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漫画レビュー「SLAM DUNK」

こんばんは。Mickey★です。

私がよく聞いている音声プラットフォームのVoicyパーソナリティの「妄想する決算」さんが最近、バスケットにハマっているというのを聞いて、読み返したくなり、本棚から引っ張り出して読み返しました。

今の若い世代は、バスケ漫画といえば、「黒子のバスケ」なのかな?と思いますが、私の世代は、断然、SLAM DUNKです。
ただ、私は、その当時はSLAM DUNKより幽☆遊☆白書にハマっていたので、ちゃんと読んだのは、2003年頃だった気がします。(遅い・・・)
その当時、中学でバスケのトレーディングカードが男の子の間でブームだったので、SLAM DUNKの影響は大きかったと思います。
因みに私が中学の頃に好きだった人もバスケ部でした(笑)

最近だと、アニメ放映から漫画が売れるという流れが多く、ブームになったアニメを他の人に紹介される時に、『漫画よりもアニメの方が絵が綺麗で面白いよ』と言われることが多いのですが、本作においては、断然、漫画で読むことをオススメします。
因みにバスケを知らない人でも、周りの選手や監督が懇切、丁寧に解説してくれるので、是非、読んでみてください。

この漫画をオススメしたい人


1.青春の『あの時』を思い出したい人
2.バスケットが好きな人
3.チャレンジが好きな人

この漫画を描いた人

井上雄彦先生については、SLAM DUNK以外に宮本武蔵を題材にした「バガボンド」や車いすバスケットボールの「リアル」と、漫画が好きな人は一度は聞いたことがある作品を描かれているので、知らない人は少ないのではないかと思います。
小学校、中学校は剣道部で高校からバスケを始め、主将を努めます。大学時代に週刊少年ジャンプに投稿した作品が編集部の目にかけられ、大学を中退して、その当時連載中だった『シティーハンター』の北条司先生のアシスタントを担当します。
そして、1988年に『楓パープル』で第35回手塚賞に入選し、漫画家としてデビューします。井上先生は漫画家になったら、バスケットの漫画が描きたいと思っていたそうで、いくつかの読み切り漫画を経て、90年よりSLAM DUNKを描き始めます。

この漫画のあらすじ

中学時代に50人の女性から振られ続けた桜木花道は、最後に振られた女性が「バスケ部の小田君」に好意を持っていたことから、バスケットボールが大嫌いになっていた。
湘北高校に入学した花道は、廊下で「バスケットは好きですか?」と赤木春子に声を掛けられ、春子に一目惚れをする。
バスケットボールに全く興味はなく春子に近づくためにバスケ部に入部した花道だったが、練習や試合をする中で徐々にバスケットに対する想いを強めていく。
湘北バスケ部は全国にあるバスケ部では無名で弱小だったが、安西監督の元、高身長でパワーのある主将の赤木剛憲、スーパールーキーと呼ばれる流川楓、スピードを備えた宮城リョータ、元中学MVPの三井寿が揃い、夏のインターハイ出場の切符の獲得、そして、全国制覇を目指す!


才能を生かすも殺すも自分のメンタル次第

SLAM DUNKには、色々な選手(キャラクター)が登場しますが、それぞれに生まれ持った体格や才能が違うので、自分の得意領域を見つけて活躍をしています。私はスポーツは見る専門ですが、どの選手がどこでピークを迎えるかは、やり続けないと分からないから、皆、ひたむきに頑張っているんだと思います。そうやって自分の人生を賭けて、夢中になれるものを見つけられる人の方が圧倒的に少ないと思うので、そういうものを見つけられる人はラッキーだなと思います。
先程、私が中学の時に好きだった人がバスケ部だったという話をしましたが、その人は水泳ではオリンピックを目指せるくらいで、学校の先生がバスケをやるのはもったいないと言われていたんですよね。
自分の好きなことが必ずしも才能があるとは限らない訳で、そんな中で桜木はバスケに適した才能を持っていて、好きになれたというのは幸運だと思います。
山王戦では、選手生命にかかわるかもしれない怪我を抱えた中、安西先生に「オヤジの栄光時代はいつだよ・・・オレは今なんだよ」と突っかかるシーンがあり、長い人生の中で16年しか生きていない中で、『今が一番大事だ!』と思えることがスゴイと思いました。

その他にも湘北メンバーの三井というキャラクターがいますが、元々中学の時からシューターとして名が知られていて自分の才能を信じていたものの、高校1年で怪我をきっかけにバスケ部を止めてしまいます。
3年になってバスケ部に復帰を果たすのですが、2年間のブランク直後でスタミナがなく、40分間のフル出場ができず途中退場になってしまいます。
この時に三井が「なぜオレはあんなムダな時間を・・・」と悔やむシーンがあります。後になって、その時には気付かなかった時間の大切さを思い知らされて悔やむこともあるなぁと感じました。

SLAM DUNKを見ていると、才能を殺すのも活かすのも自分の気持ちが一番大事だなと感じます。安西先生の名言で「諦めたら、そこで試合終了ですよ」という言葉があるのですが、まさしくそうだなと感じます。
その上で適切な指導者(メンター)と同じ思いを持った同志(メンバー)がいる環境と立ちはだかる壁(ライバルたち)が揃うことで、自己成長を遂げるように感じました。

井上先生の漫画は、描写とコマわりが秀逸で試合の臨場感が絵で伝わってくるので、本当にスゴイです!
色々なシーンで思いと共に涙がこみあげてくるのですが、山王戦は、涙なしには読めません。


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