心の浮気
彼と交際して、同棲をして、1年が経とうとしています。
朝一緒に起きて、彼は24時を超えるまでバイト、私は一人時間を楽しんだ後に夕方から23時までバイト。
彼が帰ってくるまでにお風呂を済ませて彼の帰りを待つ。
彼が帰ってきて、彼の寝る準備が終わるまでスマホを見て、ベッドの中で今日あったことを話して26時に就寝。
遠距離恋愛をしている友達や近距離でも同棲していない友達にこの話をすると、羨ましがられます。
でも私はこんな毎日が退屈になってきていました。
贅沢な悩みかもしれないけれど、なんか、こう、
家族みたいな感じじゃなくて、中高生がする恋愛みたいにドキドキした毎日を過ごしたいと思うようになっていました。
そんなとき、バイト先に新しく入ってきた同期と出会いました。
彼の第一印象は最悪でした。長めの金髪、フリーター、挨拶はしない、気が利かなくて自分の仕事ばっかりする人。すぐバイトも辞めるんだろうな~と思っていました。
だけど、彼はただの人見知りだったようで、私が安全な人だとわかると、すぐになついてくれて
私のことは名前で呼ばず「姉さん」と親しみを込めて呼んでくれています。こんな子だったんだ、かわいいな、と思うようになって
本当はいい子なのに、周りの人に勘違いされている彼が可哀想に思えてしまって、私が彼を育てようと思いました。
挨拶はコスパが最強だから、とりあえず挨拶をすること。
ホールの回し方。
ハンディの使い方。
できるだけ手が空いているときは洗い場をすること。
彼は呑み込みが早くて、あっという間にちゃんと仕事ができるようになりました。
この期間で、同期の女の子とは全然話さないくせに、私たちはどんどん仲良くなれました。
忙しくて休憩が回らなかったときは、深夜に一緒にラーメンを食べに行くために2時間のドライブをしました。
姉さんがいる日にシフト入ろうかなと言ってくれた。
誰とも交換していないのに、インスタを交換してくれた。
疲れて椅子に座っていると、「ホール見てこよう」と言って、手を握って立たせてくれた。
その中で、平凡な毎日を過ごしていた私は彼を特別視するようになってしまいました。
同棲している彼と寝るたび、申し訳ない気持ちがあふれて、もうこれ以上同期との関係を深くさせていはいけないと心に誓うけれど
次の日になると今度は同期と何を話そうかな、と考えてしまう。
最低すぎる、けど。
久しぶりのドキドキが理性を無視してる。
彼氏、本当にごめん。
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