【ミャンマー5】霧の天空の城
5時に起床し、バガン近郊のポッパ山へ向かう。後から考えると、往復25ドルは安かった。
バガンから走ること1時間強。標高もかなり高くて、軽く寒い。オフシーズンだからか、人も少ない。
ポッパ山はあいにくの天気。昨日の雨のせいで、霧がすごい。
標高1500メートルのポッパ山の麓にタウン・ カラット(標高737m)という岩山があり、その頂きにパゴダがあるのだが、全体的に霧がかかっていて、ほとんど何も見えない。
本当は、天空の城みたいらしい。
靴を脱ぎ、裸足で30分ほど登る。餌を欲しがる野猿たちがたくさんいて、奴らのフンを踏んづけながらひたすら階段を上がる。
山頂のパゴダ。霧のせいもあって、突然現れてびっくりした。
悪天候が逆に神々しく、生まれて初めてお布施もした。
登ってくる事自体も結構しんどいので、周りもかなりの信者のようだ。1人で来たと言うと、驚かれた。
山頂からの眺めは、霧。ある意味浮いてるみたいで、逆に怖い。風も強く、吹き飛ばされないか心配だ。スリランカもそうだが、そもそもパゴダをこんな場所に作るなんて、その信仰心に呆れる。山頂は、本当にパゴダがポツンとあるだけなのだ。
街に戻る道すがら、体調が悪くなってきた。昨日のバガンで昼食に大量にあの脂っこすぎる食事と生野菜を食べたからか。
昨日、今日とスコール。バガンは雨季でも雨は月1、2回というから貴重な雨か。
ホテルまで送ってもらい、約束のK7000に色をつけて、K10000払う。それでも不服そうだった。親切なガイドだったが、なんか後味が悪い。
こちらからすると思い出のガイドだが、所詮金持ちツーリストの1人に過ぎない。それが現実だ。
ホテルも同様。さっぱりしたものだ。これだけ欧米のツーリストがたくさんいて、ツアーが組まれていれば、観光業者からすれば、いちいち盛り上がっている暇はないのだろう。
ヤンゴン行きのバスに乗り込む。他に、日本人は双子みたいにそっくりのメガネの2人組み。欧米人は体が大きすぎて、椅子を壊しそう。
休憩ごとにトイレに駆け込む。食事をとらず、コーラだけでやり過ごしてヤンゴンまで戻ってきた。
初日と同じ、パノラマホテルへ。明日早朝日本へ帰る。その前にエアメール。K30=¥3と激安。
雨を避けながら、最後の夕食は、Japan Japanという日本食レストラン。お腹に優しいだろうと、雑炊。K1280と高かったが、脂っこくなくてホッとした。
ミャンマーは、想像よりもツーリストが多かった。バングラの比じゃないくらい。日本人ツーリストはまだ少ないようだが、円とか日本の地名を知っている人もいる。
バスはすべてといっていいくらい日本の中古車だらけ。空港内のバスまで、日本の中古車だった。
円借款もあり、日本は他国より入り込んでいる印象だ。
バガンのような観光地はツーリストずれしているが、物売りもインドやタイと比べれば物足りないくらい。
そんな中、ハガキ売りを断ったら、別の奴が「お前にとっては安いはずだ。買えば彼はご飯を食べられるんだぞ。なぜ買わない」と言われた。
わかっているが、正面からそう言われて、困ってしまった。
その言葉が気になって、バガンではハガキを買ったり、いつも以上に金を使った。もう学生旅行でもないし。
この先、鎖国とか緩くなれば一気に発展していくのだろう。
穏やかで、手を合わせて微笑みかけると、手を合わせて笑顔を返してくれる国民性には心が洗われた。
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