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【イラン7】日本語を話す少女と日本人に振られた男

イスファハンの朝は寒い。2枚着込んで上着を羽織り、イランで最も美しいといわれる「ハージュ橋」へ。

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23のアーチからなる二重構造の橋で、石造りの基部にレンガを積み上げて造られている。長さは133メートル、橋の幅は12メートル。

その佇まいは美しく、やっぱりトルコやローマと趣が似ている気がする。

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大通りから外れてみると、ものすごい高級住宅街。古都イスファハンの生活レベルはかなり高い。衛生観念も東京の繁華街よりよっぽど高い。

宿は朝食付き。ナンみたいなパンを10枚近く食べた。顎が痛い。チーズがめちゃくちゃ美味しい。闇両替した紙幣も無事使えてよかった。

チェックアウト時、同じホテルに泊まっていた男が話しかけてきた。日本で9年働いたというイラン人。ノウルーズでテヘランから来たそうだ。日本人女性と結婚したかったが、嫌われてしまったそうだ。帰国して、この人と結婚したという奥様は目が飛び出るほどの美人。2人の子供も可愛い。

今いる観光客は、全部正月休みのイラン人。店もあと1週間は休みが多いそうだ。帰国までには通常モードにはなりそうもないな。

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再びイマーム広場へ。

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広場を一望できるアーリー・ガープ宮殿へ行くと少女に話しかけられた。

「日本人ですか?」

「この娘は、日本が大好きなの。日本語の歌を聞いてくれる?」とお母さん。

「もちろん!」

サクラ♪ サクラ♪ と歌い出す少女。発音はほぼ完璧だ。

「すごい! 上手ですね! 日本語、完璧ですよ」と絶賛すると照れ臭そうに、

「日本語で書きました。合ってますか?」とカタカナで書かれた名前を見せてくれた。

多少直したが、ほぼ読めるレベル。驚いた。

日本や日本語に興味を持ってくれる人がいるなんて、嬉しかった。

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イマーム宮殿は、とても大きい。エリア最強の美しさだ。完成に26年かけただけはある。トルコのブルーモスクより圧倒的に鮮やかだ。

2キロほどバザールを歩いて、北のモスクへも足を伸ばした。中国人のツアー客に初めて遭遇。後で分かったのだが、イランを訪れる観光客は、フランス人、オランダ人、中国人が3強。ついで日本人が多いそうだ。

日本のサッカーにも詳しい奴がいて、浦和レッズが一番人気とか知っていた。AFCの決勝で、イランのセパファンと戦ったからだろう。

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そしてバスでターミナルへ。ケバブを食べながら、出発を待つ。ペプシとヨーグルト付きで270円。ようやくイランの金銭感覚がわかってきた。

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店で日記を書いているとみんなが面白がって覗いてくる。漢字で名前を作ってくれという奴も。沢木のようにうまくはできなかったが、喜んでいた。

ターミナルには、ホテルにシャワー室もついていた。100円でシャワーを浴びて、さっぱり。夜行バスで北上する。

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