『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』の感想 第1場〜第4場まで【盛大にネタバレあります】

という訳で、前回は予習をしてたらハイローの世界にどハマりして狂喜乱〜舞ぅ〜!でチケットを取ったよ。といところまでで話が終わってしまったので、今回は『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』の感想をちゃんと書けたらいいなぁと思っています。
油断していると、会場に着く前に食べたカレーの話をとかを延々としてしまいそうなので、サクサクと劇場入りしてからの話から進めます。

毎度おなじみの宝塚大劇場!キラキラのシャンデリアやきらびやかな絨毯、絢爛豪華なこの空間の向こうに、本当にSWORD地区が存在するの!?本当に!?
とヤキモキしながらも、着席。幕が上がると、予習で何度も見たあのハイローのロゴがデーンと登場!!

第1場:MUGEN解散〜SWORDの解散

コブラちゃんの知られざる悲恋ということで、冒頭から物悲しい音楽とナレーションで始まり、やっぱり宝塚バージョンだとこうなのか?と思っていた次の瞬間、コブラちゃんの
「俺たちはただ、この街を守りたかっただけだ」
というセリフと同時にコブラちゃんのパンチでパリーンとガラスが割れる演出!そしてギターのギュイーン!!の音!!
ハイローだ!!ハイローが始まっちゃうぞ!!!

そして毎度の立木さんのナレーションの曲が流れたかと思ったら、銀橋に黒いスーツに身を包んだ、組長の寿つかささん登場!
バックにドラマや映画で何度も見た、MUGENの説明のときに流れる大量のバイク映像が流れる中、立木さんのような重々しい口調で語るすっしーさんのナレーションのかっこいいこと!そしてSWORD地区の説明の映像も映画やドラマと一緒!
もうこの時点で、にわかハイローファンの私はブチ上がり!

ナレーションが終わると、幕の向こうに大階段が!
鬼邪高校、達磨一家、RUDE BOYS、ホワイトラスカルズ、山王連合会と5つのチームがチームごとに大階段を降りてくる演出に、
宝塚でハイローやってる!!!!
と世界観が一瞬で入ってきて大興奮!!
階段の降り方にも、それぞれのチームや頭の個性が出ていて、
「もしもそれぞれのチームが、宝塚の大階段を降りるとしたら!」
という妄想を200%満たしてくれてもう最高!
特に、ロッキー率いるラスカルズの不気味なほど整った隊列が、ものすごくラスカルズでゾクゾクした!
そして、スモーキーが生きてる!!前日談だから当たり前なんだけど動くスモーキーがSWORDに存在していることに、気付いたら号泣していました。

そして、全員集合で早速始まった「HIGHER GROUND」!
目の前にSWORDのみんながいる!しかも中身が大好きなタカラジェンヌ!!
大好きが掛け算で膨らみすぎて、引き続き号泣!

第2場:山王街

そして舞台は山王商店街へ。
コブラちゃんのジンワリ胸にくる歌から山王連合会の紹介ソングへ。
ヤマト、ダンさん、テッツが陽気に歌うナンバーが楽しくて可愛い!
そして今回登場しないノボルについても、
「幼なじみのノボルは今ムショに〜♪」と歌でヤマトが寂しげに説明。
ちなみに私、キャスティングが発表されるまでの間、ヤマト役の紫藤りゅう君がノボルで、リン役のルイマキセ氏にヤマトをやってほしいなぁ。と妄想してたんです。荒れ果てた街で唯一のインテリ、ノボル役のしどりゅー、すごくぴったりだなぁと。
でもよく考えたら、この時系列だと、ノボルは今ムショに〜♪なんですもんね。
原作ハイローで、鈴木伸之さん演じるヤマトが大好きだったので、ロイヤルなイメージの強いしどりゅー君がヤマト!?と驚いたのですが、いざ箱を開けてみると、大食いでわんぱくでちょっとポンコツ。でも喧嘩が強くてコブラが大好き!というヤマトの大事な魅力がギュッと詰まっていて、原作ヤマトファンとして、大満足でした。しどりゅーヤマトも大好き!

そして床屋ピューマの場面。
バー小竹のママさんこと、水音志保ちゃんが美しすぎて!
原作でキョンキョンがやってた美しくてサバサバした素敵なママさんを見事にやっててドキドキ。
水音志保ちゃんがママをやってるバー小竹、飲みに行きたい!!
そしてヤマトの母ちゃん役の花菱りずさん。ガラの悪いお母ちゃんぶりや、ヤマトとのやりとりが楽しい!
あと、原作ファンの多くの方が言及してたけど「インビテーション」という言葉の意味を、コブラやヤマトが普通に理解していることに、さすがは宝塚版!と思った。
山王のみんな、そんな言葉知ってたのか……。

