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【WEB版ミックマックニュースレター 2024.8月号】

ごあいさつ

思えば、初めての創作は7歳ごろだった。
当時流行っていたポケモンバトル鉛筆を買ってもらえなかった私は、
自ら創作したドラゴンや剣士、悪魔などを自由帳に描き、
鉛筆の目(6角の側面を削って数字を当てたサイコロ鉛筆)に対応する
技やダメージ表、キャラクターの体力などを絵の下に書き記した。
これが、同じように思う存分にはバトル鉛筆を買ってもらえない友人たちの間で
いっときの人気を博した。

「これ、あれっぽい。デジモンの」
「スカルグレイモン?そう、あれっぽく描いた」
「よりもかっこよくね?しかもつえー」

キャラクターを数十種類描き、さらには剣や魔法を装備できるなど独自のルールを加えたりして発展させていった。
そのうちただ戦うのでは飽きた私は、双六形式の世界を自由帳に描き、
主人公となるキャラクターを選んで旅をしながら魔王討伐を目指すゲームを開発した。
当時はただ、ゲームを持ち込めない学校生活に、代替品として楽しいと思うままに作った物だったが、要はTRPGを自作していたのだった。
2002年の日韓W杯で空前のサッカーブームが訪れるまではそれで遊んでいたように思う。
もれなくブームに当てられて所属したサッカークラブは、
全く続かなかった。

今でも。ではあるが、
幼い頃から寝つきが非常に悪かった。
嫌になるが、寝落ちなんてものは大人になって初めて経験した。
しかし寝つきが「悪い」と言っても悪く捉えているのはたぶん大人側だけで、
当の私にとっては大好きな時間だった。
それは、寝付かぬ長男の胸を叩く母の手の心地よさ故ではなく、
大嫌いな父を寝相にかこつけて足蹴にできるからでもなく、

何にも憚ることなく空想の世界に浸れるからであった。

窓から魔法使いが現れ、共に旅に出る。
川辺で拾った石から龍が生まれる。
友人と手作りしたイカダで冒険へ。

そんな"空想"は、寝つく前の妄想というだけではなく
私にとっては"世界とつながる手段"となっていた。
先に述べたTRPG然り、高校3年生の時の文化祭で企画した劇の脚本や、
バンド活動の世界観作り、
今ではミックマックでの漫画制作やYouTube制作に、ごく個人的な創作活動…
私にとって"空想"は外の世界とつながるためのものになっている。

そんな空想の元は絵本や小説にある物語だった。
それらの本は空想の世界へと没入させてくれて、かつ世界とのつながりも与えてくれた。

私の人生の旅路は、本が地図となり、言葉となり、足跡となっている。


ってことで

拙文ですが、なんとなくエッセイぽい書き出しにしてみました…っ。
というわけで今回は、

2024年 芥川賞受賞作品発表記念

と題しまして、コウの個人的おすすめの小説たちを紹介します!

もちろんゴミ収集とか関係ないです!たまにはええかなと!


サンショウウオの四十九日 / 朝比奈秋


2024年芥川賞受賞作品。
結合双生児として生まれた姉妹の心情を綿密に描く。
哲学的問いに満ちる中、家族との絆も垣間見える。
意識と肉体、生と死、それらは実のところ形而下のものではなく形而上のものではないか。
自分のもののようで自分のものではなく、それらを感じ思考する自分もまた本当に自分なのか。
稀有な存在として生まれた父を伯父、姉妹。
葬儀を取り巻く家族模様を舞台に、哲学的思考を繰り返した先にある安らぎを見出す話。
家族との絆も淡く描かれていて、作中は夏と冬の描写が殊更に表現されていた…。
夏の遠くの雨を含んだ涼風。
凛とした日々に訪れる小春日和。
厳しい季節の中にふと現れる清々しさに似た読了感。


ICO - 霧の城 - / 宮部みゆき


ゲーム作品が原作。
ゆっくりと滅びに向かう退廃的な世界で、生贄として生まれた少年少女の物語。
困難に立ち向かい、打ちひしがれながら、それでも少年と少女は掴んだ手を離さない。
たとえ待ち受けるものが悲劇だと知っていても、それでも、手を離さない。
宮部みゆき女史が他の仕事を中断してまで書き上げた傑作。


氷と炎の歌 / ジョージ・R・R・マーティン


ちょっとマーティンさん、
スピンオフとかエルデンリングの設定とか寄り道してる場合ちゃいますよ!
これが本筋なんですから!
さっさと完結させてくださいよ!
もう良い歳なんですから!
僕、小学生の頃から読んでるんですよ!
もうおっさんになって、娘が当時の僕の歳になっちゃいますよ!

あ、物語はとても、とても面白いです。
人間関係どっっっろどろのダークファンタジー小説。


ペンギン鉄道なくしもの係 / 名取佐和子


ある駅の遺失物保管所で飼育されているペンギンの周りで起こる
なくしものを取り巻くショートストーリー群。
ハートフルです、って言っておきながらほぼほぼ内容忘れてしまってます。
また読もう…
ちなみに著者の名取さんはゲームシナリオライターでもあり、
最近アニメ化されたニーアオートマタの前作、ニーアレプリカントのメインシナリオも執筆されています。
超だいすきなんですよ、レプリカント。
ナウシカオマージュなストーリーが最高です。
実はこのペンギン鉄道なくしもの係は本屋さんで1p読んでほぼジャケ買いだったのですが、
まさかそこがつながるとは。と、当時思いました。


エーリッヒ・ツァンの音楽 / ハワード・フィリップス・ラヴクラフト


正直に言いますと上記でおすすめした本は、
マジョリティに媚びたおすすめです。
これが僕の好みど真ん中…いや、これもだいぶ万人受け寄りですが。
本当は「いなか、の、じけん」とか「老巡査」とか「眠りの壁の彼方」とかだいすきなんですよね。
翻訳小説な上、だいぶ癖のある翻訳(らしい)ので人を選びます。
でもラヴクラフト入門としてはおすすめです。


【連載4コマ漫画「ごみの日の真夜中に」】

第8話「応援」

作画の方向性定まってきた。

ついに新キャラ登場です!
鬼野サブリーダーと裏腹リーダーです。
みくまるとクロにはモデルはいないんですが、
この新キャラ2人にはモデルがいます。明確に。
まだバレていませんが、エピソード描き始めたらバレるかも…ヒヤヒヤ。

内容の解説ですが、
一人で全積みジャンケンは交通の邪魔にならないステーションでたまーにやります。仲良い乗組だと。
勝ったらマジで嬉しいですからね。
負けたら負けたで「うおおおおおおお」って気持ちです。
アドレナリンで乗り切る感じ。

そして応援はだいたいあらかじめ決めてます。
朝打ち合わせる→余裕があればここからここまで行けるだけ取る→電話で報告
でもたまーにほんと優しさで予定にないところ取ってあげたり。
そういう時もほんと嬉しいですね。お返ししないとなーって思います。


おまけ


noteに載せるおまけとXに載せるおまけにズレが生じてるので、
埋めるためにnote限定でかっちゃん載せときます。

分からない人のために…
「僕のヒーローアカデミア」
という、週刊ジャンプにて10年ものあいだ連載していた大人気漫画が、
先日ついにフィナーレを迎えました。
エポックだ…。
その作品から、人気投票ナンバーワンの爆豪勝己のファンアートイラストです。

はい。完全にプライベート趣味です。


以上、終わりです!

今回もご覧いただきありがとうございました!

それではまた次回!

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