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【音楽分析1】好きになるのは訳がある

本日で9回目のみちよsanのnote、前回もスキしていただいた方、誠にありがとうございました。嬉しいです♡

残念なことに、毎週執筆業に励む環境だったのですが、今月からそうもいかなくなり、火曜日のnoteを金曜に移動して、しかも毎週ではなく月に1,2回の執筆活動になりそうです。ああ、残念。でも、出来るだけ辞めることなく、書きたいことを書いて貯めていきたいと思います。これらのnoteが、いつか、老いた自分の役に立てるように…。

さて今日は、みちよsanの本丸とでもいうべき内容、「好きな音楽~好きになるのは訳がある」をまとめてみたいと思います。
「好きになる」のに理由をリスト化しても意味がないかもしれないですが、例えば、好きな人の「ここが好き」をリスト化するようなものですから。言葉にすることで、「好き」が半減しそうですし、そうやって自分に言い聞かせているのか、って感じもしなくもない、ですが。でもずっとずっと前から、不思議に思っていたのです。なぜ自分はこの音楽に惹かれ、心奪われ、心揺さぶられるのか、その謎を知りたい、分析したい、これが自分の人生かけるべき作業と思い込んでいます。

私にとって、言葉を超えた「音楽」という存在、特に心惹かれるのは、
1)メロディーが立っている(キャッチー)。メロディアス。
2)転調がある
3)変拍子、ワルツ
4)メジャーセブンスコードなど切ない響き
5)2拍3連、あるいは3連符
6)楽器が重なる。楽器が違う動きをする。掛け合いがある。
7)特にオーボエ、ホルン、フルート
8)短調
などです。
もちろん、歌詞有の歌では、歌詞に惹かれて好きになった音楽も多数ありますが、歌詞ではなく無条件に泣けるのは、何かしら、音楽の仕組みに独特の作用がある気がします。それが、私の場合は以上、リストを羅列した通りです(まだありそう…)。

今日は2曲、心奪われる曲を挙げてみます。
1つは、モーリス・ラヴェル作曲「古風なるメヌエット」、もう1曲も同じくラヴェル作曲「組曲クープランの墓の『メヌエット』」。

この曲は、ピアノ曲で作られ、その後オーケストラ用に編曲されました。この曲を私が初めて聴いたのは中学生くらいだったと思います。もうたまらなくきゅんきゅんしました。そういう意味で1)メロディアスでもあり、2)転調あり、4)切ない響きあり、6)掛け合いあり、7)オーボエ主旋律あり、8)嬰ヘ短調…ということで、私の好きリストにかなり合致してますね~。好きな理由が改めて分かります。
この曲、ピアノで弾きましたが、変化記号が超絶多くて、慣れるまでかなり時間がかかりました。さっき、久しぶりに弾きましたが、相当時間がかかりました(汗)。きっと、老いたら弾くのが面倒になりそうです。若い(といっても今から10年ほど前ですが)うちに弾き始めて良かったです。

もう1曲も同じくピアノ曲で、その後オーケストラ用に編曲されています。初めて聴いたのは高校生くらいだったでしょうか。それから何十年か後、この曲のオーケストラ版をコンサートホールで聴き、もちろんそれまでもオーケストラ版は何回も聴いていたのですが、その時は聴きながら号泣してしまいました。そして、仕事を辞めて音楽の道を作ろうと決心した、私にとっては大きな意味ある曲です。泣いたのはこのYouTubeでは3曲目「メヌエット」です。

リストと照らし合わせてみますと、1)メロディアスでもあり、3)3拍子、4)切ない響きあり、6)掛け合いあり、7)オーボエ主旋律あり…で、見事に合致します。この曲のピアノ版も弾きました。弾くと、この流れだから切なくなる、というポイントがあり、何小節目か、というのはここでは挙げませんが、とにかくここを大事にしよう、と思いながら弾いていました。

今は、ラヴェル氏の作業用を聴いているのですが、ちょうど「ピアノ協奏曲」で、この曲の第2楽章も、私にとっては号泣ものです。特に「のだめカンタービレ」でこの曲を知り、「どうすることもできない諦念」「無常」を感じて心奪われました。実際は、そういう意図ではなく「モノトーン」な感じを出したそうですが、やはり好きになるには「個人的な背景」も十分に関係している気がします。

、、、個人的背景…ちょうどその時、好きな人との関係が「どうすることもできない」と感じていた時期と一致しているみたいです。。。

そう、音楽だけの分析ではなく、その音楽を聴いた時の個人的背景も、「好きになる訳」と関係していると思われます。ここをじっくり掘り下げると、その人なりが想像されます。とても有意義な時間と思われます。「好きな音楽」を通じて、人に寄り添う、そんな時間、あってもいい気がします。特に弱っているときに。

本日も長々した文章を最後までお読みいただきありがとうございました。

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