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親友って不思議ね
大学で出会った親友から「第1志望の企業に内定をもらった」と連絡が来た。高校で出会った親友が彼氏との記念日について、インスタのストーリーに載せていた。
中学にあがって仲良くなった親友は迷いながらも自分の進路にしっかりと向き合っている。小学校の頃に初めてできた親友はもう何年も連絡が取れないままだけど、誕生日は今でも毎年心の中でお祝いをする。
みんな、それぞれの道を行く。
LINEの友だちから削除しようとしたとき、インスタのフォローを外そうとしたとき、いつも「この人との関係はここで終わるのかな」と一瞬考える。
1年以上使っていない連絡先、例えば電車で鉢合わせたら何か気まずい相手の近況。縁を切りたいわけじゃないけど、それらを隣に残し続ける意味があんまり分からないからそっと手放す。心の中でぷつり、と小さな音がする。
だけど卒業後の進路がばらばらになると知ったとき、親友たちとの関係が終わってしまうかもしれない、と怯えたことは1度もなかった。
4人とも、当然みたいな顔をしてわたしの中の特等席に座っている。「ウチらはココで繋がってんだぜ!」と胸に拳をあてている。会えなくてもそばにいなくても、妙な安心感がある。
高校で出会った親友なんか基本的にお互い放置だ。いつもだいたい1ヶ月おきに交わす連絡、向こうは未読無視が多いしわたしは既読無視が多い。それでも変わらずずーっと親友。
恋人相手にそんなことが起これば不安になるだろうから、親友ってやっぱり不思議だ。しばらく音信不通になってもまあ普通は「でえじょうぶかなァ」くらいで済む。
落ち着いたらまたごはん行こうね。
あれごめん記念日いつでしたっけ?
大丈夫、己の選択は必ず己のためになります。
22歳のお誕生日おめでとう。
あと1年も経った頃にはみんなそれぞれ新しい道が始まるんだな。わたしも堂々と胸を張って「これから」のことを話せるように、日々精進してまいります。
4人も出逢えて嬉しいね。
何だか今日はそんなあったかい気持ちです。
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