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【顎変形症手術レポ②】手術後〜入院中

術後1日目から退院の日までのレポです。入院中に書いた日記を元に思い出したことなどを追加して書きました。
個人の観点からの記録でありあくまでも一例となりますのでご了承ください。

手術レポ①入院〜手術当日までについては↓です。



術後1日目

自分の部屋に戻る。ぼーっとして過ごす。痛み止めの点滴を起床前に入れておいたよとのことで痛みはほぼない。
朝イチでレントゲン撮影。レントゲン上問題ないということで、顎間固定を行う。これから1週間噛み合わせを固定される。歯の間にプレート(自分の歯形に合わせて作ってくれていたもの)を挟みワイヤーで上下を完全に固定された。処置中ワイヤーが締められていくたびに下顎にズーンと響いて結構痛かった。30分くらい鈍痛が続いた。

顎間固定後当たり前だけどまっったく口が開かない。事前にこういう風になるよと説明されていたもののあんまり想像がつかなかったのであまりの固定の頑丈さに驚く。プレートがあるので一気に話しづらくなる。プレートが挟まってるので全然歯の隙間もないように見える。隙間から流し込む感じで食べるよと先生は言っていたが、本当にこれで食べられるのか?と不安になる。

いざ、昼食。私の入院した病院はほぼ流動食だった。重湯とスープが4杯あった。最初はこぼすと聞いていたのでエプロンとタオルで上半身の防御を固める。スプーンで口元へ運ぶが、歯の隙間のどこから吸い込めるのか分からずぼたぼた垂れまくる。鏡を見ながら吸い込める位置を探す。見た感じ明らかな隙間とかは見えない。色々な角度を試してなんだかよく分からないけど左の歯の2、3番あたりにスイスイ吸い込める隙間があることを発見する。そのわずかな隙間からスープを吸い込むように摂取。ドレーンが口の中からピョンと出てるのでそこを伝って落ちていってしますのでティッシュをたくさん使う。
スプーンで飲むと一口が少なくてめちゃくちゃ時間がかかりそうだったので器から直接飲めないかなと考え挑戦する。吸い込みポイントに器の縁を合わせて流すように飲む。わずかな隙間だけど意外にグイグイ飲めた。一気に飲んだので二杯くらいでお腹いっぱいになった。それでも頑張って3杯目飲んでいると看護師さんが見に来てくれて初回だからそれぐらい(半分)で充分だよと言われる。意外とすぐお腹いっぱいになってしまい入院中は全部摂取するとめちゃくちゃ時間がかかった。(でも普段から食べるの遅い)

【1日目まとめ】
顔がどんどん腫れていくのをぼーっと見ていた。痛みもほぼなし。顎間固定は想像以上にガチガチに固められて辛い。流動食は意外に食べられて(飲み込めて?)良かった。喉はまだガラガラと違和感がある。

術後2日目

血抜きのドレーンが取れた。局所麻酔をすると聞いていたけど、しなくてよさそうだね〜とのことでズルズルっと抜かれた。そんなには痛くなかった。食べづらかったので取れて嬉しかった。

点滴もこの日までで取れた。身体についているものが何もなくなるとかなり解放感を感じた。

顔の腫れがどんどん強くなりパンパンで辛い。しかも気がつくとテカテカだった。重心がほぼ顔にあるんじゃないくらい顔が重かった。耳の近くまで腫れていて顔を洗いたいけど下を向くのも大変だし顔の固定バンドを取り外したりも面倒臭くて洗顔さっぱりシートでも持ってくれば良かったと思う。

この日は点滴もドレーンも取れたので2日ぶりにお風呂に入れた。準備万端で入浴の順番を部屋で待っていたらそんなに入りたかったんだねと呼びに来てくれた看護師さんに言われる。さっぱりして気持ちよかった。

【2日目まとめ】
点滴・ドレーンが取れてすっきり。お風呂にも入れてすっきり。痛みはほぼない。喉がまだ少し痰絡みあり。

術後3日目

顔がものすごく腫れている。こんなに腫れて本当にひくのかな?と不安になるぐらい。20キロぐらい太ったような顔の丸さに鏡を見るたびになんだか笑えてくる。顔が重すぎて寝てる時左右の微調整もしづらかった。仰向けでずっと寝てるからか腰が痛くなる。

食事は直接グイグイ飲めるようになったので毎回ほぼ9〜10割摂取できた。重湯も美味しい!とは思わないけどまぁ飲めるかなという感じだった。
個人的に毎食の一回量が多すぎてキツかった(でも食べないとお腹空く)ので紙パックのジュースとかが出てきた時は冷蔵庫にとっておいて後で合間に飲んでいた。


