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扉をノックしたら、6人がオンガクしてたお話。

SixTONES・11thシングル「CREAK」。これは、キーキーとか軋む音という意味らしい。
その軋んで危うげなドアをノックしてみたら、向こう側では6人が音楽をやっている明るい光景が見えている、みたいな感じの作品なのかなと思ってこのタイトルにした。

それはともあれ、ソロ曲でかなり熱量が上がりまくっているレビューをしたい。

・CREAK

どこか「NAVIGATOR」を彷彿とさせる、ミステリアスなダンスナンバー。
やっぱりミステリーだとこういう路線になるのかもしれない。
今回はよりコーラスワークが増えて、ハモリも複雑になっている。あっちでもこっちでも…みたいな。
そしてもはやお馴染みだが、黒衣装が似合いすぎる。
あと、最初のノック音が好きすぎる。

・ガラス花/松村北斗

アイナ・ジ・エンドさん提供のソロ曲。
タイトルからしてそうだが、とても澄んだ歌。北斗さんの言葉をお借りすれば、「真っ透明な音楽」。
詩的で美しくて、でも鮮やかで人間味がある。
北斗さんの表現力も相まって、すごく一つの「アート」然としたものなように思える。

このコンテンポラリーダンスもよくお似合い。なんかもう、マイクと椅子と映像だけというところとか、裸足なところとか、全てが「松村北斗」。

・MUSIC IN ME/高地優吾

明るくてハッピーな日本語ラップ曲。樹さんは洋楽っぽいラップだけど、高地くんのは楽しくて軽快な、純粋さが感じられる。
「夢果たすため来たFrom港町」や「必然と鳴る6つのHARMONY」、「同じ夢背負ってくれてるMy buddies」とか、今だからこそ心にグッとくる歌詞がいっぱいで胸が熱い。
そして「ただ伝えたい 本当いつもありがとう」とか言ってくれてるけど、それはこっちの台詞です。ありがとう。

スクリーンにSixTONESの今までの映像が流れるのも胸アツ。「MCナゲエヨ(怒りマーク)弁当」で吹いたけど。

・Never Ending Love/ジェシー

堂本剛さん提供の一曲。なるほどこれが剛ワールドなのか、と新たに勉強。
最初は綺麗なピアノで始まってバラードかなと思ったけど、そこからちょっとアップテンポになるし、難しいリズムのラップ調になるし、何だかもうよくわからない変態さ。
よくこんな難解な曲歌えますな。
にしても最後の「Love Is For Everybody」がかっこいい。

何と言っても映像が綺麗すぎる。画質もだけど。SONYさんには足を向けて寝られません。

・We can't go back/京本大我

自身で作詞作曲したというバラード曲。やっぱりこの人の音楽センスは……とても綺麗。
これは個人的大優勝。
音域も自分に合うし、2番のAメロから入るバンドサウンドのギターリフとか、ラスサビで少し拍を遅らせて入るタメも大好き。
キリがないのでここら辺にしておきます。

これは最高。この人にはマイクと生演奏さえあればいいんだなってことがわかる。削ぎ落として、シンプルにすればするほど美しい声が際立つ。
あと有線マイクにするところとか、イヤモニを片方外して音を聴いてるところとかさすがすぎて。
あ、めっちゃ書いちゃった。

・Love is…/森本慎太郎

平井大さんの提供で、爽やか甘々な一曲。キャラメルボイスが極限まで堪能できる。
「ありがとう」「好きだよ」「おやすみ」「おはよう」も言ってほしいし、「ごめんね、遅くなって」とか言われたら溶ける。
そういう日常的な幸せを歌っているのが、何とも平井さんらしい。慎太郎くんにそれが似合いすぎている。

どことなくバンドマンが平井さんっぽい気が…。
この人まで有線マイクとか泣きそう。(有線マイク大好き)
青空とか芝生とかプールとか衣装とか、全てが「森本慎太郎」すぎて。

・Sorry/田中樹

SixTONES用だったデモ曲をソロにし、自身でラップ詞も書いたというR&B系ヒップホップ。もともとグループとしての曲なはずなのに、この人にぴったりな曲調。
ちょっと6人バージョンでも見てみたいけど。セルフカバーとかないかな。
あとは「俺不足だろ?」が全てを物語っています。

いやー、わかってるよね。ベッドに寝てるとことか、サングラス取っちゃうとことか、その他諸々。セルフプロデュース力には脱帽です。

・Eye to Eye

「You & I」の続きみたいな明るいハッピーチューン。
「CREAK」の歌い方とはまたガラッと変えてきて、ほんとに同じグループの曲かと見まがうくらい。
珍しく高音を炸裂しているから、ファルセットも存分に楽しめる。特に2番Bメロの樹さんとか、Cメロのジェスの「フー」みたいなやつとか最高。

・WHY NOT

主題歌のドラマは北斗さんが「How専門」なのに「Why」とは。計算か否か……。
洋楽っぽいというか、K-POPみたいな印象。ちょっと流行を意識してるのかな、とも思うけどそこはやはりSixTONES。ラップやコーラスで「らしさ」を入れてくるのが秀逸。

気づけば発売から早1か月弱が経っていたが、書くことを忘れるくらい聴くのが楽しかったのである。

要約すると、今回の作品ではアイドルでありながら「本気で音楽やってる」と思った。今回では、というかでも、か。
とにかくSixTONESさんとSONYさんの本気度がうかがえる。
今年リリースした「ABARERO」「こっから」「CREAK」、攻めた方向の3曲が入るアルバムはどうなってしまうのだろうか、ともはや怖くなってくる今日この頃。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
mico

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