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michitekuがつくりたい世界

michitekuは、がん患者さん向けのデジタルサービスを開発しています。
このnoteでは、michitekuがつくりたい世界と、そこに向かっていくチームの想いについてお伝えしたいと思います。


michitekuが目指す世界

がんは事故のように訪れる

このnoteを書いている私は、数年前にがんを経験しています。病院でがんと言われた時は、全く心の準備ができてなかったので、自分の人生が今後どこに向かっていくのか…、その当時の私は恐怖と不安で戸惑っていました。例えば自覚症状があったり、検診で指摘を受けたり、あるいは他の病気で検査を受けている時に発見されたりと、がんは様々な経緯で診断されますが、私がそうだったように、自分ががんになると予想していることなんて滅多にないのです。
そんな中、日本人の2人の1人は生涯でがんになると言われていて、私たちにとって自分もしくは自分の大切な人ががんになるという経験は珍しいことではありません。自分が、そして自分の大切な人ががんになった時に、先ずは何をどうしたら良いのか、想像できますか?備えられていますか…?

正しく怖がる、そして必要以上に怖がりすぎない

がんと言っても、実は発生部位や進行度によっても分類は分けられ、そして人によって出てくる症状や治療による副作用・後遺症もさまざまです。治療でしっかり治せるものも多くあるので何もかもが一緒くたに怖いものではありません。がんと告知された時に一瞬頭が真っ白になる瞬間は避けられないかもしれませんが、それでも恐怖や不安を上手にコントロールしながら、病気や治療に向き合っていくことがとても大切だと考えています。
恐怖や不安な気持ちのあまり、間違った情報を信じてしまったり、慎重に決めてもよかったことを先走って決めて後から後悔したり、逆に治療の時期を逃したりすることも少なくないと思います。正しい情報をきちんと知って、疾患や治療における自分の気掛かりを解決するための行動を1つ1つとっていくことは、とても重要なプロセスです。
がんと直面している方々が、今自分にとってやるべきことを一歩一歩自分のペースで進めていくことで必要以上に怖がりすぎず治療に向き合うことができること。それがmichitekuが提供していきたいことです。

大切なことを諦めない。新たに見つける

がん治療を経ると、何かしらの体の機能が失われる場合があります。治療を終えて健康を取り戻せたとしても、新しい体と上手く付き合っていかないといけません。例えば胃の切除だったり、薬を飲み続けなければいけないこともあります。またこれまで好きだった食べ物が食べられなくなったり、移動に制限がかかったり、罹患前にできていたことができなくなることもあります。その変化を理解し、諦めたくないものは何か考えて、治療との間で落とし所を探って行ったり、時には変化した自分に合った新たなことを見つけることがとても大切だと思っています。
がんになっても、大切なことを極力諦めなくてよくする、もしくは、がんをきっかけに変わった価値観から新たに発見できた大切なものを大事に生きることができる世界をつくっていきたいと思っています。

多様な人がいる、だから多様な選択肢が要る

がんの受け入れ方、がんとの闘い方、がんになった後の人生における価値観、その全ては人によって千差万別です。医学的な正しさだけで全ての意思決定が成されるわけではないため、その人の性格・価値観・人生ストーリー等を踏まえていかないと、その時のその人にとっての最良な意思決定にはつながらないと考えています。多様な人の罹患後の生活には、多様な生き方に対応していくためにその分の数の選択肢が必要です。
私たちは、多様な方々が、自分の生き方にあった選択肢や自分にあった生き方のヒントをmichitekuの中で発見できることを期待しています。可能な限り多くの方々が、michitekuを通じて自分にとってベストだと思える意思決定を実現でき、その意思決定を支えるために必要な道具をmichitekuの中で見つけていただけるようにしていきたいです。

将来の自分、もしくは自分の大切な人のために

そんな想いを込めて誕生した我々のビジョン、ミッション、バリュー

「がんになっても怖くない、誰もがそう思えるような世界を作る」
私たちのビジョンです。
ここまで述べたような話を、メンバー同士で議論を重ね、ビジョン、ミッション、バリューの言葉の節々に想いを込めています。具現化していくことはこれから段階を踏んで少しずつやっていきますが、私たちがチームとして大事にし続けたいこと、目指していきたい世界についてチームの中で共通言語を作ると同時に、michitekuを知っていただく方にもしっかり伝えていきたく思います。

そんなビジョンに共感した人々が集まってきている

michitekuには今、ビジョンに共感した人々が徐々に集まってきております。その多くは大切な人のがんを経験したり、自分が病気になった経験があったり、そしてその一連の過程の中で「残りの人生において、今後同じような経験をする人々のために、何か役立つものを提供していきたい」という思いを持った人々です。誰かのためにを思う想いは、これまでの経験・スキルが全く異なる人々を1つに束ね、同じベクトルにしてくれます。
今後もこの想いに共感する仲間を作っていき、お互い支え合いながら、私たちが作りたい世界に向かって一歩一歩前進していきたいと思います。今後のmichitekuの活動を暖かく見守ってください!

▲治療や生活を考える治療生活ツール「michiteku」 β版はこちらから。無料でお使い頂けます。