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給与アップのコツは「誰が本当のお客様か」を知ること

 最近、テレビのニュースを観て、改めて日本の未来が心配になりました。
 給与所得者の「社会保険料」がどんどん上がっているといいます。私が経営する会社では、給与計算を社会保険労務士さんにお願いしているのですが、たしかに、以前よりも増えたな~くらいには、うすうす感じていましたが、かなりの負担増になっているようですね。

 そのニュースによれば、年収500万円の方の場合、2009年度と比べて「手取り収入」が10万円以上減っているというのです。
 そもそも、バブル崩壊以降のデフレがつづき、給与所得者の平均所得は減少しつづけています。つまり、給与は減って、社会保険料という名の税負担が増えている。その結果、可処分所得が大幅にダウンしているということです。これでは、デフレが一向に収まらないはずです。

 本日は奇しくも、衆議院議員選挙です。
 こういった社会背景から、どの政党もおしなべて「バラマキ」的な政策を訴えるという、なさけない選挙戦。投票する側にとっては、与党も野党もほとんど差がなくて「選択肢がない」選挙となりました。さて、結果はどう出るのか。夜の特番が楽しみです。

 それはさておき、もはや国や政府には頼れない時代になりました。

 自分で自分の身を守るには、給与所得者であれば、とにかく死に物狂いで給与をアップする努力をすることです。しばらくは、あるいは一生、「下りのエスカレーター」に乗っているようなものですが、それでも「上に昇ってやる!」と、下るスピードよりも速く駆け上がる努力を怠らない人には、いつの時代でもチャンスは訪れるはずです。

 そこで、会社に勤務する従業員が、どうすれば確実に給与をアップできるか。そんなことを考えてみたいと思います。

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 営業や販売の仕事に従事している方なら、イメージしやすいと思いますが、仮に「あなた」が従業員であるとしましょう。
 会社に勤務するあなたにとっての「お客様」とは、B2Cなら消費者である一般の顧客、B2Bなら取引先企業の窓口担当者です。

 実際に、あなたが商品・サービスを販売する対象は「お客様」です。ところが、「あなたを評価して、給与をアップするかどうかを決める」のはお客様ではありません。あなたが勤める会社の「上司」です(中小企業なら、社長かも知れませんが)。

 そのため、給与をアップしたいのであれば、「お客様」に満足してもらうことより、「上司(社長)」に満足してもらうような行動をとらなければなりません。

ハッキリ言います。
あなたの本当のお客様は「上司」です。

 例えば、お客様Aとお客様Bがいるとします。
 お客様Aは、あなたを可愛がってくれるが、商品をあまり買ってくれないお客さん。お客様Bは、無理を言うし非常に厳しく、時々、あなたは残業をしなければ満足してもらえないが、商品をいっぱい買ってくれるお客さん。

 こんなとき、あなたがお客様Bを大事にしているなら、上司は満足しているはずですから、いつか必ず給与はアップするはずです。
 一方、あなた自身が居心地がいいから、とお客様Aに多くの時間を使っているようなら、給与がアップすることは、まずありません。

 つまり、給与アップのコツは、「上司」や「社長」をお客様と考えること。会社にとってプラスとなる行動を評価する人の気持ちを、よく理解することが大事です。

 すごく単純で、わかりやすい例でお話ししました。
「お客様を大事にしているのに、給与が上がらないし、会社が評価してくれない」という従業員は、えてして、こんな勘違いをしているケースが多いものです。

 結論。
 あなたの本当のお客様は、「お客様」ではなく「上司」である。

 だから普段から、社長や上司が、どういう行動をとった従業員を評価するのか、意識して行動する。これが、給与アップの鉄則なんです。
 もし、機会があれば、あなたの会社の上司や社長に、質問してみるといいかと思います。

「私はもっと給与をアップしたいです。
 どうすれば評価していただけるのでしょうか?」

 これは、非常にパワフルで、効果的な質問だと思いますよ!
 残念なことに、私自身、一度もこの質問をされたことはないのですが、そんな意欲ある従業員に対しては、嬉々として答えると思います。

従業員がどんな行動をすれば、
会社は評価するのか?

 一方で、会社側はこれをしっかりと定め、行動指針として明文化し、朝礼などで何度も伝えるなど、全社でインプットしなければなりません。

 私自身、社長として、従業員に期待するべきことを明確に伝えてこなかったので、今とても反省しているところです。
 この反省を胸に、いま、会社では新たな評価制度をつくっているというわけなんです。

 いみじくも、今回の選挙で露呈したように、今の時代、政治家に期待しても生活は良くならないと思います。そのため、自分の力で給与を上げ続ける努力をするしかありません。自分の力で生きていけるスキル身につけること。いつの時代も、能力の高い人材は、引く手あまたですから。

 信じるかどうかは、あなた次第です。

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