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【ミャンマー2】両替格差200倍!!

ミャンマーに着いた。

空港は、ネパールのカトマンドゥに似て、こじんまりとしていた。

タクシーで中心街まで、言い値で5ドル。旅行者は最近増えているそうで、日本人も結構くるよと。

街並みの印象は、バングラ。いや、あそこまで汚くはないが、開発具合は同等か。政権交代が多いせいか、工事がストップしている箇所が多くて、ちょっと不安。

宿はヤンゴンのPanorama Hotel。広くて清潔。25ドル。テレビもあるし、ボーイさんまでいて、荷物を運んでくれたので、チップを1ドル差し上げた。宿の水準は高い気がする。

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まずは無事ミャンマーに着いたことを妻に知らせるために電話局へ向かった。

交換手へ電話番号を渡す。

待つこと30分。

そこの電話ボックスに入れと指示され、受話器を取ると、「つながったので話せ」と言われる。

プツっと交換手の電話が切れ、無事日本にいる妻と話すことができた。が、かなり声は遠い。

しかし、今時、交換手って。映画の中の世界だけだと思っていた。

これも鎖国の影響だろうか。

日本との国際電話は、毎分3ドル。

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今度は両替だ。これがめちゃくちゃだった。

街をふらつくと日本語ペラペラの奴が話しかけてきた。両替について聞いてみると、やってあげるよという。

1ドル=1050チャット(Kyat)

日本語を話せて、ビジネスを持ちかけてくる奴は基本詐欺師だろうから断り、街にいた両替商に聞いたら、

1ドル=1200チャットが限界かなという。

多少いいが、どうなんだ。煮え切らない顔をしていたら、

「そこのMTT(国営旅行社)で聞いてみな」というので、石造りの建物に入ってみると簡易的なカウンターがあり、3人くらいが超リラックスモードでおしゃべりしていた。ここは国営だ。さすがに騙したりはしないだろう。

すると、お前ここで両替するの? 本気? みたいな感じで、驚きつつニヤニヤしながらレートを教えてくれた。

1ドル=5.8チャット!!!

おい! 200倍も差があるじゃないか!

パニックになってしまった‥‥…どうすればいいんだ。国営が騙すわけもないし。でもブラックマーケットの方が200倍もいい。

冷静になって、日本から持ってきたガイドブックを見直してみると、1ドル=5.8チャットとある。やはり国営の方が正しいのか。しかし。。。

膝を震わせながら狼狽していると、係の人が親切にも教えてくれた。

「国としては、正式には1ドル=5.8チャットなんだ。でも、そんなレートでは誰も両替しないよ。実際は君が会った両替商の相場くらい。1200はちょっと良すぎるけど、今の時期だと1ドル=1050チャットが実勢レートだね」

なんと!

そんな二重レートみたいなことがこの国では成立しているのか。だからホテルなんかはドル払いになっているわけだ。まともに両替してたんじゃ、国同士のビジネスなんて成り立たないだろう。

とても国営のレートじゃ旅できないので、1ドル=1050チャットで両替してもらった。

最初に日本語ペラペラの奴は嘘ついていなかったわけだ。頭から疑ってしまい悪いことをした。

しかし、すごい国だ。

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