腫れがピークの私。まるでフグのように腫れていた。

術後4日目

少しだけ顔の腫れが引いてきた気がする。
うがい中むせて死にそうになる。口が開かないから恐怖を感じた。
まだ喉の奥がガラガラ痰がらむ。吸引するほどではないけど4日目くらいまで喉の奥に違和感があった。
全然動かないのも体力的にまずいと思い、座ってできる体操を毎日15分くらい行うようにする。
術後アズノールという軟膏が処方されたので毎日唇にこまめに塗る。手術中は口を大きく広げられるという話を聞き、手術の1か月くらい前から口を大きく開く練習?を密かにしていた。そのおかげか口角が切れたりとかは全然しなかった。(手術の時間が比較的短時間だったのもあると思う。)

術後5日目

腫れが引いてきた。右より左の方が腫れている。顔はテカテカしている。
たまに顎がズキっとすることもあるがほぼ痛みはない。痰絡みもなくなり喉がスッキリする。
顔のバンドもう外しても良いよと主治医の先生が言ってくれたので外してみる。結局つけたり外したりしていたけど自由になって良かった。

術後6日目

じっとしていれば痛みはほぼない。腫れは少しずつ引いている気がする。顎間固定の影響なのか時々歯が痛痒い感じがする。顎間固定中は固定されているストレスで病む時もあったけどあと数日の辛抱、噛み合わせのためと自分に言い聞かせる。

術後7日目

顎間固定のワイヤーを締め直したからか顎に響いてしばらく痛かった。
入院中は固形食を食べていないからか入浴後など動くと疲れやすい。
顎間固定中の口内環境とか不安だったが、1日10回位頻繁にうがい薬でうがいをしていたからかそこまで口の中の不快感はなかった。奥歯の方に食べ物が残ってしまう感じがしたので鏡を見ながらタフトブラシでめちゃくちゃ優しくブラッシングも心がけた。

術後8日目

顎間固定が解除される。めちゃくちゃ話しやすい!
ゴム掛けは3本だった。最初ゴム掛けに苦戦する。奥の方は掛けづらそう。
持ってきたゼリーを食べてみるが口が指1本分くらいしか開かず非常に食べにくかった。
退院の準備をしてゆっくりと過ごす。看護師さんにだいぶ顔の腫れ引いてきたね〜と言われる。やっぱり顔の腫れ最初すごかったんだとちょっと思う。

術後9日目(退院当日)

昨日から口を開けるたびに顎の関節がギシギシと鳴っているので少し心配になり先生に聞いてみると、ずっと関節が固定されていたのでしばらくはそういう風になることもあるとのことだった。(現在は治っている)

9時半頃退院。
退院の窓口で入院費の支払いをする。限度額適用認定証のおかげで入院費用が抑えられていて助かった。
帰宅。


入院生活を終えて

初めての入院だったけれど先生も看護師さんもスタッフの皆さん優しくて安心して過ごせました。顎間固定してしまうとめちゃくちゃ喋りづらかったので術後や退院後のことで何か聞きたいことがある人は事前に聞いておいた方がいいかもしれないです。みんな聞き取ろうとしてはくれるけど、伝わりにくい時はスマホのメモに書いて聞きました。

伊藤かりんさんのYoutubeの入院生活の動画を観たんですが、術後の経過とかほぼ同じ感じだなぁと思いました。とっても分かりやすくまとまっていて顎変形症について知りたい方や入院の様子をイメージしておきたい方におすすめです。私も入院前色々参考にさせていただきました。

術後は痛みも痺れもなくてかなり元気な方だったけれど、それでも疲労感はなんとなくずっとあって入院中はひたすら横になって動画見たりぼーっとしていることが多かったです。寝てても3食ご飯出てくるし快適だ〜と思う一方で早く家に帰りたい気持ちもありました。実際に家に帰ったらものすごい爆睡して病院だと気が張っていたんだなと思いました。

入院中は大変なこともあったけれど、振り返ると長いようであっという間の入院生活でした。手術の前はやっぱり怖いという人も多いと思います。私もそうでした。これから入院・手術される方が少しでも不安なく手術に臨めるように願っております。


まだ矯正中であり今後プレート除去の手術も行う予定です。また何かあれば追記していきたいと思います。もし少しでもお役に立てましたらスキを押してもらえると励みになります!

お読みくださりありがとうございました。ではまた♪


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