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【イラン2】ピクニック天国

バスはテヘランのターミナルを16時頃出発。ツーリストは1人なので、目立つ。

「チネ?」と聞かれるが、おそらく「China(チャイナ)?」のことだろう。

日本人だとわかると「それはいい」という感じで笑顔でうなづかれる。総じて、イランでの日本受けはいい。

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隣の席は、11歳のホセインくん。

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愛嬌たっぷりの妹。そして姉、両親の5人で、おじいちゃんのところへ行くそうだ。

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近くに座ったということで親切にもリンゴジュースやお茶、お菓子をどうぞどうぞと勧められる。

この国はどうやらピクニック大国のよう。砂漠のど真ん中でテントを張っている人たちがいた。バスの中でも遠足気分だ。

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夜明け頃は山越えをしていたようでかなり気温も下がっていたが、南下するにしたがって気温も上昇。太陽が昇れば、Tシャツで十分だ。

バスの中で、一晩イスラム教徒と一緒にいたが、出発時にお祈りのような掛け声がかかっただけで、以来、お祈りをしている様子はなかった。移動中は免除されるのだろうか。

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昼にバンダレ・アッバースの町に到着。事前にチェックしておいたホテルへ。41ドル。こんな南端の港町としてはちょっと高い気もしたが、設備も立派なので決めた。

しかしここまでツーリストに全く会わない。

国際電話もどこもダメ。ようやくこのエリア最高級のホテルでかけることができた。交通費はべらぼうに安いが、英語もほとんど通じず、個人旅行はちょっとしづらいかもしれないな。

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ホテルも決まったので、ゲシュム島まで足をのばしてみた。このボートがめちゃくちゃ怖かった。猛スピードで疾走するので、めちゃくちゃ飛び跳ね、海面を叩きまくる。20人ほどの乗客も終始悲鳴を上げるほど。小さなボートがいつ壊れるかとヒヤヒヤした。

これよりグレードが下の10人乗り屋根なしボートなら、何人かは海に放り出されていただろう。

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ゲシュム島まで来るともうUAE(アラブ首長国連邦)もすぐ。わずか南へ180km。
島は、アラブ系、アフリカから来た黒人系が入り混じり、「バンダリー」と呼ばれる仮面を被った女性たちもいた。

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有名らしいマングローブにはたどり着けなかったが、ひとしきり散歩した。結構栄えている島だった。

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帰りは大型船にした。チケットがどうしたとかで、イラン人たちが猛烈に喧嘩をしていた。そんなに揉めるようなことだろうか。肉食いすぎて短気なのかもしれない。こうみると日本人はやっぱり行儀がいい。

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大型船でバンダレ・アッバースの町に帰ってきて、やや景色が違うなと思っていたが、少し歩いて、相当離れた場所だと気づいた。

ホテルのあるエリアまでは地図だと2キロくらい。

頑張って歩こうと進んでいくと、軍の施設にたどり着いてしまった。ちょっと不安になり、門番に話しかけるが英語を解せない。

「日本人だ」と伝えると、アフガンがどうしたと言っているようだがちょっと意味がわからない。ただ、どうやら道は合っているらしい。

さらに歩き続けたら、後ろから呼び止められ、振り返るとさっきの門番とその友人がバイクで追いかけてきてくれた。友人は英語が話せて、事情を伝えるとホテルまで後ろに乗っけてくれた。なんて親切!!

結構な距離を乗せてもらったので、少額ながらお礼を渡そうとしたのだが、「いいから、いいから」と受け取ってもらえなかった。

旅人には親切にしろみたいなアラーの教えがあるのかな。

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夕食は、初のケバブ。思ったよりも薄味。米が多すぎる。

さて、明日からはゆっくりと北上する。まずは早朝からシーラーズへ行く。

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