりで準備をしてました。
怪獣映画のオタクが制作スタッフにいます、絶対に。それか、やはりキョダイマックス自体が怪獣・特撮作品などのオマージュを内包していることを、GOを通じて公式が教えてくれたのではないかと思いました。個人の感想ですよ。
あの映像だけで25分の発表、あるいは討論形式のラジオができると思います。是非有識者に語り尽くしてほしい。私はそれを聞いてうんうん唸りたい。
最後に
今回の発表は、今の自分にしかできない内容になると思いながら作っていて、結果としてそうなったと思っています。去年の自分でも、来年の自分でも、きっとこの構成にはならないでしょう。その時に伝えたいことを発信する。創作と同じですね。
発表内容の補足とか後になって思い出したことなどは、ツイッターのタグ「#螺屋のリポ学メモ」で放流しています。過去の発表も同じタグで辿れます。初参加の時は結構頑張っていたのが見れたりします。
最後の最後に
実はもう1枚スライドを用意していたのですが、出すのを忘れてしまいました。ポケモンGOで発表したら使いたいと思っていたウィローのスクショです。今後、私の発表を見た方の中から、「私も発表してみよう」と思う方が出てくれたらいいなぁと思っています。ありがとうございました。
追記
2024/11/09①
リモポケラジオで座談会に参加させていただきました。
出る上で色々思い出したことなどを追記しておきます。
ラジオの中で詳しくお話させていただいたいのですが、今回は自分ルールを課していました。いずれも、自分なりの「ハードルを下げる」を実行しようというもので、ひとつ目が内輪ネタをできるだけ使わないこと。そしてふたつ目が、参考文献ゼロ、です。
内輪ネタについては、特に今回はポケモンGOについて多く触れる内容だったので、いわゆる構文などを期待されていた視聴者の方ももしかしたらいたかもしれませんが、封印することにしました。(これについては、自分の発表ではポケモンGOをネタにしたくない、という感情が強く働いたのもありますが)
2つ目については、先行研究や偉大な先人を全く知らなくても、自分が思ったこと体験したことだけで発表したっていいというのをやろうとしました。特に、私の初回の発表の微細構造が、参考文献スライドだけで3枚くらいあったので、その逆をやろうというモチベーションです。
実際、スライド自体は作りやすくなった気がしました。その分、自分で調べる必要が出て大変だった部分もありましたが。後は、どうしてもたかさおじさんの研究だけは避けて通ることができなかったので、ゼロにはなりませんでしたね。
どちらも、結果的に当初の目的であるハードルを下げることにつながったかどうかは微妙なところですが、その分、軸がぶれずに締まった気がするのでやってよかったと思っています。
2024/11/09②
もう一点、これはあとでこっそり追記しようと思っていたものですが、スライド作成中に突然Another0が発表されて、とても困惑しました。次のプレゼン会が行われる前に新しいプレゼンが公開される(告知だけとかではなく、本編が公開される)のは、全く予想していませんでした。
そして、なぜそこまで困惑したかというと、通常、リポ学に申し込む時は過去のプレゼンと被らないように意識していて、今回もできるだけ確認してから申し込んだのに、突然、意識せざるを得ないテーマのプレゼンが生えてきたからです。
なので、スライドが完成するまで見ないという選択をしました。見てしまうと、本編でイダイナセンジンとして引用したりネタ被りを避けたりとかしないといけなくなる可能性もありますし、単純にプレゼン内容の推敲作業に何らかの影響が出ることが予想されます。というわけで、あのプレゼン内容はAnother0を見る前に完成したものです、ということは残しておきたいと思っており、ここに書きました。
当時発表準備中だった人の中にこういう見解の人間もいた、という話で、Anotherの取り組み自体は応援しています。
2024/12/08 個別アーカイブ公開
個別アーカイブが公開されたので、トップの埋め込みを差し替えました。
リポ学運営の方に、大変かわいいサムネを作ってもらいました。
相談の上、お気に入りのチヲハウハネのスクショがあればということで、頑張って1桁まで絞って、ごめんなさいしながら提出しました。それらを活用して大変素晴らしいサムネ案をいくつか作ってくださったので、その中から選ばせていただきました。かなり迷いましたが、一番、発表の雰囲気に合っていると感じたものを選びました。感無量です。ありがとうございます。