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【第2話】お役所手続きと配達店での返送について

先日は”私にしては”忙しい1日だった。
何故かというと、私がとても苦手な「お役所」へ行ってきたから。
私は自分自身の事を社会不適合とまでは思っていないが、面倒事を避けてのうのうと生きてきたために、保険の手続きや税金関係などといった小難しい事とはなるべく距離を置いてきた。
しかし会社を辞めた上に次の仕事先も決まっていない以上、国民年金、国民健康保険の加入をしなければいけない。
さらに先月だかにマイナンバーの受け取り通知も来たので、合わせて3つの手続きをしなければいけないのだ。
(実際のところ仕事を辞めたのが5月31日で、その翌日から2週間以内に手続きを済ませなければいけないので、「役所へ行く」というタスクは大分面倒がって後回しにしていた)
まあ、役所というのは慣れない人でも分かりやすく効率的に手続きができるようなシステムが出来ているので、なにも難しいことは無いというのは分かっているのだが、それでも何となく緊張してしまう。

役所へ着いて、総合案内窓口で私が最初に発した言葉は、「こんにちは、あの、色々と手続きしたいんですけど・・・」だ。口下手にも程があると我ながら思う。
その後、手に持っていた関連書類を見せながらなんとか目的を伝えることができ、結局1時間もかからずに全ての手続きを終えることができた。

なお、国民年金の加入手続きを終えた後、そのまま同じ場所で別の担当者が国民健康保険の加入手続きを進めてくれたのだが、私はてっきり、自分がイメージする"お役所"ならではの機械的な対応で、「では、次はあちらの窓口の整理券を取ってお待ちください」と案内されるのだろうと想像していた。
些細な出来事かもしれないが、こういった気遣いは不慣れな人間にとっては大変ありがたいものだ。
とはいえ、やはり出来ることならお役所にはなるべく行きたくないなと思った。

”一大イベント”を終えた私は、次の目的地へと歩いた。
先日参加した結婚式に際して、某ショッピングサイトでドレスを購入したのだが、実際に来てみると色合いや形が自分に合っていないと思い、申し訳なくも返品することにしたのだ。
役所の近くに配達店があったのでそこで返送手続きをする予定で持ってきたのだが、なんとその店舗は5月末で閉店していた。
配達店なんて役所と同じくらいか、下手したらそれよりも利用頻度が低いので全然知らなかった。
ということで、せっかく持ってきたものをそのまま持ち帰るのも感覚的に面倒だしと思い、少し離れた店舗まで30分程歩くことにした。

店に着き、スタッフの方へ「某サイトへの返品なんですが・・・」とこれまたたどたどしい口調で説明すると、スタッフの方はてきぱきと手続きを進めてくれた。
しかしここで私のミスが発覚。返品するドレスは綺麗に畳んで透明のビニール袋に包んだ状態で持ってきたのだが、緩衝材や段ボールといった包装は店舗で(有料とかで)やってもらえるだろうと思い込んでいた。
しかし、どうやら自分でやっておかなければいけないようだった。
(他の人からしたら「いや当たり前でしょう」と思われるかもしれないが、配送手続きがあまりにも不慣れすぎて本当に分からなかったのだ・・・。)
どうしよう、一旦持ち帰って包装したほうがいいか?などと考えながらオロオロしていたら、それを見かねたのかスタッフの方が「そのままでいいですよ」と言って手続きを完了させてくれた。本当に有難い。

今日は色々な人に助けられた1日だったなあとしみじみ感じながら帰路に着いた。
それと同時に、自身の無知が恥ずかしかったし、もっとテキパキとかっこよく行動できる人間になりたいなあとも思った。
とりあえず次の面接では、ハキハキと笑顔で話せるように意識してみようかな。

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