第3場:街外れの古洋館

クラブヘブンが出来る前のホワイトラスカルズの場面!
洋館での仮面舞踏会という、超ロミジュリ的!宝塚的な場面でコブラとカナが出会う。というところに、宝塚でハイローをやるのだから!という野口先生の気概を感じてグッときました。
ロッキーのビジュアルは相変わらず素敵。そして何がすごいって、風色日向くん演じるKOOさん!!
KOOさんも原作ハイローでヤマトと並ぶ大好きなキャラなんですが、本役さんである遠藤雄弥さんが演じていたKOOの不気味なほど折り目正しいインテリ感をしっかりと表現してくださって……。しかも顔が超いい。そしてお衣装がまた素敵。原作のKOOさんのお衣装大好きだったので、更にそこにターンした時に裾がふわりと広がる宝塚ならではの工夫がされていて。
洋館に潜入したコブラ、ヤマト、ダン、テッツの4人は、まさにロミジュリのモンタギューご一行様みたい。
ヤマトが仮面が邪魔でサンドイッチが食べれないからと、仮面を外してもぐもぐしてたら、ラスカルズに不審者だってバレちゃうくだりとか。ヤマトのポンコツ具合が可愛くて大好き。
チャイナドレスのカナとコブラを追ってきたヤマトの「コブラの香りしねえ?」の場面、ヤマトの匂いのかぎかたが東京にきて更に動物的になってきて、これまた可愛い!
コブラとカナの場面は、カナがコブラを「キミ」って呼ぶ様子に胸キュン。コブラちゃんの「うるせぇな」とか「ウケんな」というセリフ、普段の真風さんのお役では見たことがなくて、すごく新鮮でこれまたぐっときて。

そして洋館でのロッキーの背景が語られる場面。
ロッキーがカナに執着する理由について、観劇前に読んだ野口先生のインタビューの中に、「コブラとロッキーがカナを巡って争う」的な描写があったので、
まさかロッキーがカナに惚れるの!?それは嫌だーー!!
だって、原作ロッキーの好みの女のタイプはたんぽぽの白鳥さんで。
クラブヘブンの美女たちに囲まれながらも、白鳥さんを「超カワイイ」っていうロッキーが大好きだったのにー!
と超絶ヤキモキ。野口先生は以前「花より男子」を演出した際に、マダムキラー美作あきらと、三条桜子を最後にくっつけるという超力技をやってのけた人だからなぁ……。でも、いくら宝塚的にと言っても、ロッキーが白鳥さんじゃなくてカナに惚れるなんて嫌だー!嫌だ嫌だーーー!!世界観を壊さないでくれーーー!!
と超絶ヤキモキしていたのですが、いざ蓋を開けてみると……。
ロッキーがカナを気に掛ける理由は「母が亡くなる前もあんな感じだったから」心配している。とはっきり明言してくださって、ものすごーくホッとしたのでした。

野口先生、原作のロッキーの魅力を損なわずに描いてくれて、本当にありがとうございます。と心の中でそっと手を合わせました。
白鳥さん、真琴つばささんの強火ファンだったということなので、これを期に宝塚ファンに戻ってきてくれたらいいのになぁ。「ロッキーの女(公式)」から見たキキロッキーの感想、ぜひお聞きしたい!!

第4場:SWORDあちこち

コブラとカナのデートのシーン。バイクで街を駆け抜ける演出が、すごくよかった!舞台上の盆の上に置かれたバイクがゆっくり回っているだけなんだけど、背景に疾走感があって本当にバイクで飛ばしているみたい!
SWORD地区にあんな綺麗なビルが立ち並ぶ広場や遊園地があったのか!!という驚きはさておき。
遊園地のシーンでコブラがカナにソフトクリームを買ってあげて「冷たっ!」「なんだその感想」というやりとりが、何度見ても可愛くて、以後、アイスを買った時には一人で心の中のコブラに向かって「冷たっ!」とつぶやいています。

一方その頃、床屋ピューマでは……。
苺美瑠狂とヤマト・ダン・テッツの場面がこれまたキュートで。
純子さんを演じる天彩峰里ちゃんのドスのきいたツッパリっぽさが、もう新鮮で新鮮で。あと副総長の明日香を演じる花宮沙羅ちゃん、純子さんより更にガラが悪く、振り切った演技がすごくよかった!まさか宝塚の娘役になって、木刀持ってヤンキー座りをする日が来るなんて、想像してなかっただろうなぁ……としみじみ。
この観劇メモは、ルサンクという公式さんが出してる公演の写真集の脚本を見ながら、思い出したことを書いているのですが、
苺美瑠狂と敵対していたレディースチーム、ナタデココの正式な表記は、「那汰出虎虎」なんですね。ヤンキーの漢字センスおそるべし。。

そして、苺美瑠狂とヤマトたちの歌の場面。
「strawberryサディスティック」を歌う苺美瑠狂ちゃんたちが可愛くて、でも上手ではヤマトたちが「What’s Going On」の歌を歌ってて、目が足りねえ!と思ってたら、苺美瑠狂の背後で、床屋の殻人と兜がブラシをペンライトに見立ててオタ芸で苺美瑠狂を応援していたり。
舞台のどこを見ても可愛くて楽しい場面!

一方その頃、コブラとカナは。
山王商店街のアーケードの上から夕日を見ながら語り合う切なくて、ロマンチックな場面。カナの「形あるものに永遠はない」のセリフが、退団発表をした後の観劇でより一層深く心に響くようになり、「One Day,OneLifetime」のデュエットでぐっときたところに上がる花火。
ロマンチックが大爆発で。これぞミュージカルロマンス!!
と胸キュンが止まらない。
少女漫画の胸キュンの真髄を、ものすごくベタに、だけど超絶丁寧に描いてくれる野口先生の演出、すごく素敵でした。

ルサンクの台本を読みながら、各場面で感じたことを思いつくままに書いているせいで、4場まででこの分量に!!
全部で15場あるので、全部書ききれるかは謎ですが、来年や再来年の私が、ヅカローの思い出に楽しくひたれるよう、ちょこちょこ書いていきたいなと思っています。

本日は18時半から新人公演があるので、このへんで!!
風色日向くんのロッキー、めっちゃ楽しみ!!
泉堂成くんの日向さんも、真白悠希くんのリンさんも!!

ということで、今日はこのあたりで。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?