#34 金利の上下でわかる経済

こんばんは。Mickey★です。

お金を上手に活用することで、お金の悩みから解放されて幸せになれる「お金との付き合い方」をご紹介しています。

FX取引をするにあたって過去の値動きをチャートで表して、トレンドやパターン等の傾向を掴むテクニカル分析を解説しているものは多くありますが、テクニカル分析をする前に現在の景気動向、金融政策等の変化を捉えることが必要だと思います。
FX取引をする上で円がドルに比べて高くなったり安くなったりするのは、何故かということを理解しておかないと分からないのではないかと思い、今日は金利の話をしようと思います。

金利とは?

金利は、お金を借りた人がお金を返す時に払うお金の割合となります。
たとえば、家を買おうとした時に5000万を銀行から借りたとします。これを返済する時に金利が1%だった場合、50万円を上乗せして銀行に返す形となります。
こういう大きい買い物で銀行から借りる場合は、金利は安いのですが、これが消費者金融の場合、1年間で3~18%という金利を支払う形になっています。
1年間で返済できない場合、残金に対して更に金利がかかるので、簡単にお金を借りられるからといって借りると、どんどん返さなければならないお金が雪だるま式に増えて、返せなくなってしまう可能性があるので、注意してください。

金利が上がるとどうなるのか?

身近なところでお話をしましたが、お金を借りる大口のお客様は企業や政府になると思います。
景気が良い時は、個人がモノやサービスをたくさん買うため、モノやサービスの値段が上がります。このことをインフレーション(インフレ)と言います。モノやサービスの値段が上がり過ぎると生活が苦しくなるため、モノやサービスの値段が上がり過ぎないように、国の中央銀行が金利を上げて調整をしようとします。
金利が上がると借りたお金に対して返さなければならないお金が増えてしまうので、企業や個人は、お金を借りることを控えるようになります。
そうすると、個人はお金を使うよりも貯蓄する傾向が強まり、経済活動が抑制されて景気の過熱を抑えられます。

株式市場では金利が上がると先々の景気が下がるという予測から株価が下がる傾向があります。
FXでは、2つの通貨で取引されるため、一方の通貨を利上げした場合、もう一方の通貨も同様に利上げをすれば、それぞれの通貨の価値はあまり変わりません。
しかし、一方が利上げして、もう一方が利上げをしない場合、利上げをした通貨の価値が上がる形となります。
この状況が今、まさしくアメリカと日本の通貨間で起こっている現象です。

金利が下がるとどうなるのか?

景気が悪い時は、企業や個人にモノやサービスを買ってもらおうとして、国の中央銀行は、金利を下げる政策をします。
そうすると企業は、従業員への給料の支払いや仕入れなどに必要な運転資金や工場や店舗建設など設備投資に必要な設備資金を借りやすくなり、積極的に借りるようになります。また、個人も家を買うためのお金を借りやすくなり、モノやサービスを買う傾向になります。
このような状態になると経済活動がより活発となり、景気を上がるようになります。

日本の中央銀行にあたる日本銀行は、「短期金利マイナス0.1%、長期金利0%」という実質マイナス金利やゼロ金利政策を継続し、物価上昇率2%を達成しようとしていました。しかし、物価上昇率は目標を達成せず、8年以上経過しています。
通常の理論上では、企業や個人がモノを買うことが増えることで景気が上がり物価も上がるハズですが、景気は相変わらず低迷しています。

この辺りの見解は、色々とあると思いますが、会社が個人に払う賃金の平均が30年間変わっていません。
ということは、企業が設けた利益は、企業が資金として持ち続けているか、株主に対して利益還元しており、社員の給料に反映されていないこととなります。
特に成熟した業界の企業は新たに設備投資をするよりもM&Aで事業を拡大していく傾向があり、世の中で新たな価値を生み出している訳ではないので、企業の成長は従業員数と比例していると考えられ、一人当たりの給与も上がっていないと思われます。
これまでの資本主義社会は、人口増加に合わせて経済成長をしてきていたため、今後、人口が減っていくことから、一人当たりの生産性を上げていかなければ、給与が上がらないと想定されます。(ここで話しているのは、日本全体での平均の話です。)

現在は給料は上がらないという景気が悪い状況で物価だけ上がるというスタグフレーションという現象が起こっています。

おまけ:日本経済はどうなる?

アメリカや他の国々が利上げしていく中、日本だけ利上げをしない状態となっています。
現在、利上げをしないのは、国(政府)の借金が増加してしまい、返済ができなくなることが原因と言われています。
このままの金融政策を続けると、日本の円の価値が下がり、日本人が海外旅行するのは、夢のまた夢・・・という状態になりかねないと思います。

ただ、それに気付いている人は、日本の中で、10~15%くらいなのでは?と思います。
危機感があれば、『もっと勉強しよう!』という気持ちになると思うのですが、私の周りの人たちで土日も勉強しているという話は聞きません。そういう話をしないからかもしれませんが、普段から本を読むという人がいないので、少数派と感じています。
努力の仕方を間違わなければ、給与を上げることもできると思うのですが、努力をするよりも目先の利益(一時の楽しみ)に囚われてしまう人が多いんだろうなと感じます。
そのため、日本の中でお金を持っている人と持っていない人の差がどんどん開いていくだろうと感じます。

私は、いずれは日本を離れても良いように、英語の勉強を続けています。(全然、進歩しませんが・・・)


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