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【イラン7】日本語を話す少女と日本人に振られた男
イスファハンの朝は寒い。2枚着込んで上着を羽織り、イランで最も美しいといわれる「ハージュ橋」へ。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/35328213/picture_pc_8493069c75e60eaad1effd9f99f43854.jpg?width=1200)
23のアーチからなる二重構造の橋で、石造りの基部にレンガを積み上げて造られている。長さは133メートル、橋の幅は12メートル。
その佇まいは美しく、やっぱりトルコやローマと趣が似ている気がする。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/35328231/picture_pc_ed75b7b9d7d5688b8cda62e3351019be.jpg?width=1200)
大通りから外れてみると、ものすごい高級住宅街。古都イスファハンの生活レベルはかなり高い。衛生観念も東京の繁華街よりよっぽど高い。
宿は朝食付き。ナンみたいなパンを10枚近く食べた。顎が痛い。チーズがめちゃくちゃ美味しい。闇両替した紙幣も無事使えてよかった。
チェックアウト時、同じホテルに泊まっていた男が話しかけてきた。日本で9年働いたというイラン人。ノウルーズでテヘランから来たそうだ。日本人女性と結婚したかったが、嫌われてしまったそうだ。帰国して、この人と結婚したという奥様は目が飛び出るほどの美人。2人の子供も可愛い。
今いる観光客は、全部正月休みのイラン人。店もあと1週間は休みが多いそうだ。帰国までには通常モードにはなりそうもないな。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/35328245/picture_pc_3c1bbc85106be86a74275fa7654b954f.jpg?width=1200)
再びイマーム広場へ。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/35328276/picture_pc_ae3b4d05b30eaf51e3994bb64518cc10.jpg?width=1200)
広場を一望できるアーリー・ガープ宮殿へ行くと少女に話しかけられた。
「日本人ですか?」
「この娘は、日本が大好きなの。日本語の歌を聞いてくれる?」とお母さん。
「もちろん!」
サクラ♪ サクラ♪ と歌い出す少女。発音はほぼ完璧だ。
「すごい! 上手ですね! 日本語、完璧ですよ」と絶賛すると照れ臭そうに、
「日本語で書きました。合ってますか?」とカタカナで書かれた名前を見せてくれた。
多少直したが、ほぼ読めるレベル。驚いた。
日本や日本語に興味を持ってくれる人がいるなんて、嬉しかった。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/35328315/picture_pc_4f1384b569df85933d6506df1c0f6a37.jpg?width=1200)
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/35328339/picture_pc_798c9090090e82d3eafaabf11e4824b5.jpg?width=1200)
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/35328348/picture_pc_f2118ce274639f236fb9a263dbaf05db.jpg?width=1200)
イマーム宮殿は、とても大きい。エリア最強の美しさだ。完成に26年かけただけはある。トルコのブルーモスクより圧倒的に鮮やかだ。
2キロほどバザールを歩いて、北のモスクへも足を伸ばした。中国人のツアー客に初めて遭遇。後で分かったのだが、イランを訪れる観光客は、フランス人、オランダ人、中国人が3強。ついで日本人が多いそうだ。
日本のサッカーにも詳しい奴がいて、浦和レッズが一番人気とか知っていた。AFCの決勝で、イランのセパファンと戦ったからだろう。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/35328457/picture_pc_23c849ef008ce1b1cb2387cee04631be.jpg?width=1200)
そしてバスでターミナルへ。ケバブを食べながら、出発を待つ。ペプシとヨーグルト付きで270円。ようやくイランの金銭感覚がわかってきた。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/35328479/picture_pc_dec762060d889f4ced4e2ec20d4401cd.jpg?width=1200)
店で日記を書いているとみんなが面白がって覗いてくる。漢字で名前を作ってくれという奴も。沢木のようにうまくはできなかったが、喜んでいた。
ターミナルには、ホテルにシャワー室もついていた。100円でシャワーを浴びて、さっぱり。夜行バスで北上する。
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